「東京臨海高速鉄道りんかい線」とは異なります。
東京臨海新交通臨海線
7500系車両
基本情報
通称ゆりかもめ
国 日本
所在地東京都
種類案内軌条式鉄道(AGT)
起点新橋駅
終点豊洲駅
駅数16駅
路線記号U
開業1995年11月1日[1]
所有者ゆりかもめ
運営者ゆりかもめ
車両基地有明車両基地
使用車両ゆりかもめ (企業)#車両を参照
路線諸元
路線距離14.7 km
線路数複線
電化方式三相交流600 V・50 Hz
最大勾配本線:50 ‰[2]
最小曲線半径本線:45 m[2]
閉塞方式車内信号式
保安装置ATC・ATO
最高速度60 km/h[3]
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
凡例
品川方面
東京方面
0.0U-01 新橋駅 2001-
0.4U-02 汐留駅
品川方面
1.6U-03 竹芝駅
2.2U-04 日の出駅
3.1U-05 芝浦ふ頭駅
7.0U-06 お台場海浜公園駅
7.8U-07 台場駅
8.4U-08 東京国際クルーズターミナル駅
9.2U-09 テレコムセンター駅
10.2U-10 青海駅
11.3U-11 東京ビッグサイト駅
12.0U-12 有明駅
12.7U-13 有明テニスの森駅
13.5U-14 市場前駅
14.0U-15 新豊洲駅
14.7U-16 豊洲駅
青線は軌道法による軌道区間
汐留駅へ進入中のゆりかもめの車両(2007年6月撮影)
東京臨海新交通臨海線(とうきょうりんかいしんこうつうりんかいせん)は、東京都港区の新橋駅から江東区の豊洲駅までを結ぶ、株式会社ゆりかもめが運営する自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT)路線である。駅ナンバリングで使われる路線記号はU[注釈 1]。
開通当初から愛称のゆりかもめもしくは新交通ゆりかもめで呼ばれることが多く、また同じ東京臨海副都心地区を通る東京臨海高速鉄道りんかい線との紛らわしさもあり、正式な路線名は一般にはほとんど用いられていない。路線名の「東京臨海新交通臨海線」(「臨海線」ではなく「東京臨海新交通」を含めて路線名である)は、運営会社「株式会社ゆりかもめ」が「東京臨海新交通株式会社」だった当時からの名称であるが、社名が変更されてからも従来のままとなっている。都市計画事業としての名称は、東京都市計画道路特殊街路新交通専用道第1号臨海線1 - 3及び東京都市計画都市高速鉄道東京臨海新交通臨海線である。 新橋と東京臨海副都心を結ぶ交通機関として、1995年(平成7年)11月1日に新橋駅 - 有明駅間 11.9 km が開業した。開業当初の新橋駅は現在の位置より 100 m 有明駅寄りの位置にあった仮駅で、現在この位置は汐留シオサイトの敷地である。2001年(平成13年)3月22日に東日本旅客鉄道(JR東日本)新橋駅前の現在の位置まで移転・延伸された。2006年(平成18年)3月27日には、有明駅 - 豊洲駅間 2.7 km が延伸開業した。 新橋駅ではJR東日本の山手線等や東京メトロ銀座線、都営浅草線と、汐留駅では都営大江戸線と、豊洲駅では東京メトロ有楽町線と乗り継げる。またりんかい線の東京テレポート駅と国際展示場駅は、ゆりかもめの最寄り駅から徒歩圏内である。 この路線は、1996年に開催される予定であった世界都市博覧会のアクセス線として注目を浴びたが、同博覧会は東京都知事青島幸男の公約実行で中止された。これにより、ゆりかもめは40億円の赤字を出すと言われていたが、実際に開業すると乗客は順調に増加し、1日10万人以上を数えるようになり、黒字経営の路線となった。 沿線にはオフィスビルや高層マンションのほか、多数の観光資源(お台場や有明地区、豊洲市場など)やコンベンションセンター(東京ビッグサイト)などの集客施設が存在し、これが利用増につながっている。また、私立大学(有明教育芸術短期大学、東京有明医療大学、武蔵野大学有明キャンパス)が新たに開校し、通学利用者も増加している。 さらに2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け臨海エリアには同大会の競技会場が複数新設されたことから、アクセス路線としての機能も担うことになった[注釈 2]が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行の影響で無観客での開催となったため、予定されていた臨時列車の運行は取り止められている[4][5]。 また、車窓からは東京タワーやレインボーブリッジ、東京スカイツリー、東京ゲートブリッジなど東京のシンボルを望むことができる。芝浦ふ頭駅 - お台場海浜公園駅間で渡るレインボーブリッジの新橋側の接続部は、芝浦ふ頭駅と橋梁との高低差が大きく、軌道の勾配を緩やかにするためループ構造を採用している[6]。 自動列車運転装置 (ATO) による無人自動運転を実施している。運行中は車内に運転士や車掌がいないため、車内での緊急時には備え付けのインターホンで対応することになる。なお、早朝・深夜時間帯やATOの機能障害などの非常時に備えて行われる手動運転訓練時などには自動運転ではなく運転士が乗務し、ワンマン運転を行っている。この場合、車両最前部の座席は運転席となり、旅客は使用できない。 全駅に東京メトロ南北線や金沢シーサイドラインなどと同じフルスクリーンタイプのホームドアを設置している。それぞれの駅には様々な日本の伝統文様が割り振られ、ホームドアなどにこのモチーフが反復して使われている。例えば、お台場海浜公園駅のモチーフは松葉色の地に白抜きの老松模様である。
概要