ふたつのスピカ
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ふたつのスピカ?TWIN SPICA?
ジャンルSF
漫画
作者柳沼行
出版社メディアファクトリー
掲載誌コミックフラッパー
発表号2001年10月号 - 2009年9月号
巻数全16巻
話数全89話
アニメ
原作柳沼行
監督望月智充
シリーズ構成望月智充
キャラクターデザイン後藤真砂子
音楽三宅一徳
アニメーション制作グループ・タック
製作NHK
放送局NHK BS2
放送期間2003年11月1日 - 2004年3月27日
話数全20話
ドラマ
原作柳沼行
脚本荒井修子松居大悟
演出山本剛義、塚原あゆ子
音楽梅堀淳
制作NHKエンタープライズ
製作NHK、ドリマックス・テレビジョン
放送局NHK 総合
放送期間2009年6月18日 - 7月30日
話数全7話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメテレビドラマ
ポータル漫画アニメテレビドラマ

『ふたつのスピカ』は、柳沼行による漫画、またそれを原作とする望月智充監督のテレビアニメ作品、ノベライズ、およびテレビドラマである。
概要

宇宙飛行士を目指す5人の少年少女が成長する姿を、彼らの友情や宇宙への想い、過去との葛藤を中心に描いたSFファンタジー作品である。

『ふたつのスピカ』の連載はメディアファクトリー発行の『月刊コミックフラッパー』で2001年10月号から2009年9月号まで行われた。単行本は全16巻。

柳沼行は連載開始前、同誌2000年7月号から、「2015年の打ち上げ花火」を始めとする5本の読み切り短編(アスミシリーズ)を発表している。主人公が中学校を卒業するあたりから始まる本編に対し、読み切り短編は小学校から中学校時代を描いている。これらの作品は厳密に言うと『ふたつのスピカ』ではないが、短編の設定を引き継いで本編が描かれているため、現在では『ふたつのスピカ』の一部分として扱われている。これらの短編は単行本の1巻から3巻に収録されている。

上記の他に書き下ろし短編の「350番テーブルのスピカ」があり、「アニメ設定資料集」に収録されている。
あらすじ

2010年、日本初の有人宇宙探査ロケット「獅子号」が打ち上げられた。しかし、上昇中に補助ブースターが爆発、飛行停止システムも作動せず、獅子号は鴨川アスミの住む唯ヶ浜市街地に墜落する。搭乗員は全員死亡、民間人にも多数の死傷者を出す大惨事を引き起こした。これにより、日本の宇宙開発は大きく遅れる事になった。

数年後、この事故で寝たきりとなっていた母親を亡くしたアスミの前に、獅子号の搭乗員だった高野の幽霊であるライオンさんが現れる。ライオンの被り物をした彼の姿は、不思議な事にアスミにしか見えなかった。彼は独りぼっちだったアスミに、自らが果たせなかった宇宙への夢を語った。その話を聞いてライオンさんと「ある約束」をしたアスミは、大きくなったらロケットの運転手になる、と心に誓う。

ある夜ライオンさんは、アスミにおとめ座のα星・スピカの話をした。スピカが連星であること、ふたつのスピカが支えあって一つの輝きを生んでいること、どちらかひとつが消えてなくなるまで…。ずっと一緒にいて欲しい、と言うアスミに、ライオンさんは、そこに星がある限り一緒にいる、と答えるのだった。

