まほらば
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この項目では、漫画・アニメ作品について説明しています。その他の用例については「まほろば」をご覧ください。

まぶらほ」とは異なります。

まほらば
ジャンルラブコメホームドラマ
漫画
作者小島あきら
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌月刊ガンガンWING
レーベルガンガンウイングコミックス
発表号2000年11月号 - 2006年7月号
巻数全12巻
アニメ:まほらば?Heartful days
原作小島あきら
監督木村真一郎
シリーズ構成山田靖智
脚本山田靖智、佐藤勝一
滝晃一、新宅純一
あみやまさはる
キャラクターデザイン藤井昌宏
音楽アンネ
アニメーション制作J.C.STAFF
製作まほらば製作委員会
放送局テレビ東京
放送期間2005年1月10日 - 6月27日
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『まほらば』は、小島あきらによる日本漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。『月刊ガンガンWING』(スクウェア・エニックス)において、2000年11月号から2006年7月号まで連載された。漫画全62話(+番外編6話)、単行本全12巻。「まほらば」とは、素晴らしい場所・理想郷を意味する古語(真秀場)である。

2005年1月から6月まで、同誌連載の漫画としては初めて『まほらば?Heartful days』のタイトルで、テレビ東京系 (TXN) でテレビアニメ化された。また、同年6月からAT-Xで、2006年4月からはキッズステーションでも放送された。全26話。
あらすじ

絵本作家を目指す白鳥隆士は、片道3時間を掛けて東京の専門学校に通っていたが、作業時間の確保のため上京することを決める。そのことを母に相談した白鳥は、母の従姉妹がやっているというアパート・鳴滝荘を紹介され、早速翌日に引っ越すことになる。現地に着くと、その従姉妹の娘であるという蒼葉梢が大家を務めていた。白鳥は覚えていなかったが、10年前に2人は会ったことがあるという。しかし鳴滝荘の住民には個性豊かな面々が揃っていたうえ、梢は解離性同一性障害を患っていた。赤坂早紀、金沢魚子、緑川千百合、紺野棗の4つの人格は、梢を含めてそれぞれの記憶を共有しておらず、表出していない間を仮の記憶で埋めていたため、自身の症状には気付いていない。

鳴滝荘での生活を続けるうち、梢への恋心を自覚した白鳥は梢と交際を始める。すると部分的に記憶の共有が始まり、梢の別人格たちも白鳥のことを恋人と認識していた。やがて住民たちが物置の整理をした折、白鳥は梢が描いた古いお絵かき帳を見つけ、それに関連して梢からかつて2人が出会った時の話を聞く。それは梢の曽祖父の葬式のことであり、白鳥は絵とお話で梢を慰めていた。僅かの間の交流だったが、梢は白鳥との出会いと、そのあとに白鳥の影響で作った拙いお話に励まされたという。梢がお絵かき帳に描いた絵のキャラクターは、梢の別の人格たちを思わせるものだった。自分が梢の病気の原因になったと苦悩する白鳥だったが、梢の親代わりのような最古参の住人・灰原由起夫に諭され、梢と共に歩む決意を新たにする。そんな白鳥の前に、梢の別人格たちが現れる。白鳥への想いという同じ強烈な感情を抱いた彼女らは、そのために隔絶が取り払われ、自身らが梢の別人格であることを認識したのだった。人格の統合によって起こる何事かよりも、白鳥と常に共にいられないことを厭った彼女らは一人の人間として生きていくことを決意し、それぞれが白鳥と口づけを交わし、「またね」という意味の言葉を残して去っていった。翌日、普段と変わらない様子の梢を見て別人格たちの去就に思いを巡らせる白鳥に、梢は棗の特技であった手品を披露する。

何年か後、白鳥と梢の間には、早紀たちによく似た4人の娘がいた。
主な登場人物.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2010年2月)

アニメでは重要な設定の一部が製作側の都合で変更されている。また、設定は「まほらば蒼」および原作最終話に準ずる。サブキャラクターの設定は、アニメ化決定時に作者が発表したものである。年齢は「蒼」の時点でのものに整合済み。

登場人物はゲスト出演である巧と綾乃以外全員苗字に色の名前が含まれている(千草色、松葉色など普段あまり目にしない色もあるが)。また、水無月家と黒崎家の人物はさらに名前に時間を表す言葉が含まれている。他に、脇役である白鳥の友人3人と阿甘堂のお姉さんの名前は銀行名となっている。これは当初、カバー下おまけ漫画「脇役天国」内でヨ?ちゃんによる発言「なんだかお金がいっぱい貯まりそうな感じ」でつけられたニックネームだった[1]が、後に本名と設定された[2]

他人への罵詈雑言を得意としたり、自分の田に無理矢理水を引くようなことをしたりするキャラが少なくないため、一見すればそれぞれ仲が悪い印象が強いが本当は温かい心の持ち主で、身内のことを一番に考えていたりするキャラが多いこともまた事実であり、終盤に近づくにつれ、出会うべき人に出会う者、心を開く者など今まで扱いが悪かったキャラも報われる形になり、今まで名前が無かったキャラも最終回で名前が付けられ、脇役天国を脱出する形で皆ハッピーエンドを迎えた。
主要人物

主人公・白鳥隆士とヒロイン・蒼葉梢とその別人格の人物を記述する。
白鳥隆士(しらとり りゅうし)
声 -
白石涼子9月9日生まれ 乙女座 19歳 血液型O形 175cm 55kg】[3]本作の主人公語り部。鳴滝荘の2号室の住人。女性に近い中性的な顔立ちと痩せ型の体型が特徴。幼い頃から絵本作家を目指し、「皇デザイン専門学校」の絵本作家コースに通う青年。幼い頃から絵を描いていたため、画力はかなりのもの。実家から学校までの道のりが3時間ほどかかるため、通学の時間を節約するために上京を決意[4]。母のコネで、はとこの蒼葉梢が管理人を務める鳴滝荘の住人となる。性格は優柔不断で、少し頼りなくどこか抜けた所もあるが、人の悩みを親身になって聞き、自分のことのように一生懸命考えてあげられる優しさ、穏やかさの持ち主。本人に自覚はないものの、その本心から出る言葉に多くの人を救っている。そのためか、無意識のうちに女性を魅了することが多く、珠実にはいいように思われていない。考えすぎるきらいがあるのが玉に瑕だが、無意識に対等にしっかり人を見て考え、的確なアドバイスができる。その性格ゆえに不条理にも足元を見られ、連日連夜宴会に引きずり回される(しかも会場は自分の部屋)、女装させられる(後述)、悪気のない理不尽な暴力を受けても、その相手をまったく嫌いにならないなど心が強い。また、女装状態の自分に惚れてしまったエロール(翼)の告白を断る際には彼の、傍目には滑稽なほどの、しかしあまりにもまっすぐな想いに触れて思わず涙してしまったことからも、白鳥の心の優しさが垣間見られる。その一方で、クセもの揃いの周囲の人物たちに振り回されがちで沙夜子やサクラなどドジな人に対しては多少キツイ面もあり、鳴滝荘に来てすぐ宴会などで5徹明けの際、少し壊れて一時別人のようになったこともある[5]。また、自身の女顔を気にしており、早紀にそれを指摘された際には怒りをあらわにした[6]。また、カナヅチで海でも浅いところまでしかいけず、梢に提供された白鳥の浮き輪を渋りながらも使用したが、恵に「白鳥(しらとり)なだけに白鳥(スワン)ってか?」とからかわれた[7]。梢への呼称は「大家さん」→「梢ちゃん」[8]。梢とははとこ同士であるものの、自身は「鳴滝荘で梢に会うのが初めてだ」と言っているが、実は10年以上前に梢とは梢の曽祖父・総一朗の葬式に一度会っていることが物語終盤近くの回想で明かされた。その際、悲しむ梢を慰め、いつか自分も「お話を描く人」になりたいと梢に語っている。白鳥自身はこのことを覚えていなかったが、梢はずっと忘れないでいた。原作では結局最後まで梢と会った当時のことを思い出せずにいたが、アニメ版では思い出している。次第に梢に思いを寄せるものの、基本的に(珠実いわく)「ニブチン(鈍感)」ゆえに自分の梢への恋心に気付くのが半年以上もかかった。その後は紆余曲折を経て、晴れて恋人同士となった。後日談では、専門学校卒業後、梢と結婚し子供も4人儲け、絵本作家として著書を出版するまでに至る。


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