ほぼ日手帳
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『ほぼ日手帳』(ほぼにちてちょう)とは、発行人糸井重里、発行所「ほぼ日刊イトイ新聞(略称:ほぼ日)」の手帳ダイアリーである。2002年版から毎年発売されている。
概要

「ほぼ日手帳」は、「ほぼ日刊イトイ新聞」オリジナル商品として制作・販売される手帳で、1日1ページという、高い自由度のため、ユーザーは様々な趣向を凝らしながら使うことが可能である。その様子は、ほぼ日刊イトイ新聞のウェブサイトや公式ガイドブックなどで紹介されている。

ほぼ日手帳は、2013年版は、全国で48万人の利用者がおり、全国のロフトでの販売を開始して以来、ロフトでの手帳部門での売り上げが2005年版?2013年版の9年連続で1位である[1]
概歴

「ほぼ日刊イトイ新聞」のオリジナルグッズ開発会議での発案をきっかけに、「自分たちが使いたい手帳をつくろう」という思い[2]の下に、2001年春にプロジェクトが開始し[3]、2001年冬に初年版となる「ほぼ日手帳2002」が発売された。

当時、手帳の担当に抜擢されたのは、その年新卒で入社したばかりの松本絢子であった[4]素人によるオリジナル(独自)の手帳作成のため、「ほぼ日」読者へのアンケートによる意見を参考に、手帳の仕様が決定。この2002年版の時点で、「1日1ページ」、外付けの「カバー」など、現在と大筋同様のコンセプトが盛り込まれた内容であった[5]。この制作の流れは現在も受け継がれており、「ほぼ日」読者や手帳ユーザーアンケートへの回答・意見などを基に、毎年仕様の見直し・改良が行われている。中には、導入されたものの、翌年版には廃止された短命な改良点もあった[注 1][6][7]
特徴

公式サイトでは、以下3点を主な特徴としている[2]

1日1ページ

180度パタンと開く - 糸かがり製本採用。

うれしいカバー

他の主な特徴は以下の通り[8]

日別ダイアリー[注 2]

30分刻み、24時間書き込める時間軸

「日々の言葉」 - ほぼ日刊イトイ新聞のコンテンツ内(「今日のダーリン」「言いまつがい」など)から選出された内容を掲載。

各日毎の表示 - 旧暦の満ち欠け、元日からの通算日数、二十四節気など。


手帳全体

手帳に最適な紙といわれている「トモエリバー」を採用。

手帳の記入部分では、主に3.7mm方眼を活かしたレイアウトを採用。


判型
オリジナル
2002年版当初より発売。
A6判(文庫本サイズ)。
カズン
2009年版より発売。A5判。基本的にはオリジナルと同内容であるが、日別ダイアリーでの祝日表示の差異や、カズンのみ「週間ダイアリー」が収録されるなど、一部仕様が異なる点もある[9]。「日々の言葉」は当初非掲載であったが、ユーザーの要望を受け2011年版から掲載される事になった[10]
2009年版
仕事とプライベートの両方書ききれないので、大きめのサイズも作ってほしい」という要望に応える形で開発され、2009年版では「書き込むことに機能を集中」させた事から「日々の言葉」の掲載は行わなかった。カバーはナイロンの5色のみであった。
2010年版
強度確保のため、製本を前年版の「上製本の綴じ方をアレンジした方法」から「上製本の綴じ方」に変更。カズン用のカバー・オン・カバー、クリアファイル下敷きが登場。ユーザの要望を受け、「日々の言葉」を別冊の「365の日々の言葉」として付録した[11]
2011年版
前述の通り、カズンにも「日々の言葉」を掲載される。
日付配列

2002年版当初は「1月始まり」「月曜始まり」のみであったが、現在では「4月始まり版」(ほぼ日手帳springとも呼称)、「日曜日始まり版」もラインナップされる[12]
カバー

ポケットなど多数の収納スペースを持つ。また、バタフライストッパーと呼ばれる、手帳がの中で開かないようにするための独自の形状を採用、カバーの外側に2つのペンさしをつけた形状になっている。2011年版では「ほぼ日」からは、オリジナル判33種類、カズン判17種類の計50種類が発売されている[12]

2002年版では紺色の単色カバーのみであったが、現在ではツートンカラーなどの複数色、模様付きのプリントカバーや、ウォルト・ディズニーなど他個人・組織とのコラボレーションカラーも発売されている。「基本色」とされるナイロンカバーのブラック、ダークブルー、レッドの3色以外は、毎年発売されるカバーは異なる[13]。素材は当初からのナイロンカバーの他、カバーやファブリックカバーがある[12]

カバーと手帳本体は2002年版当初から一体の構想で製作されているが[14]、手帳本体のみの使用や、カバーのみの使用(文庫本カバー等用途利用)も可能である。また、ほぼ日以外の会社・サイトからもほぼ日手帳対応を銘打ったカバーの発売も行われている[15]
発売店舗

当初は、ほぼ日刊イトイ新聞ウェブサイト内の「ほぼ日ストア」のみでの限定発売であったが、現在では以下の店舗でも発売されている。発売開始時期は、ほぼ日ストアおよびロフトにおける2011年版の実績で、1月始まり版が9月1日、springが2月1日である(一部商品は除く)。

ロフト - 2005年版より

台湾「誠品書店」の一部店舗 - 2010年版(2009年10月16日)より[16]

「GEORGE」 - 日本国内全店舗でファブリック・スティックグッドドッグを発売。2011年版。

「B印YOSHIDA」 - BLACK CASEを発売。2011年版。

TOBICHI

ほぼ日ストア販売と店頭販売の差異点


ストアでの購入時は、送料等が別途必要。

店頭販売では取り扱っていない商品がある。

ほぼ日ストア・TOBICHI(実店舗)購入特典
ストアで購入時の場合「ほぼ日ストア特典」として、年毎に異なるテーマのオリジナル商品「おまけアイテム」が無料で付録される。

2011年版 テーマ「すこやか」[注 3][17]

OHTOの体温計

uni(三菱鉛筆)のJETSTREAM

カバー・オン・カバー

しりあがり寿作の「何度読んでも笑えるマンガ」のしおり


2018年版

おしょくじサイコロ

3色ボールペンJETSTREAM(本体カラー:明るいイエロー)

カバー・オン・カバー


沿革

主な事象と発売部数を挙げる。
事象
手帳・全般


2002年版 - 2001年春に「ほぼ日手帳」プロジェクト始動し、2001年冬に「ほぼ日手帳2002」を発売。

2004年版 - 日別ダイアリーに「日々の言葉」を掲載するようになる。

2005年版 - ロフトでの店頭販売を開始する。

2006年版 - 「spring」の発売開始。

2007年版 - 「ほぼ日刊イトイ新聞」サイト内で「ほぼ日手帳CLUB」[注 4]というコンテンツが作られる。

2008年版 - オプション商品を「すてきな文房具」として展開開始(2011年版より「TOOLS & TOYS」と改称)。後述「関連商品」を参照。

2009年版 - グラフィックデザイナー佐藤卓による意匠の見直しが行われる。

2009年版 - A5判「カズン」の発売開始。

2009年版 - 「オリジナル」日曜始まり版発売開始[18]

2010年版 - 方眼の大きさが3.7mmと決着[注 5]

2011年版 - ビジネス手帳の「ほぼ日手帳2011 WEEKS」を発売。

2011年版 - オリジナルおよびカズンの巻末付録を、雑誌のじゃらんリクルート)、danchu(プレジデント社)とのコラボレーションにより改訂。


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