中学卒業後、新設されたばかりの宇宙飛行士養成高等専門学校、「東京宇宙学校」に進学したアスミは、そこで同じ夢を持つかけがえのない仲間に出会う。様々な困難を乗り越えながら、アスミは仲間と共に宇宙を目指して進んで行く。
登場人物
主要人物
鴨川アスミ(かもがわ アスミ)
本作品の主人公。神奈川県鎌倉市唯ヶ浜出身。ロケットの運転手(
宇宙飛行士)になる夢を目指して東京宇宙学校に通う、純粋で前向きな女の子。身長は144センチと小柄だが、宇宙を目指すと決めた時からほぼ毎日続けているランニングの成果で、足の速さと持久力は宇宙飛行士コースのNo.1。持ち前の真面目さと集中力から成績も一般科目も含め非常に優秀ながら英語だけは全くの苦手で、赤点を取った事もある。1歳の時に獅子号墜落事故に遭遇し、母親が植物状態を経て死亡したため、父親・友朗に男手一つで育てられる。宇宙に対する想いは誰よりも強く、宇宙に関する事なら何にでも興味を示し、星の位置や距離をほとんど暗記していて、仲間からも「星マニア」と言われている。水泳は小さい頃に溺れた時のトラウマが多少残っているため、泳ぐ事はできるがあまり得意ではない。幼少の頃は獅子号事故の後遺症により、利き手の左手はほとんど握力が無い状態だったが、ライオンさんに勧められた地道なトレーニングで克服し、中学を卒業する頃には片手で胡桃を割れるほどになった。その後、崖から落ちた際に後遺症が再発して再び握力を失うが、こちらも回復した模様である。宇宙学校の付属女子寮である「かもめ寮」から通学している。また、学費・生活費を稼ぐため、ファミリーレストランでアルバイトをしている。
ライオンさん〔高野〕(たかの)
墜落した獅子号の搭乗員だった高野の幽霊(?)。アスミと同じ唯ヶ浜出身。白無地のTシャツに作業ズボンと宇宙服の一部と思しきつま先の膨らんだブーツと大きめの手袋に、ライオンの被り物(獅子号のマスコットキャラクターの着ぐるみ)という奇妙な姿で昼間でもお構いなしに出没する。宇宙を目指す上で苦手なことを努力することで克服して、最後に同僚の好意ないし偶然に助けられて獅子号の椅子を獲得したが、それが彼が命を失う結果となった悲哀な過去を持つ。ざっくばらんでさばけた性格で、自身が死んで幽霊となったのを素直に受け入れ、方々を放浪していたらしい。「ライオンさん」と名付けたのはアスミで、それまでは特に名前はなかったらしい。アスミが宇宙に憧れるきっかけを作っただけでなく、今も良き相談相手であり、アスミにとって掛け替えのない存在である。生前から好きだったハーモニカを常に持ち歩いており、よく演奏している。幽霊ではあるが、物に触れるらしく、慰霊碑の落書きを消したり、アスミの訓練を物理的に手伝ったりしている。普段はアスミにしか見えないが、アスミの初恋の相手である島津タカシには見えていた。また、宇喜多万里香と鈴木秋にも、ほんの一瞬ではあるが見えたり、演奏が聞こえた事がある。獅子号への搭乗前、付き合っていた鈴成由子にプロポーズするつもりだったが照れて言えずじまいで、照れ隠しに彼女に渡した獅子号のマスコットには、あるささやかな秘密を隠していた。鈴成由子が他の男性と結婚するまでは、この事が彼が現世に未練を残す要因の一つになった。他に父親が作中存命しており、その父に生前反発していたことも心残りだった模様。極めて短い期間であったが、「宇喜多万里香に瓜二つの少女(幼少時代の宇喜多まりか)と交流があった。その間、2人で秘密基地を造ったり、一緒に踊ったりして楽しい時を過ごした。その後彼女は病気の治療のために海外へ渡り、以後2人が出会う事は2度となかった。原作・アニメでは重要人物として登場するが、NHKドラマ版では設定されていない。ただし第一話でアスミの鞄につけられているマスコット人形がライオンさんの形をしているところに痕跡が見える。
宇喜多万里香(うきた まりか) / マリカ
アスミの友人。容姿端麗・頭脳明晰だが、どこか影のあるミステリアスな少女。不思議な深い緑色の目をしている(原作設定。アニメ版では青色)。父親への反発心が強く、大変な負けず嫌いで他人を競争相手としか見ておらず、最初のうちは生徒間の交流も煩わしく思っていたらしい言動を見せている。大財閥の令嬢であるが、彼女の出生には重大な秘密があり(後述)、そのために彼女の体を過剰に気遣う父親により、宇宙学校入学までは事実上屋敷に軟禁されて生活していた。義務教育期間も学校への通学を許されず、家庭教師の下で勉強させられていたため、人間関係や社会の常識に少々疎い所がある。アスミ達に誘われて海へ行った際、そこが泳ぐ目的も有する場所である事を知らなかった、というエピソードもある。宇宙学校入学後は、反発している父から少しでも独立したいと望み、途中からアスミの住むかもめ寮に入寮。その後、もう少し社会と関わりを持とうと考え、喫茶店でアルバイトを始める。