らせん
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この項目では、ヘリックス(3次元曲線)について説明しています。スパイラル(2次元曲線)については「渦巻」を、その他の用法については「螺旋 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

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出典検索?: "螺旋" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年9月)
螺旋(右手回り 巻き貝類の多くは螺線構造をもっている

螺旋(らせん、: helice, : helix)とは、3次元曲線の一種で、回転しながら回転面に垂直成分のある方向へ移動(上昇または下降)する曲線である。螺線(らせん)とも。英語の helix はギリシャ語の ?λιξ が語源で、ラテン語の helice(ヘリケー)を経由して英語に導入された。「螺」は「ラ」「にし」と読み、タニシ(田螺)やサザエ(栄螺)のような巻き貝貝殻を意味する。

2次元曲線の渦巻も螺旋・螺線と呼ぶことがある。渦巻と区別するために、3次元曲線の螺旋を弦巻線または蔓巻線(つるまきせん)と呼ぶことがある。

日本の数学界では、慣用的に螺旋を弦巻線、螺線を渦巻線の意味で使っている[1]

以下では弦巻線(ヘリックス)について述べる。目次

1 螺旋の例

1.1 一覧

1.2 ギャラリー


2 渦巻と螺旋

2.1 渦巻と螺旋との比較


3 数学的表現

4 回転する模様として

5 象徴としての螺旋

6 文献

7 関連項目

8 外部リンク

螺旋の例
一覧

ねじの山と溝

つる植物のつる

螺旋階段

ソレノイド

コイル

コイルばね

ドリル

螺旋状の分子

DNA分子

アミロース分子(でんぷんの一種)

タンパク質αヘリックス構造


スクリュープロペラの軌跡

三色ねじり棒理容店のサイン)

およびにおける、回転により弾道を安定させ直進性を図るためのライフリング(溝)

ギャラリー

ねじ

つる植物のつる

クレモナ塔の螺旋階段

コイルばね

アミロース

理容店のサイン

ロイヤル・オードナンス L7 105mm戦車砲のカットモデル。ライフリングが観察できる

渦巻と螺旋 螺旋を平面に投影すると渦巻となる。
渦巻と螺旋との比較

 渦巻螺旋(弦巻線)
英語spiralhelix
ラテン語spirahelice
次元2次元曲線3次元曲線
蚊取り線香一様螺線)、アンモナイトの殻(対数螺線)、ロールケーキアサガオつるコイルばね(常螺旋)、DNA二重螺旋)、ねじ

日本では螺旋をヘリックスではなくスパイラルと捉えていることが多く、日常的にも定着している。

実はヘリックスとスパイラルの混同は英語でも見られる。例えば、螺旋階段の英語表記は「helix staircase」だけでなく「spiral staircase」もある。

また、螺旋を平面に投影すると、渦巻の一種の双曲螺旋となる。
数学的表現

媒介変数 θ {\displaystyle \theta \,} を使って次のように表せる。 a b > 0 {\displaystyle \,ab>0} では右手回りを表す。 x = a cos ⁡ θ {\displaystyle x=a\cos \theta \,} y = a sin ⁡ θ {\displaystyle y=a\sin \theta \,} z = b θ {\displaystyle z=b\theta \,}

円筒座標を使えば、もっと単純に表せる。 r = a {\displaystyle r=a\,} z = b θ {\displaystyle z=b\theta \,}

上記の設定の場合、曲率 κ {\displaystyle \kappa } 及び捩率 τ {\displaystyle \tau } はそれぞれ κ = a a 2 + b 2 τ = b a 2 + b 2 {\displaystyle {\begin{aligned}\kappa &={a \over a^{2}+b^{2}}\\\tau &={b \over a^{2}+b^{2}}\end{aligned}}}

となる。
回転する模様として

螺旋は回転させると、その方向に応じて上昇、あるいは下降して見える。床屋の看板やコマの軸の模様に多くの例がある。
象徴としての螺旋

螺旋は、運動性や生命力を感じさせる面があるので、芸術作品などにおいては、様々な意味を込めた象徴シンボルとして用いられることも多く、作品のタイトルとなっている例も多い。詳細は「螺旋 (曖昧さ回避) 」を参照

また、基本的には繰り返しの構造でありながら、同じ位置をたどらず、例えば無限に上昇する構造を歴史生命になぞらえる例もある。

なお、無限上昇のカノンは別名を螺旋カノンと言い、一つの旋律が繰り返す際に少しだけ音程を高くして始まるようになっており、繰り返すにつれてどんどん音程があがってゆくものである。バッハの「音楽の捧げもの」にその例がある。実際には1オクターブ上がったところで終了させるか、そこで元の音に戻って終了させる。

もちろん実際に無限に上昇するのは不可能であるが、同時発音数が非常に多いか、同じ音量の多数の倍音を含む音色を合成できるシンセサイザーなどを使い、旋律の音程があがるにつれて1オクターブ下に新しく旋律を追加しつつ、聴覚における可聴域と最小可聴値を考慮して十分に広い範囲で旋律を演奏すれば、無限上昇を実感できる。

これを使用した、日本で知られた作品には松武秀樹の「謎の無限音階」やその影響による「BGM」収録の「LOOM/来たるべきもの」などがある。


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