この項目では、テレビバラエティ番組について説明しています。レギュラー出演していた女性アイドルグループについては「アイドリング!!! (アイドルグループ)」をご覧ください。
アイドリング!!!
『アイドリング!!!』の番組ロゴ。
ジャンル音楽・トーク・バラエティ番組
演出嶋田武史
『アイドリング!!!』は、フジテレビのCS放送および地上波にて、通算1300回以上放送されたバラエティ番組。
オリジナルはCS放送で、2006年10月30日の放送開始時から2009年3月まではフジテレビ721(現フジテレビTWO ドラマ・アニメ)で放送され、同チャンネル初の帯番組であったが、CS放送のチャンネル再編に伴い、2009年4月よりフジテレビONE(現フジテレビONE スポーツ・バラエティ)で放送していた。
2015年4月3日より、番組名が『アイドリング!!! 10年目の明日ング!!!(アイドリングじゅうねんめのあしたング)』となったが、放送回数は通算されている。
一方、地上波で放送されていた『アイドリング!!!』は、2010年10月に『アイドリング!!!日記(アイドリングにっき)』より改題されたもので、CS放送のダイジェスト版的な位置付けである。この地上波版、および2008年7月から8月にかけてCSで放送された『アイドリング!!!冒険王ング(アイドリングぼうけんおうング)』についても記載する。
なお、正式名称は「アイドリング!!!」(「感嘆符」が3連)であり、「アイドリング!」や「アイドリング!!」は誤表記。 フジテレビでは、動画配信など、様々なメディア展開を前提としてあらかじめ権利関係を整備し、通信での利用形態を模索した「デジタルメディア横断プロジェクト」を立ち上げたが、その第一弾が当番組である。 2006年の放送開始から2013年6月までプロデューサーを務めた門澤清太によると、インターネットを利用して番組を視聴する中心層として20代男性を想定、フジテレビがその層に向けて訴求するには、かつてのおニャン子クラブのイメージもあってアイドルが適当だろうということで、アイドル番組を作ろうという話になったという[1]。2006年の第1回放送からハイビジョン収録されている(そのため、1期で番組卒業となるメンバーを特集する過去のVTRはハイビジョン画質で放送される)。フジテレビCSのハイビジョン放送は2008年4月より開始された。 制作局がフジテレビ、夕方の帯での放送(番組開始時)、番号制の導入など、1980年代に一世風靡した『夕やけニャンニャン』を彷彿とさせるものが端々に現れている。また、番組はいわゆる撮って出しのため、生放送に近い臨場感があるのも大きな特徴である。 なお、番組開始当初は、「フジテレビバラエティ制作チームが総力を挙げてプロデュースするアイドル番組」[2]とされ、そのことはゼネラルプロデューサーの吉田正樹、チーフプロデューサーの神原孝(2013年1月より制作としてクレジット、門澤の後任総合プロデューサー)、宮道治朗(2014年7月より2015年7月まで制作としてクレジット)、石井浩二(2015年8月以降制作としてクレジット)、佐々木将など、他番組で実績をあげているスタッフを揃え[注 1]、『アイドリング!!!』の番組宣伝やアイドリング!!!メンバーが他番組に出演した場合にも「フジテレビの総力をあげて」、「フジテレビがもっとも力を入れている番組」と紹介されることが多かった。 しかし、2013年1月2日放送「アイドリング!!!2013 新春だよ今年の運勢占いング!!!SP」で、6号・外岡えりかが今年の抱負として「今年こそフジテレビイチ押しアイドルグループになることです」と発言し、それを受けたMCのバカリズム(升野英知、以下番組中の呼称に合わせて「升野」)も「最初それでスタートしたから…」と呟いているように、近年はフジテレビ全体としてアイドリング!!!を推そうという動きはなく、むしろピンとしてブレイクした升野や16号・菊地亜美が『HEY!HEY!HEY!』に出演[注 2]した際には、「ブレイクしない」、「業界受けゼロ」などといったネガティブな面をアピールしていた。 番組名およびグループ名の「アイドリング!!! (Idoling!!!)」は、「アイドル (Idol)」を「進行形 (?ing)」にした造語であり、技術用語の「アイドリング (Idling)」と掛けられている。 この番組は、「現在進行形で成長する女の子達(=アイドリング (Idol + ing)」にいろんな経験を積んで一人前になってもらうことを目的とした『ならし運転』の番組」であり、番組開始当初にはMCの女性アナウンサーがオープニングでその旨をアナウンスしていたが、2013年4月時点では「アイドルとして現在進行形で成長しているアイドリングな女の子たちの番組です」とアナウンスしており、「ならし運転」という表現はテロップにのみ残っていた。 なお、3号・遠藤舞や8号・フォンチーの発言によると、番組の立ち上げ時点のコンセプトは、1期生9人がライバル同士となって戦っていき、1番に勝った(売れた)人がCDデビューするもので、「アイドル (Idol)」が戦う「リング (ring)」という意味合いがあったとのこと[3]。しかし、1期生9人の仲が良すぎたため、路線変更してアイドルグループにすることになったという[4]。 過去フジテレビが手掛けたアイドルグループには、おニャン子クラブの他にチェキッ娘などがあるが、これらのグループが1-2年と短命に終わっているのに対し、アイドリング!!!の場合は2013年5月24日で放送1000回に達し、放送終了の2015年10月31日時点では放送開始から9年と1日、放送回数は1303回(ただし、過去欠番になっている回[注 3]がある一方、放送回にはカウントされない特番も多数あり)と、当時現存していたアイドル番組としては最長寿番組であった。かつて番組にゲスト出演した渡辺政次(日本テレビディレクター)もそのことに言及し、「アイドル番組では稀なこと」と語っている[注 4]。 アイドリング!!!も2007年2月の段階では「1年半は続ける予定だが、権利者との間で半年ごとに見直しを行う」[5]とされていた。出演者はさらに短い期間で終わると聞かされており、升野や遠藤は当時働いていたアルバイト先(升野はカラオケボックス[6]、遠藤は寿司屋[7])の籍を抜かずにおいていたと語っている。
概要
番組名の由来
特徴
放送期間
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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