みさき公園
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

南海本線・多奈川線の駅については「みさき公園駅」をご覧ください。

御崎公園」あるいは「三崎公園」とは異なります。

みさき公園

施設情報
事業主体南海アミューズメント株式会社
管理運営南海ビルサービス株式会社
開園1957年4月1日
閉園2020年3月31日(動物園・水族館のみ)
所在地599-0301
大阪府泉南郡岬町淡輪3990
公式サイト

みさき公園
テンプレートを表示

みさき公園(みさきこうえん)は、大阪府泉南郡岬町にある都市公園で、南海電気鉄道(南海)が創業70周年記念事業として1957年4月1日に開業。2020年3月31日まで、日本動物園水族館協会加盟の施設[注 1] として、遊園地動物園水族館などを運営していた。

南海では、園内の営業管理業務を南海アミューズメント株式会社、園内の施設管理業務を南海ビルサービス株式会社へ委託していた。しかし、2019年3月26日に、上記の業務を含む当園の運営から撤退する方針を発表[1]。運営を引き継ぐ事業者との交渉を進めていたが、合意に至らなかったため、2020年3月31日で動物園・水族館の営業を終了した[2]

その一方で、南海は一部のエリア(遊園地など)を残したまま、2020年4月1日付で敷地と(遊園地エリアを含む)建物・施設の所有権を岬町に無償で譲渡[3]。岬町は、譲渡を受けた敷地を町立の自然公園に転換したうえで、2021年7月1日から「岬町立みさき公園」(みさきちょうりつみさきこうえん)として先行開園を実施している。ただし、町立公園への転換に際しては、遊園地関連の施設を一時休園中に順次撤去している(詳細後述[4][5]
施設概要

公園という名前になっているが、遊園地(1980年代中盤までの呼称は「スポーツランド」)、動物園、水族館(2000年までは「自然水族館」として営業)および夏季限定の屋外大型プールを擁する複合型レジャー施設である[注 2]。和歌山県との府県境に近く大阪湾をのぞむ丘陵地に位置する。

動物園併設型施設の特性(後述)を活かし、「低炭素社会」「生物多様性に貢献する」環境にやさしい鉄道の象徴という私鉄経営における動物園(併設型遊園地)の新しい意義を提示している[6]。水族館については、2000年に「自然水族館」の営業を終えてからも、イルカの飼育・繁殖やイルカショーの開催を続けてきた。

「日本国内では初めて」とされる常設の施設が多く、1961年には、大阪湾を一望できる園内の丘に観光灯台(高さ約32m)を設置。老朽化を理由に2014年9月で使用を中止してからも、園のシンボルとして残されている[7]。また、1964年3月20日から1980年代の中盤までは、「みさき公園スピードライン」(「日本国内の遊園地に初めて設置した」とされるムービングウォーク)を動物園と観光灯台の間で稼働。自然水族館には、他の水族館に先駆けて、開館当初から1986年まで大海洋水槽(オーシャナリウム)、1971年から2000年の営業終了まで水中遊歩道(トンネル水槽)を設けていた。

当園の敷地は、南海電気鉄道(南海)が運営する南海本線の「南淡輪駅」(南海鉄道時代の1943年7月23日に開業後、1944年5月31日に移転)付近に位置していた。このため同社では、南淡輪駅を「みさき公園駅」として活用することによって、アクセスの利便性の向上を図っていた。また、丘陵地ゆえに園内の起伏が激しいことを踏まえて、開園3年後の1960年から2012年まで園内に索道を設置。1960年から2007年までは「観光リフト」、1965年3月2日から1982年までは「みさき公園観光ロープウェイ」(営業開始時点では大阪府内唯一のロープウェーで最大31名までの乗車が可能)、1971年から1987年までは動物園を一周する「パノラマカー」(モノレール)、1998年から2007年までは「灯台リフト」を運行していた。

年間の来場者総数は1966年度(約96万人)がピークで、1989年度には約72万人、2018年度には約33万6,000人にまで減少。施設の運営に伴う累積赤字の増加傾向にも、歯止めが掛からなかった。このため、南海は2019年3月26日に、当園の運営から撤退する方針を発表。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:106 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef