アイアンマンヘビーメタル級王座(アイアンマンヘビーメタルきゅうおうざ)は、ポイズン澤田が設立してDDTプロレスリングが管理、認定している王座。目次 2000年6月29日、DDTプロレスリング北沢タウンホール大会にて、ポイズン澤田がでっちあげたチャンピオンベルト(その後、正式に認定している)。WWEに存在したWWEハードコア王座をモチーフとしており、同様に24時間防衛戦が可能である。大変苛酷な王座であり、場所、試合形式などは一切問われず、レフェリーによる判定さえあればタイトルマッチ以外の通常のシングルマッチやタッグマッチ、そして(証拠VTRなどさえあれば)不意打ち、闇討ちなどでも王座が移動する(不意打ち、闇討ちの場合は3カウントフォール、ギブアップ、TKOを回避した時点で王座防衛が成立する)。 階級はヘビーメタル級(無差別級)であり、DDT所属レスラー以外でも挑戦資格があるため、他団体の興行で王座が移動したり、平田一喜のようにデビュー前の練習生が王座獲得してデビュー戦が防衛戦になったり、レフェリーなどのスタッフが戴冠したり、更にはタレント、一般人、果ては動物、脚立や皿などの無機物、カレーライスやビールなど飲食物、団体グッズ、車(大日本プロレスのリングトラック)までもが歴代王者に名を連ねた。本家のWWEハードコア王座がWWEインターコンチネンタル王座との統合により消滅したため、オマージュながら現在は本家よりも息の長い王座となっている。ベルトの移動は、ボリビアやアメリカでも積極的に行われている[1]。 2012年8月のDDT日本武道館大会以降は、限定参戦選手が獲得していることが多く活発な変動はなかったが、2013年6月23日にアイアンマンバトルロイヤルが行われ、そのときの王者は第972代王者の「光明」(美輪明宏の書いた書)となっている。 2014年3月に高木三四郎大社長が第999代王座を獲得したのを機に王座封印を宣言したが、創設者の澤田がこれに反発。4月29日の後楽園ホール大会でアイアンマンバトルロイヤルで守りきったベルトを封印しようとした高木を澤田がベルトで殴り、倒れたところでベルトを乗せて松井幸則レフェリーが3カウント、チャンピオンベルトそのものが第1000代王者になった(全試合終了後に秋山準が奪取して第1001代目となる)。 以下はFMWの2002年最終興行(直後に倒産)のアイアンマン選手権試合(高木三四郎 vs チョコボール向井)においてリングアナウンサーの中村吉佐からなされたルール説明を記す。 現王者を含む10名の選手が出場。10分経過後にベルトを保持していたものが勝者となるが、試合中のベルト移動も歴代王者にカウントされる。 693代王者の脚立は王者が開始から終了までの10分間王座から一切陥落しないという完全試合を達成した。 ビッグマッチなどではいわゆるロイヤルランブル形式で行われることが多く、無論その時の王者を退場させればベルト移動となる。 一時期、NHK教育テレビジョンの番組「天才てれびくん」にDDT所属選手が出演しており、アイアンマンベルト保持者が出演した際に番組に出演するタレントや子役がベルトを奪取するなどNHK教育の番組においてプロレスタイトル移動劇が起きていた。2016年11月22日には選手権保持者が芸能人(南海キャンディーズの山里亮太、1170代・1176代王者)だったためテレビ東京「ほぼほぼ?真夜中のツギクルモノ探し?」収録中にタイトルが移動し[2]、翌23日深夜にはTBSラジオ「山里亮太の不毛な議論」生放送中に番組スタッフやリスナーのメールなどに王座が交替している[3][4]。 歴代王者の中には一般人名などが多少存在する。詳しくは外部リンクの「DDTタイトル史」を参照。
1 概要
2 ルール
3 アイアンマンバトルロイヤル
4 テレビ番組とラジオ番組での王座移動劇
5 歴代王者
5.1 戴冠した主な著名人
6 脚注
7 外部リンク
概要
ルール
選手権試合は一切の認定を必要としない。
選手権保持者からの3カウントフォール、ギブアップ、KOにより王座が移動する。
24時間、如何なる場所においても、ルールの状況を満たせば王座が移動する。
あらゆる凶器や環境の利用は、これを認める。
挑戦者の逃亡により続行が困難になった時点で試合終了として王座防衛とする。
アイアンマンバトルロイヤル
テレビ番組とラジオ番組での王座移動劇
歴代王者
戴冠した主な著名人
山本圭壱(極楽とんぼ)-2002年11月14日、ADヤマモトとして、NHK「天才テレビくん」内にて(第78代)。
山川恵里佳 - 2003年4月26日、NHK放送センターで三和太に勝利(第93代)[5]。
ナオミ・スーザン(マネージャー) - 2004年・2007年の2度戴冠。
愛田武 - 2004年9月30日、マ偽ナムTOKYO(一宮章一)に勝利(第164代)[6]
テッド・タナベ(レフェリー) - 2004年3月14日、MIKAMIに勝利(第143代)。
甲田哲也(プロレス団体代表) - 第230・1269・1336代の3度戴冠。
松井幸則(レフェリー) - 2006年6月30日、諸橋晴也に勝利(第250代)。
三田佐代子 - 2006年12月、忍に勝利(600代)
アントニオ小猪木 - 2007年5月26日、健心に勝利(第699代)
冴島奈緒 - 2007年10月7日、小笠原和彦とアキヒロに勝利(第725・730代)
ロン・ファンチズ
山里亮太 - 2016年8月28日、両国国技館で焼き鳥に勝利(第1170代)。同年11月22日、テレビ東京で『ほぼほぼ』収録用のクレーンカメラに勝利(第1176代)。
あの - 2016年11月22日、『ほぼほぼ』収録中の山里亮太に勝利(第1171代)。
東理紗(生ハムと焼うどん) - 2016年11月22日、『ほぼほぼ』収録中のあのに勝利(第1172代)[7]。
セパタクロウ - 2016年11月24日、TBS放送センターでヒロシゲD(TBSラジオ)に勝利(第1178代)。
元井美貴 - 2016年12月2日、サムライTVスタジオでマタローに勝利(第1192代)
越前屋俵太 - 大阪府立体育会館でこたつに勝利(第1207代)
Kaede (Negicco) - 2018年2月23日、スーパー・ササダンゴ・マシンに勝利(第1289代)
須田亜香里 - 2018年7月10日、新木場1stRINGで竹下幸之介に勝利(第1327代)[8]。