Ivan Edward Sutherland
アイバン・エドワード・サザランド
サザランドの70回目の誕生日の祝いの場で(2008年)
生誕 (1938-05-16) 1938年5月16日(85歳)
アメリカ合衆国ネブラスカ州ヘースティングズ
アイバン・エドワード・サザランド(Ivan Edward Sutherland, 1938年5月16日 - )[1]は、アメリカの計算機科学者で、インターネットの先駆者の1人。コンピュータグラフィックス、バーチャルリアリティの先駆者。今ではパーソナルコンピュータ上で当たり前となったGUIの先駆けとなるSketchpadを発明したことで知られる。 現在のカーネギーメロン大学であるカーネギー工科大学で電子工学の学士号を、カリフォルニア工科大学で修士号を取得後、1963年 MITで博士号を取った。 サザランドは革新的なインタフェースである Sketchpad を発明した。円弧の直径など線分や円弧の関係や制約に従って描画することができる。水平な直線や垂直な直線を描画でき、それらを組み合わせて図形にすることができる。図形の基本形状を保持しつつ。コピー、回転、拡大・縮小が可能である。Sketchpad には世界初のウィンドウ描画プログラムとクリッピングアルゴリズムが備わっており、ズームが可能である。Sketchpad はリンカーン研究所の TX-2 コンピュータで実現され、後にダグラス・エンゲルバートが oN-Line System のGUIを開発するのに影響を与えた。一方、Sketchpad はヴァネヴァー・ブッシュの有名な論文 "As We May Think" で言及された仮想的なmemex の影響を受けて作られた。サザランドはスケッチパッドの発明とこれに関連する功労で、1988年チューリング賞を受賞する。また、ACM SIGGRAPHからクーンズ賞(CG分野の最高峰)を受賞した。 アメリカ国防総省国防高等研究計画局のJ・C・R・リックライダーは、自分の後任にサザランドを指名し、自身は1964年にMITに復帰している[2][3]。 1965年から1968年まで、ハーバード大学で電気工学の准教授を務める。1967年、ダニー・コーエンと共に線分クリッピング
経歴
1968年から1974年までユタ大学で教授を務めた。ユタ大学時代の教え子には、Smalltalkを開発したアラン・ケイ、グーローシェーディングを開発したアンリ・グーロー(英語版)、アンチエイリアス技法を開発したフランク・クロウ(英語版)、ピクサーの創業者の1人でウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ の社長を務めたエドウィン・キャットマル、ユタティーポットのマーティン・ニューウェルやジム・ブリンなどが名を連ねている。