アイオリス
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この項目では、小アジアの1地方について説明しています。古代ギリシャ人の1集団については「アイオリス人」を、火星の山については「アイオリス山」を、「聖闘士星矢」の登場人物については「黄金聖闘士#獅子座のアイオリア」をご覧ください。
アイオリスの位置 スミルナのアゴラの眺め

アイオリス(古代ギリシャ語: Αιολ??, Aiolis, 英語:Aeolis)またはアイオリア(古代ギリシャ語: Αιολ?α, Aiolia, 英語:Aeolia)は、小アジア地方の北北西に位置する地方で、アイオリス人の古代ギリシア都市国家群があった。大部分は海岸沿いで、沖にはレスボス島などの島々もあった。北をミュシア、南をイオニア、東をリディアとそれぞれ国境を接していた。目次

1 地理

2 歴史

3 アイオリス地方の出身者

4 伝承

5 参考文献

地理

アイオリスは小アジア西海岸に位置する古代の地方で、ヘレスポントス海峡(現ダーダネルス海峡)の玄関口から南のヘルムス川(現ゲディズ川 Gediz River)にかけて、エーゲ海沿いに広がっていた。地名は紀元前1000年以前にギリシアから移民してきたアイオリス人に由来する。しかし、アイオリスは地理的な地方というより、むしろ民族学的・言語学的包領で、ミュシアの一部(南部)と見なされることも多い。
歴史

ヘロドトス歴史』によると(1.149)、紀元前8世紀の時点で、アイオリス人の12の都市国家があり、都市連合(ドデカポリス)を結成していた。各都市は次の通りである。

キュメ(CymeまたはKymi)別名プリコニス(Phriconis)

レリサイまたはラリッサ(Larissae)

ネオン・テイコス(Neonteichos)

テムノス(Temnus)

キラ(Cilla)

ノティオン(Notium)

アイギロエッサ(Aegiroessa)

ピタネ(Pitane)

アイガイアイ(Aigai)

ミュリナ(Myrina)

グリュネイア(Gryneia)

スミルナまたはスミュルナ(Smyrna) - 現イズミル

この中で最も有名な都市はスミルナだが、紀元前699年、スミルナはイオニア同盟に加盟した。残った諸都市はリディア王クロイソス(在位:紀元前560年 - 紀元前546年)に征服された。その後も、ペルシアマケドニア王国セレウコス朝ペルガモンに支配された。

紀元前133年、ペルガモン王アッタロス3世はアイオリスをローマに遺贈し、そのすぐ後、ローマのアシア属州の一部となった。ローマ帝国が分裂した時には(395年)、アイオリスは東ローマ帝国のものとなり、その後、1400年代初期にオスマン帝国に占領された。
アイオリス地方の出身者

ピタネのアウトリュコス

アンドリスコス

Elias Venezis

伝承

ホメーロスの『オデュッセイア』の中で、オデュッセウスキュクロープスの国を脱出した後、風の神アイオロスの島に着き、西風ゼピュロスの詰まった袋を渡される(第十歌)。
参考文献

Pierluigi Bonanno, Aiolis. Storia e archeologia di una regione dell’Asia Minore alla fine del II millennio a.C., USA, 2006


更新日時:2018年2月8日(木)14:52
取得日時:2020/10/11 22:50


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