アイアンマン_(2010年のアニメ)
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アイアンマン
ジャンル
スーパーヒーロー
アニメ
原作マーベル・コミックス
監督佐藤雄三
シリーズ構成井上敏樹
脚本井上敏樹、戸塚直樹、犬飼和彦
キャラクターデザイン梅原隆弘
メカニックデザイン小池健
音楽高橋哲也
アニメーション制作マッドハウス
製作Superhero Anime Partners
放送局アニマックス
放送期間2010年10月1日 - 12月17日
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『アイアンマン』は、2010年10月1日から同年12月17日までアニマックスにて放送されたテレビアニメ[1]。全12話。「マーベルアニメ(Marvel Anime)」プロジェクトの第1弾であり、マーベルの人気アメリカンコミックアイアンマン』のアニメ化である[2]
概要

本作は、アメリカ漫画会社マーベル作品を日本アニメ制作会社マッドハウスが制作し、アニマックスが放送するマーベルアニメプロジェクトの第1弾である。主な舞台を日本とし、マッド版独自のストーリーが展開される。佐藤雄三によると「実写映画1作目からの流れで全体が構成されていて、今後のエピソードでいろいろつながっていく構成になっている」という[3]

また、第4話ではプロジェクト第2弾『ウルヴァリン』の主人公であるウルヴァリンがゲスト出演し、スタークと共闘する。

この作品を収録したDVD版もある[4]
あらすじ

トニー・スタークが日本に来る。その目的は「世界平和プロジェクト」の一環として日本の科学研究所「ラボ23」の技術を使い、世界初の燃料不必要の発電所「アークステーション」の建設に専念すること。そしてアイアンマンとしての責務から引退すると同時に量産タイプの「アイアンマン・ディオ」を売り込むことにあった。しかし、披露式典を謎のテロ組織「ゾディアック」に襲われ、ディオを奪われてしまう。

