『また明日』
村田和人 の スタジオ・アルバム
リリース1982年6月21日 (1982-06-21)
ジャンルソウル
シティ・ポップ
レーベルALFA MOON Records
MOON-28003
プロデュース村田和人
余越直
村田和人 アルバム 年表
また明日
(1982年)ひとかけらの夏
(1983年)
『また明日』収録のシングル
「電話しても」
リリース: 1982年4月21日 (1982-04-21)
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『また明日』(またあした)は、1982年6月21日に発売された村田和人通算1作目のスタジオ・アルバム。 1982年4月21日に山下達郎のアレンジ・プロデュースで発売されたデビューシングル「電話しても」に続いてリリースされた1stアルバム。当初はRVCのAIRレーベルから出る予定だったが、AIRレーベルが独立して新たにMOON RECORDSを設立することになったため、MOONから発売された。そのため村田は「アルバム製作費のおそらく半分ぐらいはRVCから出ていたんじゃないか」と思っているという[1]。 この頃、山下は丁度『FOR YOU』を作っている時で、村田は自分のアルバムを制作しながら毎日山下がレコーディングしている六本木のスタジオに駆けつけ、レコーディングについてや、音楽を制作するとは具体的にどういうことをするのかなどを勉強していた。その中でディレクターの余越直から「今作っている『また明日』(のプロデュース)を達郎さんに頼むと(達郎さんと)同じ色になっちゃうのが怖いので、もし他に任すんだったら誰がいい?」と聞かれ「それだったら鈴木茂さんで」と答え全曲鈴木茂のプロデュースで行こうという頃になったが、途中で余越が「茂さん一色になるのも...」と言い出して井上鑑にも入ってもらうことになった[1]。 「電話しても」も当初は鈴木のアレンジで演奏、歌まで録って、レコード会社の営業所の会議用に全国にテープが配られたが、そのテープを聞いた山下から連絡が入る。山下がレコーディングしている六本木のスタジオに村田が遊びに行き、そこで「この前「電話しても」を聞かせてもらったけど、君の「電話しても」はあれじゃない」という話になり、その場でいきなり山下がドンカマチックに合わせてギターを弾き始め、そこに12弦(ギター)も入れ、テレキャスターも入れ、さらに伊藤広規も呼ばれてベースと山下のハモンド(オルガン)も入れ、さらに後日青山純のドラムも録音され完成となった。「電話しても」が録り直しになり、今度は「これも違う」ということで「LADY SEPTEMBER」と「GREYHOUND BOOGIE」も山下のアレンジでリテイクとなり、これ以外にもギターを数曲差し替えられた。これを見て村田は「音楽の制作っていうのは、こういうものか。こういうのもアリなのね」ということを目の当たりにして、また勉強になったという。村田は「達郎さんとしては、村田がデビューに至るまでの経緯も含めて色々と思い入れもあったみたいなので、きっと自分としてのやりたい形があったんですね」と語っている[1]。 『また明日』のレコーディングはアルバム2枚分くらいの時間がかかっている。アレンジもやり直したこともあるが、ボーカルも全部を3回くらい録り直しているという。村田自身も歌に関して納得いかない部分があった。それはヘッドフォンをしてその中で生き生きと歌うということは、最初はできなかったという。またディレクターから細かい歌い直しを指示され、すると細かく歌い直しをすればするほど良くなっていくのが分かるため、最終的には丸々歌い直したい、ということがあった。だが1年目にそれを経験したため、その次から歌は生き生きと録れるようになったという[1]。
解説
収録曲
SIDE ONE
電話しても ? (3:47)[2]作詞・作曲:村田和人/編曲:山下達郎
WHISKY BOY ? (3:40)[2]作詞:竹内まりや/作曲:小野敏, 村田和人/編曲:鈴木茂
想いは風に ? (3:00)[2]作詞・作曲:村田和人/編曲:鈴木茂
LADY SEPTEMBER ? (3:53)[2]作詞:安藤芳彦/作曲:村田和人/編曲:山下達郎
MARLAS ? (3:34)[2]作詞:安藤芳彦/作曲:村田和人/編曲:鈴木茂
SIDE TWO
GREYHOUND BOOGIE ? (4:28)[2]作詞:新井正春/作曲:村田和人/編曲:山下達郎
波まかせ風まかせ ? (3:48)[2]作詞:新井正春/作曲・編曲:村田和人
BE WITH YOU ? (3:44)[2]作詞:安藤芳彦/作曲:村田和人/編曲:井上鑑
終らない夏 ? (4:23)[2]作詞:安藤芳彦/作曲:村田和人/編曲:鈴木茂
波まかせ風まかせ?REPRISE ? (0:25)[2]作詞・作曲・編曲:村田和人