アイスマン_(漫画)
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

村生ミオの漫画「愛す男 ?ICEMAN?」とは異なります。

『アイスマン』(ICE MAN)は、くじらいいく子による日本漫画。『週刊ヤングサンデー』(小学館)にて1996年14号から1997年10号まで連載された。

部員の足りない弱小の高校アイスホッケー部に身体能力の高い素人が転入し、その才能の開花に伴い試合で勝ち進んでいく様を、コメディタッチを多く含みつつ描かれている。試合に関しての主な描写は「新人戦関東大会」3試合となっている。主人公の所属するチームは最終的に9人になるが、基本的には女子1人を含めた、たった7人で試合を行う。また、いじめに関するエピソードもあり、多くのページ数が割かれている。
あらすじ

千鳥横浜高校アイスホッケー部の伊達 瓶太郎はスケートセンターへ向かう最中に、大きな魚(ヒラマサ)を担いだバカで大柄な男と出会う。男は近くに氷のある場所を教えろと迫り、瓶太郎は焦ってスケートセンターと答えて逃走する。アイスホッケーの試合会場まで追いかけてきたその男はなんと父親違いの兄・郷田 弾だった。弾は海で遭難した父の葬式代わりに父の好きだったヒラマサを弟に食べさせるために北海道釧路から訪れた。用を済ませ釧路へ戻るつもりだったが、心残りがひとつあった。瓶太郎が出場していた練習試合にいた横田 まひるに一目惚れしていたのである。そこへ病欠した選手の代わりを探していたまひるが現れ、弾はアイスホッケーの試合に出る事になり神奈川へ残る。弾が入部し公式戦へ出場可能な人数が揃ったアイスホッケー部は新人戦へとエントリーする。
登場人物
千鳥横浜高等学校

神奈川県にある共学の高等学校。学校の愛称は「チーハマ」。
アイスホッケー部

創部10年、インターハイ予選、新人戦ともに全て初戦で大敗している弱小チーム。部員も少なく弾や女子のまひるを含めてやっと1セット分の6人という状態である。試合の人数が足りないときは野球部に助っ人を頼んでいた。新入部員は20人いたが辞めずに残ったのは瓶太郎のみとなっている。また、監督のプライベートな暴走により新人戦で決勝戦まで行かなければ廃部することになった。練習は「港横浜スケートセンター」を利用する。
郷田 弾(ごうだ だん)
本作の主人公。2年生。背番号1。大柄で髪型は
モヒカン、目は細く吊り上っていて耳が大きく眉毛が太い。頭が悪く豪放な性格。高校に通いながら釧路の魚市場で働いていた。漁師の父は海で遭難し作中では故人として扱われる。父親は違うが瓶太郎の母の子であり、瓶太郎の兄にあたる。大型魚もさばける。まひると出会い釧路には戻らずアイスホッケーをやることを決心する。北海道出身だがアイスホッケーどころかスケートすらやった事が無く、初期はハイスピードで滑りながらも何かにぶつかるまで止まる事ができなかった。その体格により繰り出されるボディチェックは強力で強豪チームの選手も吹き飛ばす。シュートの才能もあり、練習により上達していく。ポジションはディフェンス。スティックハンドはレフトハンド。転入後はまひると同じクラスに所属。身長180cm、体重74kg、視力2.0。靴のサイズは28cm、食べ物の好き嫌いは無い。
伊達 瓶太郎(だて びんたろう)
NHLで選手になることを夢見る高校1年生。背番号27。レフトハンド。背が低く小柄で髪は坊ちゃん刈りで額が広く不細工。目は細く吊り上っていて眼鏡をかけている。ボディチェックする際に逃げ腰で目をつむるため当たりが弱い。現実が見えておらず、生意気。まひるに対しては憧れからの恋愛感情があり、初期は弾のアイスホッケー部入部へ反対していた。母、信用金庫に勤める父と暮らしている。入学して間もなくいじめを受けている。魚アレルギー持ち。
横田 まひる(よこた まひる)
2年生。背番号16。センターロングヘアの女子生徒。チームで1番スケーティングが上手く、超高校級のスラップショットが撃てる。フィギュア経験者であり、当時コーチだった母親に体重増加100gにつき1時間の練習延長といった行き過ぎた指導をされており、トラウマのため今でも食事を多く取ると嘔吐する。そのため筋力がつかず、ボディチェックに弱い。基本はレフトハンドだが、持ち替えてシュートする描写も多い。弾からは「」(ほっけ)というあだ名で呼ばれる。
鬼貝 一平
3年生。背番号9。キャプテン。ライトウイング。長髪に細目で頬がこけている。レフトハンド。
藪木 丈太郎(やぶき -)
2年生。背番号40。ゴーリー。やや背が高い。
大堀 二郎(おおぼり -)
3年生。背番号7。ディフェンス。レフトハンド。語尾に「ゲス」をつけて話す。眉毛が太く、無精髭を生やしており下唇が厚い。スティックに八つ当たりする癖があり何本も折っている。登場間もない頃は弾に虎魚(おこぜ)とあだ名をつけられていた。応援に来る陽子を気に入っている。
ヨーダ
監督。医者に飲酒を止められているが、ウイスキーを携帯してよく飲んでいる。その昔「氷上のアライグマ」と言われた。あだ名は映画『スター・ウォーズ・シリーズ』のヨーダから。
寒林(かんばやし)
上級生。背番号77。センスのいいライトウイングだったがチームが弱すぎるため呆れて辞めていた。長髪で鼻と顎に髭を生やしており耳にはピアスを装着している。女との手切れ金を監督に借りており、入部して極東高校戦に勝たなければ高い利息を払わされる。1年生の時に同校と対戦し鼻骨を骨折した。
その他
陽子(ようこ)
まひるの友人。パーマヘアで厚い唇と吊り目が特徴の
ブス。よく試合を見に来る。寒林の事を気に入っている。
世戸(せと)
瓶太郎と同じクラスの1年生。瓶太郎に陰湿ないじめを行っていた。瓶太郎の目の前でスティックを折り、アイスホッケー用バッグを焼却炉に入れて燃やそうとした。後から現れた弾に迫られて驚き、階段から転げ落ちて大怪我をし、松葉杖や包帯をした状態で新人戦の応援をやらされる事になる。試合後、新入部員となる。黒髪で左目の下にほくろがある。背番号2。
天保(てんぽ)
世戸と供に瓶太郎をいじめており、怪我をし、応援させられ、アイスホッケー部に入部する。パーマヘアで眉毛を薄く剃り、吊り目で頬骨が張っている。背番号3。
SAMURAI
弾がアイスホッケーで活躍して学校で有名になったことを妬み、パソコンを駆使した嫌がらせを行う3人組。弾の罠にハマり落とし穴に落とされる。直後、弾といじめに関する話し合いをするも解り合えず、隙を見て脱出を試みた所を瓶太郎に大型スコップで殴られる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:18 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef