よこてイースト
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施設外観(2013年8月28日撮影)にぎわいひろばのイベント風景(横手の雪まつり

よこてイースト(yokote EAST)は、秋田県横手市駅前町1番10号にある複合施設。横手駅前商店街の一角を成し、市が設置する公益施設「横手市交流センターY2(わいわい)ぷらざ」を中核に、民間の商業施設やテナント、事務所などが集積する。
概要

東日本旅客鉄道(JR東日本)横手駅東口に近接する、市街地再開発事業によって誕生した街区である。2010年平成22年)10月5日に商業施設棟など一部がオープン[1]2011年(平成23年)4月1日に公益施設棟がオープンし[2]、同年4月16日によこてイーストはグランドオープンを迎えた[3]。よこてイーストとは、この再開発区域の名称として命名されたもので、2010年(平成22年)9月に発表・決定した[4]

もともと、事業区域内には秋田県厚生農業協同組合連合会(JA秋田厚生連)が設置する平鹿総合病院や、総合スーパーであるジャスコ横手店などが所在していたが、いずれも郊外移転や撤退が進み、駅東口地区の空洞化が顕著となっていた[5][6][7]国道13号横手バイパス秋田自動車道の開通後は、モータリゼーション大規模小売店舗法の廃止などにより駅西側の郊外型の店舗が発達し、駅東口周辺をはじめ、四日町・大町などの中心市街地の商業地は衰退の一途を辿った[8]

2003年(平成15年)に実施した全国都市再生モデル調査などを踏まえ、2005年(平成17年)には地権者らによる再開発協議会が設立された[5]2007年(平成19年)には再開発準備組合が設立され、都市計画が決定し、事業化した[5]。翌年には再開発組合が発足し、工事に着手した。2011年2月にすべての工事が完了し[6]、4月にグランドオープンした。

事業区域は「第一区画」と「第二区画」に分類され、第一区画にはバスターミナル棟、高齢者施設棟、集合住宅棟が、第二区画には公益施設棟、商業施設棟、銀行棟、西・東店舗棟が整備されている[9]。また、再開発事業の区域外ではあるが、本事業と並行して整備された駐車場があり、2023年令和5年)2月3日には立体化している。

事業前と比べて床面積が小さくなっており、身の丈に合った必要十分な再開発であると全国市街地再開発協会は評価している[5]

周辺の通行量は、病院や商業施設が立地していた1992年以降2009年まで減少し続けていたが、再開発事業終了後の2011年からは徐々に回復しつつある[10]。また、周辺の人口・世帯数は減少傾向にあったが、2008年以降は増加傾向にある[11]
横手駅前商店街振興組合

横手駅前商店街振興組合は、駅前地区の商店街振興を目的に1973年(昭和48年)7月25日に設立された組合である[12][13]。設立当時、横手駅周辺では土地区画整理事業が進行中であり、これを契機に新たな近代的商店街を形成することを目的に組合が設立された[12]。組合は土地区画整理事業と並行する形で、ホテルサンルート横手の建設、ユニオン(大型小売店)の設立、羽後交通ビルの建設およびジャスコの誘致などの事業に取り組んだ[14]

よこてイーストの開業後は、商店街活性化事業として「よこてわいわいワイド地域連携活性化事業」を行っており[13][15]、納涼ビアガーデンやよこてイースト秋フェス、光と雪の芸術まつりなど、エリア内で定期的なイベントを開催している[13]

また、横手駅前商店街のマスコットキャラクターとして「かんなりくん」と「みこちゃん」がいる[16]。共に神社を連想させるような名前で、伝統的な「かまくら」の見た目をしているが、これはかつて横手駅前に神生神社があったことに由来する[17]。現在、神生神社は横手神明社境内に置かれている[17]
施設

街区内にある主な施設について解説する。再開発事業の施行地区面積はおよそ2.1haで、敷地面積は20,831m2、延床面積は18,900 m2[9]
公益施設棟

横手市交流センター
「Y2(わいわい)ぷらざ」
外観 (県道31号側から撮影)
情報
旧名称横手市地域交流センター(仮称)
用途オープンスペース、喫茶コーナー、児童センター、研修室、スタジオ、コワーキングスペース他
建築主横手駅東口第一地区市街地再開発組合
管理運営横手市
構造形式鉄骨構造[18]
建築面積1,559.97 m² [18]
延床面積4,727.14 m² [18]
階数地上4階、地下1階[9]
エレベーター数2
駐車台数293台(#市営駐車場
着工2010年2月
竣工2011年2月
開館開所2011年4月1日
所在地013-0036
秋田県横手市駅前町1番21号
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯39度18分42.5秒 東経140度33分41.8秒 / 北緯39.311806度 東経140.561611度 / 39.311806; 140.561611 (横手市交流センター
「Y2(わいわい)ぷらざ」)
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公益施設棟は、横手市交流センター(よこてしこうりゅうセンター)として市が管理・運営をしている。愛称はY2(わいわい)ぷらざ。

「人と人とが『つどい、つながる』交流拠点」をコンセプトに[18]2011年(平成23年)4月1日に開館した[2]。建物は2010年2月着工、2011年2月竣工。オープンスペース、喫茶コーナー、図書・地域情報コーナー、児童センター、研修室、スタジオ、コワーキングスペース、にぎわいひろば(屋外イベントスペース)などからなる[19]

愛称である「Y2(わいわい)ぷらざ」は、市が公募して決定したものであり、「横手」の頭文字である「Y」と、にぎわいを表すオノマトペ「わいわい」を掛けた造語である[20]。2010年7月1日から8月31日の期間で案を募集し、県内外から寄せられた82件の応募の中から[21]、同年10月1日に6つに絞られた最終候補を提示した[20]


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