ふたりは友達?_ウィル&グレイス
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『ふたりは友達? ウィル&グレイス』(Will & Grace)は、アメリカ合衆国シットコム1998年9月21日から2006年5月18日まで米NBCで計8シーズン放映され、エミー賞を複数受賞している。

2017年秋より、米国NBCで新シリーズ放送。4名の主要キャストが再結集し、第9シーズンの16エピソードを放送した。今後18エピソード分の第10シーズン、第11シーズンが予定されている。[1]
概要

ニューヨークを舞台に、ゲイのエリート弁護士のウィル・トゥルーマンと、インテリアデザイナーのグレイス・アドラー、グレイスの助手カレン・ウォーカーとウィルの友人ジャック・マックファーランドの4人が繰り広げる騒動を描く。カレンのメイドであるロザリオも重要なキャラクター。

毎回始まりに、グレイスが朝方ウィルの部屋にやってきて、勝手に朝食を取るシーンが多い。途中、グレイスが結婚したりするため、一時的にその回数が少なくなるものの、基本的にはウィルのアパートでのシーンは多い。なお、第8シーズンにて二度、ロスアンゼルスのスタジオで生放送で収録した回がある。

エミー賞は第1シーズンと第8シーズン以外で作品賞の候補となり、第2シーズンで受賞している。また、主要キャスト4人はカレン役のメーガン・ムラリーは二度、他の3人も一度ずつ演技部門を受賞している。

