へびつかい座TX星
TX Ophiuchi
星座へびつかい座
見かけの等級 (mv)9.7 - 11.4[1]
変光星型RVA[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 17h 04m 00.0882276311s[2]
赤緯 (Dec, δ)+04° 59′ 00.823495069″[2]
視線速度 (Rv)-166 km/s[3]
固有運動 (μ)赤経: -12.544 ミリ秒/年[2]
赤緯: -4.855 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π)0.1833 ± 0.0403ミリ秒[2]
(誤差22%)
物理的性質
質量∼ 3 M?[4]
表面重力0.003 G[3][注 1]
スペクトル分類G0[5]
表面温度5,000 K[3]
金属量[Fe/H]-1.2[3]
他のカタログでの名称
GSC 00406-00580, IRAS F17015+0503, PPM 163467, TYC 406-580-1[2]
■Template (■ノート ■解説) ■Project
へびつかい座TX星(へびつかいざTXせい、TX Ophiuchi、TX Oph)は、へびつかい座の方向に位置する脈動変光星である。 へびつかい座TX星は、ハーヴァード大学天文台の写真乾板の調査から、リーヴィットによって発見された[6]。その後、ツィナーによって確定した変光星となり、以後「へびつかい座TX星」と呼ばれることになった[7]。ゲラシモヴィッチは、へびつかい座TX星の光度変化を詳しく調べ、その特徴がおうし座RV星と似ていることを明らかにした[8]。 へびつかい座TX星は、変光星総合カタログではRVAに分類されるおうし座RV型変光星である[1]。RVAは、おうし座RV型星の中でも、平均等級が変化しないものが分類される[9][10]。へびつかい座TX星は、約135日の周期で、9.7等から11.4等の間を増減光することが知られている[1]。スペクトル型は変光に伴って変化するが、典型的にはG0とされる[5]。近年になって、RVAと分類されているにもかかわらず、へびつかい座TX星に1万から1万2千日の周期で明るさが若干変化しているのがみつかっている[11]。 へびつかい座TX星の金属量は、水素を基準とした相対的な鉄の量でみて、太陽と比較し-1.2 dexという金属欠乏星である。その金属量と、視線速度の大きさ、銀緯からへびつかい座TX星は、厚い銀河円盤
発見
特徴
へびつかい座TX星は、南アフリカ天文台
(英語版)における赤外線測光観測から、赤外超過が検出され、温度970K、半径が恒星の13倍程度の星周塵の外層があるのではないかといわれたが、広域赤外線探査衛星による最近の観測では、赤外超過はないとされている[12][5]。