ゆとりですがなにか
[Wikipedia|▼Menu]

ゆとりですがなにか
ジャンル
テレビドラマ
脚本宮藤官九郎
演出水田伸生
相沢淳
鈴木勇馬
出演者岡田将生
松坂桃李
柳楽優弥
安藤サクラ
太賀
島崎遥香
橋洋
吉岡里帆
小松和重
少路勇介
矢本悠馬
加藤諒
石橋けい
北村匠海
原扶貴子
菊池美里
瑛蓮
長村航希
真野響子
手塚とおる
青木さやか
でんでん
中田喜子
吉田鋼太郎
オープニング感覚ピエロ「拝啓、いつかの君へ」
エンディング同上
製作
製作総指揮伊藤響(CP)
プロデューサー枝見洋子
茂山佳則(AX-ON)
制作日本テレビ

放送
映像形式文字多重放送
データ放送
放送国・地域 日本
放送期間2016年4月17日 - 6月19日
放送時間日曜 22:30 - 23:25
放送枠日曜ドラマ
放送分55分
回数10
公式サイト

ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編
放送期間2017年7月2日 - 7月9日
放送時間日曜 22:30 - 23:25
放送分55分
回数2
テンプレートを表示

『ゆとりですがなにか』は、2016年4月17日から6月19日まで、日本テレビ系日曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ。主演は岡田将生[1]松坂桃李柳楽優弥宮藤官九郎のオリジナル脚本をドラマ『ぼくの魔法使い』や映画『舞妓Haaaan!!!』などで宮藤とコンビを組んだ経験のある水田伸生の手でドラマ化した作品。「ゆとり第一世代」にあたる[2]アラサー世代の青年たちが、社会問題や恋愛に直面し葛藤する姿を描く[1]

2017年7月2日7月9日の両日22時30分 - 23時25分[注 1]にスペシャルドラマ『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』が放送[3]。また、2017年7月2日の放送終了後からスピンオフドラマ『山岸ですがなにか』が配信された[4]

2023年10月13日にはテレビドラマの続編の映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』が公開された。
企画・制作

宮藤官九郎は、このドラマについて「社会人経験ゼロの私が、45才にして初めて挑む社会派ドラマ」と称している[2]
ストーリー

食品会社営業マン坂間正和は、「ゆとり世代」と揶揄(やゆ)される29歳だが、居酒屋への出向を命じられ自分よりもさらに下のゆとり世代である後輩・山岸ひろむに振り回されるなど悩み、「レンタルおじさん」の麻生厳に相談する。そこで同い年の小学校教員・山路一豊と知り合い、世代特有の悩みを打ち明け合う仲になる。ある日駅で列車飛び込みが起き、正和は山岸が自殺したのではと心配し駆けつける。結局別人と分かったが、正和は自殺した青年の母・明子と交流を始める。

一方で山岸は正和から受けた注意をパワハラと称して訴訟を盾に正和ら上司を責め、正和は数日間の謹慎処分となる。また正和たちにボッタクリ店を案内した風俗店の呼び込み・道上まりぶが麻生の実子で同い年と知る。正和と一豊はチンピラまがいの彼を迷惑がるも、まりぶは正和の店に通い詰めるようになる。同じころ、一豊の学級では教育実習生の佐倉悦子が突然一豊に告白したり、学級内でのいじめ発生を主張して彼を振り回す。結局いじめではないと判明するが、居酒屋での話し合い上で一豊は悦子と教師一同に責められる。ところが、まりぶがその場に割って入り彼女らの欺瞞を暴き立て、騒ぎは一豊が悦子を教師の先輩として叱咤激励し幕となる。正和は謹慎中実家で家族の悩みを聞き、直属上司で交際相手の宮下茜を含む遊びに来た一同と交流したのち仕事に復帰する。

かたや、悦子の彼氏と称する若者・小暮静磨が、一豊に嫉妬して突然小学校にどなり込む。一豊は童貞であることを学校中にばらされ、授業参観の準備で保護者にクレームを付けられるなど散々な目に遭う。また正和と茜の関係が社内に知られたことを期に二人はぎくしゃくし始め、茜は同じボルダリングジムに通う一豊と対話を深める。同じころ、正和の店に訪れた山岸が店内で問題を起こす。上司たちやまりぶに叱責される山岸を、正和は自殺した青年の仏前に連れてゆく。

