へびつかい座δ星[1]
Delta Ophiuchi
へびつかい座δ星(へびつかいざデルタせい、δ Oph / δ Ophiuchi)は、へびつかい座の恒星で3等星。 M0.5のスペクトルを持つ赤色巨星。地球からの距離は約171光年、視直径は0.0095秒で、このことから太陽の約58倍の半径を持つと推測されている[5]。 すぐ隣に見えるへびつかい座ε星は地球から約106光年離れているため、両者に物理的な相互作用はなく、単に同じ方向にある見かけの二重星であると考えられる[5]。 イェド・プリオル[2] (Yed Prior[3][4]) という固有名を持つ。イェドは、アラビア語で「手」を、プリオルはラテン語で「前の」を意味する言葉で、ε星とともにへびを掴むへびつかいの左手を表している[注 3]。2016年10月5日、国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Yed Prior をδ星の固有名として正式に承認した[4]。
概要
名称
脚注[脚注の使い方]
注釈^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記
^ 左手を表すもう1つの恒星・へびつかい座ε星には、「後ろの手」を意味するイェド・ポステリオル[2] (Yed Posterior[3][4]) という固有名が付けられている。)
出典^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “SIMBAD Astronomical Database