わたし、定時で帰ります。
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わたし、定時で帰ります。
NO WORKING AFTER HOURS!
著者
朱野帰子
イラストマキヒロチ
発行日2018年3月30日
発行元新潮社
日本
言語日本語
形態四六判ソフトカバー
次作わたし、定時で帰ります。ハイパー(単行本)
わたし、定時で帰ります。2―打倒!パワハラ企業編―(文庫本)
公式サイトshinchosha.co.jp
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ISBN 978-4-10-100461-7文庫本

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『わたし、定時で帰ります。』(わたし ていじでかえります)は、朱野帰子による日本小説のシリーズ。新潮社より2018年3月から刊行されている。

2019年4月16日より同年6月25日まで、TBSテレビ火曜ドラマ」にて吉高由里子主演でテレビドラマ化された[1]
わたし、定時で帰ります。
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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2019年5月)(使い方

東山結衣はソフトウェア会社ネットヒーローズのディレクターとして、毎日定時で退社し行きつけの中国料理店上海飯店でハッピーアワーのビールを飲む生活を送っている。ある日、上司でありかつての婚約者である種田晃太郎から新しく開始するプロジェクトのチーフとなることを要請される。このプロジェクトは、最近入社したマネージャーの福永清次が、社内の規定に反して安価に引き受けてきたものであった。種田は以前勤務していた福永の会社から逃げるようにして現在の会社に転職してきたのだが、福永は自分の会社を売却し専務の紹介で入社してきたのである。福永は種田たちの労働を強化し外注先への支払いをカットすることでプロジェクトを黒字にしようとする。このプロジェクトの発注先で新しく担当者となった武田は次の契約の条件として社長時代から無理な受注を続けて関係者にそのつけを転嫁してきた福永をプロジェクトから外すことを要求する。東山たちは福永をプロジェクトから外すための行動を開始する。
背景
東山が定時退社を続けることができる背景として、社長の灰原忍が残業をしなくて済む会社を作ろうとしていることがある。起業当時、同社は労働基準法を無視した勤務体制で業績を上げていた。しかし、起業メンバーの一人であり最も優秀なプログラマーであった石黒良久が無理な残業を続けた結果体調をくずし糖尿病を発症したことから、灰原は「二度と石黒のような犠牲者を出さない」と決意したのである。石黒を管理部ゼネラルマネジャーにしたのも灰原の考えを実現するためであり、石黒は社内の状況を把握してかつての自分と同様の状況に陥っている社員を見つけることに尽力している。灰原が東山を採用したのもこの目標を達成するためであった。しかし、灰原の期待に反して、東山は自分が定時退社するだけで自分の部下を含む他の社員が定時退社できるようにするための働きかけをしておらず、灰原は不満を感じている。
登場人物
ネットヒーローズ関係者

東山結衣〈32〉
制作部ディレクター。
種田晃太郎
サブマネジャー。結衣の元婚約者。
福永清次
マネジャー。晃太郎が新卒で入った会社(同業)の元社長。
来栖泰斗
結衣が教育係を務める新人。なにかあるとすぐに辞表を出そうとする。
三谷佳菜子
吸収合併された会社出身。子供のころから無遅刻無欠勤だが、それは自分の居場所がなくなるのではないかという不安から来ている。
賤ヶ岳八重
結衣が新人時代の教育係。
産休を取っていたが、双子の出産後産休を6週間に短縮し、育休をとらずに[注釈 1]職場復帰する。全力で仕事をしようとする。
吾妻徹
フロントデザイナー。実務はできるが人付き合いが悪く、仕事は極端にマイペース(納期を破ったりするわけではない)。
丸杉宏司
福永を引き抜いてきた役員。突然退社し、福永には何の情報もなかった。
石黒良久〈30〉
管理部ゼネラルマネジャー。灰原に誘われて大学を中退して入社した最古参の社員。親しい人からは「グロ」と呼ばれている。最終回では昔取った杵柄で現場ヘルプに入り、そのブルドーザーのような仕事ぶりでチームを驚かせる。
灰原忍
社長。30歳の時に、当時勤めていた会社を辞め、大学時代に所属していたサークルの後輩ら(石黒を含む)を誘って起業し、現在は業界ナンバー2にまで成長した。
その他

牛松翔
星印工場ウェブ担当者。
武田
星印工場広報課長。牛松の上司。
諏訪巧
結衣の恋人、後に婚約するも、最終的には破談してしまう。
種田柊
晃太郎の弟。引きこもり。
王丹
結衣が仕事帰りに寄る中国料理店上海飯店の店主。
回鍋肉のおじさん
上海飯店の常連。上海飯店で夕食として回鍋肉定食を食べたあと、会社に戻って残業をする。
三橋
巧の部下。
結衣の父
接待ゴルフの成果でシングルの腕前。
結衣の母

東山忠治
故人。結衣の父方の祖父。インパール作戦の生還者。
わたし、定時で帰ります。 ハイパー
あらすじ(ハイパー)

新年度になり福永が休職した後を埋めて、種田はマネジャーに、東山はサブマネジャーに昇格する。スポーツウェアメーカーのフォースがウェブCMの炎上をきっかけにコンペを行うことになり、種田たちのチームは新人とともにコンペに向けての準備に取り掛かる。フォースはスポーツ歴によって発言力が決まり、裁量労働制による深夜勤務をよしとし、ハラスメントが横行する企業だった。
登場人物(ハイパー)※『わたし、定時で帰ります。』の登場人物は省略
甘露寺勝
ネットヒーローズ新入社員。
桜宮彩奈
同業他社のベイシックから第二新卒でネットヒーローズに入社した社員。
野沢花
ネットヒーローズ新入社員。
加藤一馬
ネットヒーローズ新入社員。
大森
ネットヒーローズ社員。
バオ・グエン
ベトナム出身の留学生。インターン。
押田陽義
フォース広報担当役員
藤堂文康
フォース広報部長。
吉川
フォース社員
榊原
フォース社員
竹中
フォース社員
草加
フォース社員。
回鍋肉のおじさんの長男
フォース社員。
風間寿也
ベイシック営業部副部長。
八神蘇芳
会社説明会の参加者。
劉王子
王丹の弟。
書籍情報
わたし、定時で帰ります。


初出:『
yom yom』vol.41(2016年9月号) - vol.45(2017年8月号)


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