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やらはたとは、日本社会における性的観念のひとつ。「童貞や処女でいてもいい年齢」の表現で、「やらずにハタチ」(性行為の経験が一度もないまま二十歳になった)の略である。
同様の言葉で、「やらみそ」、「やらよそ」という言葉もある。これらは、「やらずに三十路」(性行為の経験が一度もないまま三十路の年齢になった)、「やらずに四十路」(性行為の経験が一度もないまま四十路の年齢になった)の略である。 言葉としての初出は1982年(昭和57年)の「月刊プレイボーイ8月号」であったが、広く一般に定着したのは『メンズノンノ』1990年2月号に掲載された「"20歳の童貞って恥ずかしい"というテーマを深く考え」という特集が組まれた1990年代ごろからと見られている[1]。 童貞喪失年齢に関する言及は、1970年代以降から「早ければ早いほど良い」という風潮で行われており、漫画家のはらたいらは1974年の『プレイボーイ』にて「キミがもし童貞なら1日も早く捨てちまうことだ」と述べている[2]。こうした童貞喪失や処女喪失の「せかし」は1980年代にはいると、具体的年齢を伴って強迫観念を煽るかのごとく言われるようになり、1982年の『プレイボーイ』誌上で行われた童貞の東大生と処女の女子大生の座談会を収めた記事中にて「やらはた」、「やらみそ」という言葉が登場した[1]。 20歳までに童貞喪失や処女喪失をしなければならない理由付けとしては、増田豊
目次
1 概説
2 脚注
3 参考文献
4 関連項目
概説
2013年にコンドームメーカーである相模ゴム工業が行った日本の性行為の実態調査によると、20代男性の40.6%が童貞(すなわち「やらはた」)である[7]。
厚生労働省の施設等機関である国立社会保障・人口問題研究所の追跡調査によれば、2010年の最新調査では20?24歳の40.5%が童貞、40.1%が処女であり、30?34歳の26.1%が童貞、23.8%が処女である[8]。
脚注^ a b 澁谷p.163
^ 澁谷p.162
^ 澁谷p.164
^ 澁谷p.165
^ 澁谷p.167
^ 澁谷p.168
^ ⇒あなたはセックスの経験がありますか?相模ゴム工業公式サイトより
^ ⇒第14回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査 国立社会保障・人口問題研究所
参考文献
澁谷知美『日本の童貞』(2003年5月、文藝春秋)ISBN 978-4166603169
関連項目
童貞
シロウト童貞
処女
筆下ろし
更新日時:2019年2月9日(土)04:23
取得日時:2020/01/31 19:59