ぶるうピーター
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『ぶるうピーター』は、小山田いくによる日本漫画作品。1982年から1983年にかけて、秋田書店の『週刊少年チャンピオン』に掲載された。全8巻として少年チャンピオン・コミックスから刊行されていた。その後、復刊ドットコムより全3巻に再構成され刊行されている。目次

1 あらすじ

2 概説

3 主な登場人物

3.1 アルゴー寮生

3.1.1 6期生

3.1.2 7期生

3.1.3 8期生

3.1.4 9期生


3.2 その他


4 作品の主な舞台

4.1 私立蒼風高校

4.2 アルゴー寮

4.3 亀山寺


5 書誌情報

6 脚注

あらすじ

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2019年2月)(使い方

私立蒼風(そうふう)高校の学生寮アルゴー寮を舞台に、入学早々女子寮に入れられてしまった主人公とその周辺で起こる恋愛を含んだ青春の物語を描く。
概説

前作となる『すくらっぷ・ブック』の最終回掲載から2週間後とほとんど間を置かず、新たに連載が開始されたのが本作である。小山田の初期作品群の特徴である恋愛青春群像ものに分類されるが、『すくらっぷ――』と比較すると、主人公達の年齢が中学生から高校生に引き上げられ、その分ややシリアスな展開が増えたのが特徴。また、登場人物のほとんどが同級生だった前作と比較して、学生寮を舞台としているため、上級生や下級生も多く登場している。その反面、ほとんどの話が寮で展開され、校内が登場するシーンはあまり見られない。タイトルの「ぶるうピーター」は、国際信号旗の出航旗(Blue Peter/P旗。「出発準備開始につき総員帰船せよ」)のこと。全77話。

小山田自身は『今読み返してみると、この「ぶるうピーター」は“別れの物語”だったんだなと思います。』と2007年の復刊時に述べている[1]

なお、『すくらっぷ――』とは同一の作品世界の物語であり(主人公の一帆達は『すくらっぷ――』の主人公の晴達と同一年齢)、同作の登場人物もゲスト出演の形で登場している。また、『どん亀サブマリン』は『ぶるうピーター』の登場人物の孫達を主人公に描かれている。

『すくらっぷ――』同様、「空気系」(日常系)という言葉さえなかった時代にその元祖となった作品の一つである。

かつては少年チャンピオン・コミックスから全8巻でコミックスが刊行されていたが、2000年頃から絶版になっていたために、新規入手が困難な状況となっていた(他作品と同様、2004年ごろにコミックパークのオンデマンド出版によって復刻されたが、値段の高さと品質の悪さがネックとなっていた)が、2007年復刊ドットコムより「小山田いく選集第2期」として、全3巻に再構成されて刊行された。