ある日、就職活動に悩む妹・ゆとりの行動に不審を抱いた正和は、彼女がまりぶに興味を持ち、彼が店長を任されたガールズバーに勤め始めたことを知って動揺し、麻生に偵察を頼む。また茜と一豊の友情が深まる一方、茜が栄転の話を正和に黙っていたことにショックを受けた彼は、二人のいるボルダリングジムに来て大けがをし仕事に支障をきたす。その後話し合った二人は、茜が仕事と正和との間で揺れる心を明らかにしたあと、正和から別れを告げる。学習障害(LD)を持つ転校生の対応に奔走する一豊を悦子が訪ねるが、彼女が実習を終えて教職を選ばない選択をしたと知った一豊は仕事への悩みをついぶちまけ、甘い雰囲気になるが進展せず終わる。そして正和は、ゆとりがバーを辞めたものの、まりぶが妻子ある身と知らないまま彼と交際を始めたと知る。

正和は自分の行状を父や家庭環境のせいにするまりぶを怒鳴りつけ、ゆとりの就活を考えて内定獲得後に別れるよう彼に命じる。さらに仕事上では、山岸に引き継いだ取引先の野上が契約を同業他社に切り替えつつあると知り、正和は野上を接待し契約を取り戻す。一豊はLD児への対応でその母・奈々江と親しくなったり、茜と旅行に行ったりと「モテ期」がやってくるものの、童貞を失うことへの葛藤があることを正和たちに告白し、茜から聞いた正和への本心を伝える。

ゆとりは内定を獲得し、一安心した正和だが、野上の会社が食中毒を起こしたことが明らかになり、上司・早川の先導で野上の会社を救済すべく手を尽くす。そんな中で茜を訪ねてきたその父・重蔵は二人の破局を知らずに強引に結納を進めようとし、正和たちは家族らの前で別れたことを告白し茜と口論してしまう。そしてまりぶは突然風俗の仕事を辞めて造園業見習いを始める。後日、茜が正式に仙台支店への辞令を受けたと同時に正和はエリアマネージャーに抜擢される。ところが、正和への未練を抱える茜は深酒の勢いで、早川とラブホテルに行き一夜を共にする。

一豊は学校で性教育授業を行うことになるが、童貞の彼に授業が行えるのかと周囲の教師に偏見の目で見られる。そんな時、まりぶとゆとりの関係を知り驚いた一豊が彼に話を聞くと、まりぶはすでにゆとりに別れを告げられたことと、サラリーマンとして不器用ながらも懸命に働く正和の姿に感銘を受け、自分探しの日々に区切りを付けて受験を諦め地道に働き始めたことを語る。その正和は、兄・宗貴夫妻が酒造の家業を辞め農業を始めたいと言いだしたことに母・和代が激怒するなど、家族間の険悪さに悩みつつ仕事に打ち込み、店でのランチ展開を成功させる。そして茜が店で栄転前の挨拶をする場で、正和はこの数か月の仕事でやりがいを得たことを語り、会社を辞め家業を継いで結婚する決意をしたと宣言して茜に求婚、茜はその場で受諾し二人は会社を退職する。しかし坂間家では、兄嫁のみどりが妊娠し宗貴が農業を諦めたと言われ、正和の跡取りへの決意は宙に浮く。一方、まりぶは自分が以前ぼったくり店に案内した職場の先輩から陰湿な嫌がらせを受け喧嘩になり、その勢いで客引きに復帰した店に強制捜査が行われて逮捕され、不法滞在中の内妻ユカは赤子を連れて逃亡する。

麻生はまりぶの異母兄・政伸に弁護を依頼するが、複雑な家庭事情で険悪な仲の兄弟は決裂する。しかし正和らは、これまで付き合ったまりぶの人柄を評価し、ゆとりは留置中のまりぶに手紙を送る。彼らに動かされた政伸の奔走でまりぶは保釈が認められ、その足でユカの件を入国管理局に尋ねに行く。その席上で、まりぶは麻生と取っ組み合いの親子喧嘩をし、思いをさらけ出す。退職後、茜は専業主婦になるべく坂間家で同居を始め、正和は営業として店舗を回るがうまくいかない。

だが挙式が目前に迫ったある日、茜が仕事復帰を望み喪失感にとらわれていると見抜いた正和は元の会社への復職を薦めるが、それを拒絶する茜を問いつめた結果、彼女が早川と関係を持ったことを告白させてしまう。一方、性教育授業を前に混乱する一豊は奈々江、悦子と続けてラブホテルに行くが結局童貞を脱出できず、性欲に振り回される自分に悩みながらも授業の日を迎える。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:100 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef