この項目では、1955年のアニメーション映画について説明しています。2019年の映画については「わんわん物語 (2019年の映画)」をご覧ください。
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わんわん物語
Lady and the Tramp
監督ウィルフレッド・ジャクソン
ハミルトン・ラスク
クライド・ジェロニミ
脚本アードマン・ペナー
ジョー・リナルディ
ラルフ・ライト
ドン・ダグラディ
フランク・タシュリン
サム・コビアン
『わんわん物語』(わんわんものがたり、原題:Lady and the Tramp)は、1955年6月16日公開のディズニーによるアニメーション映画。原題Lady and the Trampを直訳すると「お嬢様と風来坊」という意味である。当初は「貴婦人と浮浪者」という邦題で公開予定だった[4]。 わんわん物語の原案は1937年、ウォルト・ディズニー・プロダクションのスタッフであったジョー・グラントによって作成された。 グラントはウォルト・ディズニーを自宅に招いた際に、飼っていたアメリカン・コッカー・スパニエルのスケッチを見せた[5]。ウォルトはこのスケッチを気に入り、ジョーにこの犬を主人公にしたストーリーボードを作成してみてはどうかと提案する[5]。それ以来1940年代初めの頃までグラントとディズニーのスタッフたちはこの犬を主人公にした物語を作っていた[5]。このとき作成されたストーリーボードにはすでにレディや2匹の猫を飼っている意地悪な義理の母や赤ん坊を狙うネズミなどが登場していた[5]。 グラントたちが作成したストーリーボードをウォルトが見たのは1943年である[5]。しかしそのストーリーボードはウォルトを満足させるものではなく、プロジェクトは棚上げされた[5]。 その数年後、ウォルトはCosmopolitan誌に掲載されていたウォード・グリーンの短編小説Happy Dan, The Whistling Dogを読み、「この小説に書かれているような気ままに生きる犬をグラントのストーリーに登場させればおもしろくなるのではないか」と考えた[5]。しかし、1949年にジョー・グラントはウォルトとの意見の相違からウォルト・ディズニー・プロダクションを退社してしまう(1980年代にグラントはディズニーに復帰する)[5]。その後、ウォルトはウォード・グリーンに自分たちが進めているプロジェクトを説明し、レディとトランプを主人公とした小説の執筆を依頼する[5]。1953年に出版されたこの小説が原作となったため、原案を作成したのがグラントであるにもかかわらず、彼の名前はこの映画にクレジットされていない[5]。 それまでのディズニー映画は『白雪姫』や『ピノキオ』といった童話が原作だったが、本作は完全オリジナルストーリーである。『わんわん物語』のDVDの特典映像「メイキング・オブ『わんわん物語』」にて、映画プロデューサーのドン・ハーンは「原作に縛られることがなかったため、より自由な発想で作ることができたのだろう」と考察している[5]。初期の脚本ではニップとタックという名前の双子のシャムネコが登場し、それが後にシーとアムになる。レディの恋人となる野良犬の名前についても当初はホーマーやボーゾーなどの案があったが、ウォルトがトランプと名付けた[5]。 英語のTrampには「浮浪者」や「売春婦」といった意味もあり、周囲からは名前を変えるように多くの反対意見が出たがウォルトは自説を曲げなかった[5]。 長編アニメーション映画初のシネマスコープを使用し配給もRKOからブエナ・ビスタ・ディストリビューションとなる等、大きな話題になり試行錯誤の末、およそ20年の歳月と300人のアーティスト達の手によって完成した(構想は1937年だが実際に制作が開始されたのは1951年だった)。なおこの頃、ウォルトはディズニーランド設計及びテレビ番組・『ディズニーランド』出演の為、あまり本作に集中出来ず脚本家のアードマン・ペナーと総監督のケン・ピーターソンが共同で支えていた。『シンデレラ』から続いたウィルフレッド、ハミルトン、クライドの3人共同監督の最終作となった。 トランプとレディがスパゲッティを食べている最中に偶然キスをするシーンは有名であり、イギリスのTotal Film誌が選出した「映画史に残る最高のキスシーン50」では第8位に選ばれた[6]。当初ウォルトは犬がスパゲッティを食べるというこのシーンに対して否定的だったが、フランク・トーマスが作成したアニメーションを見て考えを変えた[5]。 ニューイングランドに住むダーリングへのクリスマスプレゼントとしてディア家にやってきたコッカー・スパニエルのレディ。夫妻の愛情を一身に受けていたが、二人に子供が生まれる。
概要
物語