『ゆうひが丘の総理大臣』(ゆうひがおかのそうりだいじん)は、望月あきらによる日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、1977年12号から1980年16号まで連載された。単行本は全17巻。1978年にはテレビドラマ化されている。 夕日丘学園中学に赴任したアメリカ帰りの理科教師・大岩雄二郎を中心に描かれる学園漫画。題名の由来及び大岩のあだ名「ソーリ」の由来は、最初の授業で生徒たちのイタズラを受け、大岩が発した「アイム ソーリ、ヒゲソーリ、ボクちゃんの名前はソーリ大臣」による。後日その件を、伊井加先生にいじられると「数年後はゆうひが丘の総理大臣…つまり学園長になるつもり…」と笑って返す。 ゆうひが丘の総理大臣 1978年10月11日から1979年10月10日まで全40話が日本テレビ系列ほかで水曜日20:00から20:54まで放映された。後にテレビ東京系列で2002年7月10日から10月28日まで8:00から8:55に放映されている。同じく中村雅俊主演で本作の企画を前倒しにして制作された『青春ド真中!』(1978年5月 - 9月放送)と設定は共通点がある。『われら青春!』などの日テレ青春学園ドラマの流れを汲んだ作品となっている。夕日丘学園高校に赴任したアメリカ帰りの英語教師・大岩雄二郎を中心に描かれる学園ドラマ。大岩のあだ名「ソーリ」の由来は、大岩が初日に開口一番「俺はこの教室では総理大臣より上だ」と言い放つことから。 『俺たちの旅』同様、中村雅俊の楽曲『海を抱きしめて
漫画
書誌情報
望月あきら著『ゆうひが丘の総理大臣』 全17巻(1977年 - 1980年、秋田書店)
復刻版第1巻(2006年7月、チクマ秀版社)
テレビドラマ
ジャンルテレビドラマ
原作望月あきら
『ゆうひが丘の総理大臣』
企画山本時雄(日本テレビ)
出演者中村雅俊
由美かおる
神田正輝
オープニング中村雅俊「時代遅れの恋人たち」
エンディング中村雅俊「海を抱きしめて」
製作
プロデューサー中村良男、伊藤祥二(日本テレビ)
制作ユニオン映画
放送
放送国・地域 日本
放送期間1978年10月11日 - 1979年10月10日
放送時間水曜20:00 - 20:54
放送枠日本テレビ水曜8時枠連続ドラマ
放送分54分
回数40
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エンディング
備考
第7話では主演の中村が自ら畑嶺明と共作で脚本を手掛けている。第25話では生徒役の井上純一が畑と共作で脚本を手掛けている[1]。
舞台設定は神奈川県内の架空の都市だがロケ撮影は多摩美術大学の八王子校舎、京王永山駅、八王子市長房町の南浅川橋(通学路のシーン)、南浅川橋近くの陵南公園、狛江市元和泉の多摩川河原、神奈川県大磯町の大磯海岸などで行われた。雄二郎と木念の下宿先である「大ふく荘」と「キッチンかおる」は、杉並区方南の神田川の上水橋近くにあったアパートと食堂でロケが行われ、かつて『俺たちの旅』に登場した「たちばな荘」「いろは食堂」と同じ場所にあったが現在建物は存在しない[2]。
雄二郎が良く着用していたL-2BのフライトジャケットとLeeのジーンズ、星条旗の風呂敷は、全て中村の私物だったという[2]。
井上純一によると当時ロケの舞台となった多摩美術大学に在籍していた竹中直人が本作の撮影の合間に井上ら生徒役の出演者の前でよくものまね芸を披露していたという[3]。
柳沢慎吾は最終回のロケを見に行き、生徒役が「行かないでー」と言っているなか、ドラマに入り込んでしまい人だかりのなかから「総理、行くなよ!」と大声で叫んでスタッフに怒られてしまった。柳沢慎吾はこの経験が元で『トップスターになって青春ドラマの生徒役をやりたい』と役者を志すようになった。[4]
キャスト
教師
大岩雄二郎 - 中村雅俊
百田桜子 - 由美かおる
多野木念 - 神田正輝
東剛(教頭) - 宍戸錠
大坂直次郎 - 名古屋章
伊井加一 - 小松政夫
上条伸吉 - 由利徹
山森久子 - 木原光知子
山下健三 - 前田吟
大坂道子 - 篠ひろ子
百田てる(学園長) - 京塚昌子
生徒
柴田良次 - 井上純一
冬木健吉 - 草川祐馬(1 - 9話)
山川平作 - 清水昭博
大宮次男 - 広松肇
木下藤吉 - 田鍋友啓(14話 - )
前島正樹 - 松原秀樹(17話 - )
遠藤壮一 - 長谷川諭
針山鉄平 - 佐野文敏
岡田君子 - 斉藤友子[注 1]
藤村春子 - 藤谷美和子
小島ひろみ - 清水恵子
青田のり子 - 小川ユキ
麻丘陽子 - 島村聖名子(現・小川菜摘)
北川真求B- 北村優子
増田由美子 - 村地弘美
村上なおみ - 神保美喜(7話)
西山 - 八木橋修(4話、14話)
その他
大屋ふく - 樹木希林
大屋薫 - 岡田奈々
ゲスト
柴田良次の母 - 八木昌子(2話・13話・23話・25話)
岡田君子の母 - 柳川慶子(3話)
岡田君子の父 - 勝部演之(3話)
小早川アキ(雄二郎の妹) - 山本由香利(現・山本ゆか里)(5話・18話・21話・36話)
小早川アキの叔母 - 月丘千秋(5話)
山川平作の父 - 下川辰平(7話、24話)
柴田良次の父 - 佐竹明夫(13話)
山森久子の母 - 南美江(13話)
山本進 - 岡村清太郎(現・清元延寿太夫)(14話・27話)
村田こういち(アキの婚約者)- 中島久之(18話)
上条伸吉の妻 - 高山千草(24話)
恵子(ハンバーガーショップ店員) - 森田あけみ(25話)
鍋島 - 下元勉(26話)
鍋島の妻 - 風見章子(26話)
多野木念の父 - 山内明(29話)
青田のり子の父 - 和久井節緒(29話、37話)
青田のり子の母 - 矢吹寿子(29話、37話)
前島の父 - 平田昭彦(30話)
平山六輔 - 秋野太作(31話)