アークステーションを巡るゾディアックのテロ攻撃から守るため、スタークはアイアンマンとしての活動を続けていく。
登場人物

トニーとペッパーの吹き替えは、実写映画でも両名を担当した藤原・岡が引き続き行う。
主要人物
トニー・スターク / アイアンマン
- 藤原啓治スターク・インダストリー社の社長兼CEO。「世界平和プロジェクト」を掲げ、その第一歩として日本に「アークステーション」を建設、その最終段階を見届けるために来日する。プロジェクトに専念するため、後継の量産型アイアンマン「アイアンマン・ディオ」に地位を譲ってアイアンマンを引退するつもりであったが、その披露式典をテロ組織「ゾディアック」に襲われ、アイアンマンとしての活動を余儀なくされる。今作では祖父が原爆の開発に携わっていたという実写映画版のオリジナル設定が継承されている。
田中知佳(たなか ちか)
声 - 本田貴子「lab23」の主任研究員。アークステーションの完成に必要な技術を唯一保有しており、スタークに協力している。技術支援以外にも、日本に慣れないスタークに助言を行ったりする。一方でスタークの口説きにまともに取り合わないなど、プライベートは堅い女性。だが、次第に打ち解けていき、無人島での出来事を通して恋心を抱くようになる。ゾディアックによって密かに洗脳されると同時に戦闘兵器として改造され、アークステーションの制御プログラムなどを無意識の内に改竄していた。尚、戦闘時はアイアンマンやゾディアックが開発した他のアーマーと異なり、肉体が直接変化する。終盤、アイアンマンの前に謎の敵として立ち塞がるが、その正体が明らかとなるとスタークを驚愕させる。重傷を負ったことで洗脳から解けるも治療を拒否してアークステーションに向かい、最期は羅刹に苦戦するアイアンマンを助けるため自らの命を犠牲にして息を引き取る。
トニーの関係者
ペッパー・ポッツ
声 -
岡寛恵スタークの社長秘書。アメリカ本国にあるスターク・インダストリー本社におり、スタークには同行していない。しかし、通信などでスタークをアシストする。
ドクター・ホー・インセン
声 - 平田広明医者でスタークの命の恩人。ゾディアックのメンバー。かつてスタークがテロリスト達に捕らわれた際に彼に協力し、その後のスタークのあり方に大きな影響を与えた人物。アイアンマンスーツ・マークIを完成させる時間を稼ぐため、自ら囮となってスタークを救う。テロリスト達に殺されたと思われていたが、ゾディアックの人間としてスタークの前に現れる。スタークが脱出した後、アジト近くの村の娘サンドラ(声 - 柚木涼香)の看病で一命を取り留めていた。その後、サンドラの結婚式においてスターク・インダストリー社製の攻撃ヘリが村を誤爆し、サンドラ他多数の村人が亡くなる。そこで無力を憎んで力を欲するようになり、接触してきたゾディアックの誘いを受けて組織の幹部となった。スタークの活動を偽善だとし、ことにアイアンマンは兵器であって、それを彼自身に認めさせるために知佳と共に無人島へ誘拐するなどの作戦を実行する。自身は強奪したアイアンマン・ディオを装着してスタークに戦いを挑むが決着は付かずに終わる。その後、ゾディアックによって開発された無人機「アイアンマン・シグマ」と共にアークステーションを襲撃してスタークを追い込むが、ゾディアックがインセンを裏切り、ディオによる制御を切り離したシグマにスタークとインセンを攻撃させる。スタークと共闘してシグマと戦うも、ビーム同士の爆発に巻き込まれ倒れる。自身の信条を貫徹したスタークの意思の強さと自分の弱さを認め、またゾディアックの恐ろしさを暗示して息絶える。
日本政府関係者
黒田防衛大臣(くろだ-)
声 -
石塚運昇現・防衛大臣で日本政府におけるスタークの最大の協力者。正体はゾディアックの首領で今回の黒幕。卓越した頭脳と決断力で制服組から統合幕僚長に若くして昇り詰めた男で、その後、アメリカの属国と揶揄される日本の現状を憂いて政治家に転進する。そして異例の早さで防衛大臣となり、スタークの「アークステーション」建設に尽力する。その正体はゾディアックの首領で、今回の一連の出来事の黒幕。原子爆弾によって祖父が亡くなったことを恨み、その報復のためにアークステーションを暴走させて日本を世界最強の軍事国家にする野望を持っていた。終盤、国会議事堂へのミサイル攻撃(自作自演のテロ)で国会議員らを粛清して日本を掌握、自衛隊の「羅門・零(ラモン・ゼロ)」を改良・強化したパワードスーツ「羅刹(ラセツ)」を装着して正体を現すと、抵抗した桜井を殺害する。さらにスタークの殺害を狙って彼を苦しめるが、知佳の自己犠牲による支援を受けたアイアンマンのビーム砲で息絶える。
桜井長門(さくらい ながと)
声 - 山野井仁航空自衛隊所属の自衛官で、階級は一等空尉。正義感の強い戦闘機パイロットで、武道に通じている。日本で起きた事件を外国人かつ民間人であるスタークが超法規的に解決することを快く思っていなかったが、ゾディアックの起こす事件を共に解決する内に打ち解け、スタークに和の流儀を教える。アイアンマンのデータを基に自衛隊が極秘に開発したパワードスーツ「羅門・零」の操縦者。上司にもあたる黒田には父親のように慕っていた。実家は古風な日本家屋で、敷地内には道場まであり、道場には「妙心地天」と書かれた掛け軸がある。終盤、正体を現して羅刹を装着した黒田と東京湾上で戦う。しかし、羅刹に敗れて東京湾に落下、黒田が黒幕であることをスタークに伝えて絶命する。
東京ジャーナル
太田七海(おおた ななみ)
声 -
伊藤静二流雑誌「東京ジャーナル」の女性記者。一流大学の出で幼少期から新聞記者に憧れていたが、就職難で二流雑誌の記者となる。今も一流のジャーナリストになることを望み、職務を全うするため奔走するが空回りすることが多く、上司に叱られることも多い。スターク来日直後から彼を追っかけ、彼の周辺で起こる事件に巻き込まれていくが、そのために次第に彼と親しくなっていく。次回予告は彼女が行う。
増田イチロー(ますだ イチロー)
声 - 志村知幸「東京ジャーナル」のカメラマン。七海と行動を共にし、スクープ写真を狙う。常に何かを食べている食いしん坊で、七海からよく怒られる。
野村デスク(のむら-)
声 - ふくまつ進紗「東京ジャーナル」のデスクで七海や増田の上司である。七海や増田に檄を飛ばしつつも温かい目で2人を見守る。
ゾディアック
黒田防衛大臣
ゾディアックの首領にして現・防衛大臣。
黒田防衛大臣を参照。
インセン
ゾディアックの幹部でトニーの命の恩人。インセンを参照。
坂本(さかもと)
声 - 有本欽隆第3話に登場したゾディアックに協力していた気象学の権威。自身が死んでも研究成果が残ればそれでいいという考えを持つ。かつて知佳や他の気象学の権威たちと共に天候を自在にコントロールする「テスラプロジェクト」の研究をしていたが、日本政府によってプロジェクトが凍結されたことで政府を憎むようになる。その後、自身の研究に目を付けたゾディアックに誘われ、彼らの破壊活動に自らの研究を提供するようになる。しかし、用済みになったことで他のプロジェクトメンバー同様彼らに始末されそうになり、真実にたどり着いた知佳と七海に本性を現すも、最後はゾディアックが人工的に作り出したトルネードに自ら飛び込んで死亡する。
川島(かわじま)
声 - 阪口周平第4話に登場した元レーサー。レース中の事故で復帰を絶望視されていたが、病院でインセンと出会い、ゾディアックの改造人間兵器となりトニーが参入したモータースポーツのテストドライバーとなる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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