2018年3月より、電子書籍で復刊し、電子書籍でも購入が可能となった。
主な登場人物
アルゴー寮生

学生寮の寮生であるため、ほぼ全員が私立蒼風高校の学生(例外については記述)。
6期生
紅尾 鈴(べにお りん)
一帆達が入寮した当時の女子寮寮長。通称「お鈴アネゴ
[2]」。かつて同級生と付き合っていたが、ちょっとした事件のために別れてしまい、しかもその事件が元でそれまでは仲が良かった男子寮と女子寮の間に決定的な溝を作ってしまった。それ以来男嫌いで、女子寮に入る羽目になった一帆にもきつく当たっていたが、次第に……。長身と腰まで伸びる黒髪、やや気の強そうな瞳を持つ女性らしいスタイルの持ち主だが “アネゴ”の異名通りやや勝気で男勝りな性格をしている。そのせいか普段着のほとんどがパンツルックで作中を通してパンツルック以外の服装をした回数は数えるほどしかない。国立大学を目指していたが、入試に失敗して浪人。本来なら卒業と同時に寮を出なければならなかったが、前寮長という実績を慮って、特別に寮に残ることを許された。単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“オリンギツネ”として紹介されている。
大野 久之(おおの ひさゆき)
一帆達が入寮した当時の男子寮寮長。鈴の一件も当然知っており、一帆達に男子寮と女子寮の橋渡しとなることを期待した。かなりの大食いで、カメが冗談で投げたスイカ一個を軽く完食している。
7期生
梶 一(かじ はじめ)
大野の後を継いだ男子寮寮長。なかなかのやり手で、一帆に初めての敗北を味わわせた。3年生に進級した直後に、一帆に男子寮長を譲る。
下川 律子(しもかわ りつこ)
鈴の後を継いだ女子寮寮長。もめ事を嫌っており、締め付けを厳しくしていた鈴とは変わって協調路線をとった。梶と同様に3年生に進級した直後に寮長から退き、後を西夜に任せた。
8期生
明科 一帆(あかしな かずほ)
本作の主人公。K市南中学卒業後蒼風高校に入学し、家庭の事情でアルゴー寮に入寮するが、男子寮が満室だったため、女性が苦手なのにもかかわらず女子寮に入れられてしまう
[3]。壱岐や温田には「セイル[4]」と呼ばれている。カメ曰く「サーフィンからスキーまで」と言われるほどのスポーツ万能[5]スリングショット射撃を得意としている。反面勉強はやや苦手。外国航路の航海士をしている父親の影響で、ヨットを趣味にしているが、山の中にある蒼風高校には当然ヨット部もなく[6]、特に序盤ではなんとかヨット部を作ろうと迷走気味だったが、次第に周囲の仲間と真にうち解けてゆく中で寮生活に馴染んでゆく。母親を早くに亡くしており、さらに父親は半年に一度帰ってくるかどうかという家庭環境のため、さびしがり屋で別れには特に敏感な一面もある[7]。2年生に進級後、梶の後を継いで女子寮で暮らす男子寮長となるが、最終的には自分の夢のため転校することになり、後を皆に託して寮を去ってゆく。単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“シロガシラフクロウ[8]
亀 行道(かめ ゆきみち)
一帆の幼なじみ・親友で一帆に付き合う形で蒼風高校にやってきた。通称「カメ」。実家は亀山寺という寺で、そこの次男坊。長男である兄(未登場)はすでに就職しており、将来は彼が寺を継ぐつもりらしく経典や仏教関係の言葉を引用して警句や説得に使う。また、「カメさんの6つの秘密」なるアイテムや特技を持っており、本編中でその総てが明かされている[9]寮ではヌクと同室で、彼ともまた親友同士となる。当初、希美を巡ってヌクとはライバル関係となるも彼が身を引く形で収まり、その後かえでといい仲となる。極度のスケベで盗撮事件まで起こしてしまい、それに巻き込まれた一帆が西夜と別れる原因を作ってしまうが、切腹をするふりをして腹から鳩を出す手品を披露するなど作中を通じて基本的にあまり反省をしない性格であることが描かれている。一帆の転校が明らかになったときはさすがに取り乱して「一緒について行く」とまで言ったが一帆のためと寮のことを冷静に考えアルゴー寮に残った。単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“シナノヒトニガメ”
壱岐 良友[10](いき よしとも)
一帆のルームメイト。常に眼鏡をかけておりシニカルな面を見せるが、一帆と意気投合して親友となる。アルゴー寮8期生の中でもヌクと並ぶ理論派で策士と呼ばれることも。結果的に一帆に振られた形となった唱を慰め、当初は妹のように思っていた彼女を次第に好きになっていく。一帆とカメの策略に掛かり唱への気持ちを全寮内に放送されてしまったことがある。姉ばかり3人の下に産まれた末っ子のため、女性の心理は熟知しており、女性には疎い一帆に度々解説している。ただ、元々人付き合いには消極的であまり関わろうとしない。その性格を自覚しており、寮に来たのもそれを治そうとしてのこと。なお、基本的に女性には「クン」を付けて呼んでいる。単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“メガネジカ”
三郷 西夜(みさと せいや)
女子寮の寮生で、唱、希美とは中学時代からの親友同士。2年目はかえでと同室となる[11]。気の強い性格で、女性の扱いに慣れていない一帆とは度々衝突していたが、次第にお互いに好意を抱くようになり付きあいはじめる。その後、一帆の男子寮長就任とともに女子寮長となった。しかし、一帆との仲は些細な擦れ違いから次第にうまくいかなくなり、そしてとうとう破局を迎えてしまう。が、それ以降もお互いに親友として認め合い、共に寮長を務め続けた。入学時にバレーボール部に入部したが、寮長職で多忙となり退部した[12]。単行本第7巻の欄外コーナー『アルゴー動物園』では“ホンドフトメリス[13]


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