アメリカでは最終シーズンである第8シーズンのDVDセットが2008年9月16日に発売開始、これで第1 - 8全シーズンのDVDが本国で発売済みとなった(全シーズン収録の完全版DVD BOXセットもamazon.comで発売されている)。
キャスト
レギュラー
ウィル・トゥルーマン(日本語吹替:
堀内賢雄):エリック・マコーマック
ニューヨークに住むスマートなゲイ弁護士。グレイスとは長い付き合いで無二の親友。コロンビア大学に入学し、パーティーに潜り込んでいた当時高校生のジャックと出会うまで、20年近くストレートのフリをしてきた。カミングアウトの前にグレイスとストレートのふりをしてデートをしており、グレイスとはそれが原因で1年近く絶縁していた経験もあるが、現在では親友を超えた関係にある。全てにおいて完璧な人間を演じたい願望があるものの、実は表層的な部分も持ち合わせる。かつては個人事務所を持っていたが、表層的な性格が災いして潰してしまった。その後、大手の弁護士事務所「デューセッド&スタイン」にスカウトされて入社し、それがきっかけで、ウォーカー家の顧問弁護士となる。髪が後退してきていること、頭が大きいことをカレンやジャックにからかわれ、本人もかなり気にしている。カレンとは対照的な性格をしているため、ドラマの序盤ではカレンとうまくいっていなかったが、グレイスとジャックの行動を通じ、いつの間にかそこそこの関係になった。7年間付き合っていた彼氏と別れた所からドラマは始まり、中盤に複数彼氏が出来る。終盤には、元彼であるヴィンスと関係を戻す。
グレイス・アドラー(勝生真沙子):デブラ・メッシング
ニューヨークに自分のデザイン事務所を持つ有能なインテリア・デザイナー。ユダヤ系のアメリカ人で、普段からそれとなく、ユダヤ教徒、ユダヤの行事などには興味をし、自らの信教にかなり熱心である。性格は明るいが、神経質なところもあり、実は物凄くワガママで自己中心的。普段は、とても良識のある人間像を理想としているものの、言動が一致しない。結局、自分がよければ他人はどうでもいいところがあり、その意味では共通点があるカレンやジャック、それを受け入れてくれるウィルと、上手く関係を結んでいる。実生活ではウィルなしでは生きられない程だらしのない女性だが、美人な上に根が素直で、純粋な性格のため誰も憎めない。ドラマの序盤でフィアンセのダニーと結婚するはずなのだが、ウィルの意見で結婚式当日に結婚を取りやめてしまった。大笑いをすると、「フゴッ!」と鼻がなってしまう癖がある。また、ファッションを楽しんでいるようにも思えるが、どこかずれたファッションをしているので、カレンからはいつもダメ出しをされている(ただし、デブラ・メッシング自身が実生活で、アメリカのゴシップ雑誌にファッション関係の写真として頻繁に掲載されているので、それを皮肉っている節がある)。その後、数人のボーイフレンドと付き合うものの長い間上手くいかなかった。遂にユダヤ系の医師レオと結婚したが、レオの浮気でそれも短期間で破綻。ドラマの終盤では妊娠と出産を経験(演じたデブラ・メッシングも実際に妊娠していた)。
ジャック・マクファーランド(本名は、ジョン・フィリップ・マックファーランド)(三ツ矢雄二):ショーン・ヘイズ
エキセントリックでお喋りなゲイ。舞台俳優・シンガーダンサーを目指しているが才能はイマイチで、基本的に無職。表層的な性格、お金や高級品が大好きなところが一致するため、カレンと大の仲良し。なぜか自分をスーパーゲイだと勘違いしているのと、天然を通り越して極度の楽観主義者なので、どんなに不利なことも自分の都合のいいように解釈してしまう。更に、何事にもいい加減な性格のため、合衆国国税局から税金の無申告を指摘され、最後通牒の手紙が届いても、ウィルが大慌てをしたのとは対照的に全く無関心であったほど。極度のオネエなため、小学校時代、「ジャック・マクフェアリーランド」(フェアリー=英語の隠語で「オカマ」に相当)と渾名をつけられて、いじめられていた経験から、学校が大嫌い。ステディな彼氏は存在せず、複数の男性と取っかえひっかえ付き合っては別れている。常にファッションと見た目に気を使い続けており、ウィルのクローゼットから無断で何でも拝借してしまう。反面、ウィルを友人として大切に思っており、ウィルをゲイとして自覚させるために奔走したのは彼だった。いつもウィルをいじって喜んでいるが、カミングアウトをした頃のウィルに恋をしていた。結果的にはウィルに「弟にしか見えない」と言われ振られてしまったので、素直には表現していないが、未だに心の底でウィルに対する想いを募らせているような場面は随所に見られる。なお、ドラマ中盤では看護師の才能があると気がつき、カレンとウィルの応援もあって看護学校に通うことになったものの、結局、看護士にはならず、ゲイ向けテレビ局の社員に落ち着く。
カレン・ウォーカー(安達忍):メーガン・ムラーリー
グレイスの助手。大金持ちで、給料の小切手を貰っていても現金化しないことを暗黙の了解としている。パソコンファックスなど機械類は物凄く苦手なため、仕事は全然しない。また毒舌で、毎朝仕事場に来るとグレイスのファッションをけなし、そのことを生き甲斐としている。社交界では顔がかなり広く、グレイスに大口の顧客を紹介し、結果的にグレイスを助けることもある。かなりのファッション通、ナイスボディで甲高い声の女性。グレイスに「仕事中に連邦法に違反するのはもう終わったかしら?」と皮肉を言われるほど、ある種の「薬」の大ファンであり、常に服用している。また、アルコール依存症に近いことをウィルにもネタにされている。母親が根無し草で詐欺に近い行動を生業としていたため、長い間絶縁状態にあったが後に和解。その割には、自分もお金目当てでスタンリー・ウォーカーと結婚した。お金目当ての結婚と言い張っていたものの、夫スタンを心の底では愛していた。スタンが心筋梗塞を起こした時も影では相当な心配をしており、スタンが亡くなった時も深く傷ついていた。育った生活環境ゆえに大学を中退し、あまり知識がなさそうに見える反面、普段は披露することはないが、実はビジネスに関して知識が豊富で物凄く詳しく、グレイスの事業拡大を冷静に専門知識を駆使して分析し反対したこともあった。いつもグレイスを何かとけなしているが、実は彼女を尊敬している。素直ではないため「お金持ちで暇をもてあましている私が暇を潰すところなんていくらでもあるのに、なぜ私がグレイスの事務所にいるのかわかる?」と吐露している場面もある。メイドのロザリオとはいつも口喧嘩をしているが、切っても切れない親友を越えた仲。ヒスパニックであるロザリオに対しタブー視された人種主義的な発言を歯に衣を着せず言うことができるキャラクターはカレンのキャラクターならではの特権と言っていい。なお、ストレートの女性という設定ではあるものの、バイセクシュアル的な行動を見せることもある。
ロザリオ(巴菁子):シェリー・モリソン
準レギュラー的な位置づけで、全シーズンを通して出演しているカレンの住み込みのメイド。メンバーズ・オンリー・ジャケットを常に着ており、食い意地が張っていて、安い食事を奢られただけでも喜んでしまう。カレンが若かった頃、ロザリオがナイトクラブで売り子のバイトをしている所をスカウトされてメイドになった。メイドの仕事に関しては一流の腕を誇っており、掃除、炊事、洗濯など家政全般を完璧にやり遂げるが、カレンの食器棚から銀食器や冷蔵庫から食べ物を無断でしょっちゅう拝借している。カレンとはかなり激しく口論するが、どちらも素直になれない性格だが、本当は親友を超えた仲。互いの言い分を無視して数秒間悪態をつき合い、同時に言い終わって抱き合う、というのがいつものパターン。故郷のエルサルバドルでは教師の仕事をしていて、アメリカへはMBAの取得目的で渡航したが、途中でカレンのメイドとなったために長い間不法滞在になっていた。カレンとウィルが共謀した救済案として、合衆国市民のジャックと偽装結婚をしてなんとか合法的に滞在出来るようになったが、ほっとしたのもつかの間、移民帰化局の抜き打ちの面接が入ったときには、カレンを完全に狼狽させてしまうほどに、実は心の奥底では繋がっている。元々グリーンカードの取得目的だったため、短期間で結婚自体は破綻するが、離婚後もジャックとは仲良し。
その他の登場人物
スタンリー・ウォーカー
カレンの夫。画面には登場しないが、大柄な男性。カレンと酒場で意気投合してしまい、再婚をする。前妻の間には、2人の子供がいる。
脱税実刑を食らってしまうが、刑期を終えて愛人のロレーンと浮気しているところをカレンに目撃される。
オリビア / メイソン・ウォーカー
カレンの夫、スタンリーの連れ子。普段は、カレンとはあまりうまくいっていない(カレンはほったらかしにしている)ものの、影でカレンが見守っている。メイソンは、父、スタンリーと同じく、相当太っている(画面には登場しない)
ルーイス・ウィットリー
カレンの母親。容姿はカレンにそっくりであるが、声は低い。長年流れ者をしていて、詐欺まがいのことをして各地を放浪しながら生計を立てていた。そのため、カレンは悲惨な少女時代を送ることとなり、更にカレンの彼氏(ボーイッシュな女性だったことがその後、判明)をつまみ食いして奪ったため、カレンは家を飛び出し、長年関係が断絶していた。後に和解。
ボビー・アドラー : デビー・レイノルズ
グレイスの母親。グレイスの故郷、スキャネクティティにて、舞台女優兼シンガーをしている。自分を大スターだと思い込んでおり(実際にある程度、世間に名の知れた舞台女優という設定)自信過剰で、グレイス同様、何時も自分が中心にいないと気が済まない。グレイスに性質がそっくりであり、それが故、最も苦手とする相手。“Told you so”という歌で、グレイスをけなすのが得意。


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