アオウキクサ
アオウキクサ
分類
アオウキクサ (学名: Lemna aoukikusa)[注 1] はウキクサ亜科のアオウキクサ属に属する水草の1種であり、池など淡水域の水面に生育する。特に水田では極めてふつうに見られる。葉状体は長さ3?6ミリメートル (mm)、1本の根をもち、根の先端は鋭頭、根の基部の鞘には翼がある。
日本に分布するアオウキクサを、狭義のアオウキクサとナンゴクアオウキクサ (Lemna aequinoctialis) の2種に分け、さらに前者の中に亜種としてホクリクアオウキクサ (Lemna aoukikusa ssp. hokurikuensis) を認めることが提唱されている (→#分類)。 水面に生育する浮遊植物
特徴
花期は7?9月、葉状体側面に盛んに花をつける[6][8]。花は2個の雄しべと1個の雌しべからなる[1][6][8] (2個の雄花と1個の雌花ともされる[7])。雄しべと雌しべは同時に成熟し、自家受粉によって高確率で結実する[1][6][8]。種子は長楕円形、0.6?0.7 x 0.4?0.6 mm、18?26本の縦肋、44?82本の横肋がある[6][7]。秋になると葉状体は枯死し、種子で越冬、5?6月頃に種子から発芽した幼体が見られる[1][6][8]。アオウキクサは、水田耕作に適応してこのような一年草の生活史をとるようになったと考えられている[8]。ただし亜種のホクリクアオウキクサでは、葉状体がデンプンを蓄積して水底に沈んで越冬する (ウキクサ類の一部に見られる休眠芽に似るが根をもつ)[1][6]。