宇宙学校に入学した頃は無愛想、人嫌いで他人を全く信用せず、周囲と打ち解けようとしなかった。宇宙に興味を持った理由も、軟禁されていた部屋から逃げ出して、自分を知る人が誰一人いない場所へ行きたい、という後ろ向きなものだった。しかし、アスミのひたむきな宇宙への想いに触れて頑なな心が変わり始め、同じ夢を持つ仲間の大切さに気付く。作中終盤ではアスミ達の事を「友達」と言い、皆と一緒に宇宙へ行きたい、と強く願うようになった。外見からは健康体に見えるが、彼女の出生に関連した姉、母譲りの病気のため、極度の負担が重なると稀に吐血する事がある。ただ、当初はそれを他人に知られまいとひた隠しにしていた。宇喜多財閥傘下の製薬会社が開発した薬を飲んで病気の進行を遅らせている。名前の由来は戦国武将の宇喜多秀家から。(ふたつのスピカ イラストブックより)
府中野新之介(ふちゅうや しんのすけ) / ふっちー
アスミの友人。唯ヶ浜出身。アスミの幼馴染であり、小学生の時、川で溺れたアスミを助けた命の恩人でもある。いつもアスミの事を気に掛けているが、現実感のないアスミの言動に引きずられる事を怖れてか少し突き放した態度を取る事があり、口はかなり悪い。宇宙学校に入学した動機が、アスミの身を案じて傍にいたかったためである、という事は半ば公然(鈴木秋、宇喜多万里香からよくからかわれる)の秘密であり、そのために宇宙への想いは当初は希薄であった。ちなみに、愛称「ふっちー」の名付け親は鈴木秋で、当人はこの愛称を真面目な性分から砕けた雰囲気の響きを嫌がっていたものの、鈴木秋と近江圭が事あるごとにこう呼ぶために最後には諦めの境地で好きに呼ばせるようになった。アスミは「府中野くん」と呼んでいる。手先が器用で、機械工作やロボットアームの操作に秀でている。成績もかなり良いのだが、体力面は、普段から鍛錬を怠らないアスミにはかなわず、そこに至るまでにどれほどアスミが走り込んでいるかもよく知っているため、張り合う気持もない。花火卸問屋を営む親戚の家に下宿しており、そこから原付バイクで通学している。また、居候の身であるため着ぐるみのアルバイトをしている。花火屋の息子だが、店は兄(府中野線之介)が継ぐ予定。小学生の時、自分で作ったトンボ花火の閃光を至近距離で浴びたことで目に後遺症(視力低下と赤緑色盲)が残り、それ以来眼鏡を掛けるようになった。高校への入学試験では上手くごまかして発覚を免れたが、例え候補生に選抜されてもその時には確実にバレるため、自らが宇宙飛行士には決してなれないことを自覚している。最終試験の際、アスミと圭にそれを知られてしまうが、それでも彼女らと同じ進路を選んだ理由を「(アスミと同じ道を行けば)普通の人間には見えないものを(障害を負ってしまった目でも)見れるのではないかと思ったから」と述べた。原付を所有しており、時折バイト帰りのアスミやまりかを(不平を言いつつも)乗せてやっている。名前の由来は府中本町駅から。(ふたつのスピカ イラストブックより)
近江圭(おうみ けい) / けいちゃん
アスミの友人。明るくて人付き合いも良いのだが、少々おせっかいが過ぎる面があるがムードメーカー的な存在。アスミとは対照的に170cmを超える長身で、少しコンプレックスを感じている。幼い頃は合気道を習っていたものの、運動全般、特にランニングなど体力作りが目的の単調で地味な運動は苦手。写真撮影が趣味でポケットカメラを愛用していたが、後にデジタルカメラの高級機種を中古で入手している。に憧れていて、月面での写真撮影が将来の夢であり、宇宙学校に入学した理由でもある。鈴木秋に想いを寄せているようでもあるが、しばしば友情を優先させてしまうため進展はない。宇喜多万里香とは良き喧嘩友達。実家は老舗の和菓子屋を営んでいて、家族でハワイ旅行に行ける程度には裕福だが、いたって庶民的である。お気に入りの曲は荒井由実の「ひこうき雲」で、これがキーとなったエピソードもある。原作では当初眼鏡を掛けていたが、宇宙学校の入学式以降はコンタクトレンズに変えている。アニメでは最初から眼鏡を掛けていない。コンタクトレンズを使用しているかどうかは不明。アスミに対しては親友として接し、マリカに対しては意固地で手のかかる友人という態度を見せているが、それでも大事な友人だと見ているらしく、何かにつけてお節介を焼こうとしては素気無く突っぱねられ、その他人に頼ろうとしない(もしくは他人を信用しない)マリカの態度に腹を立てたりしている。
鈴木秋(すずき しゅう)
アスミの友人。代議士である父親の反対を押し切って宇宙学校へ進学したために実家から勘当されており、仕送り等の経済的支援は一切ない。学費と生活費を稼ぐためのアルバイトで授業に出ない時があるが、それでも成績は常にトップという秀才。人が集まる行事にはほとんど出ず、入学式や自分の壮行会までも欠席し、暇さえあれば校舎内のどこかで昼寝をしている。普段は飄々として掴み所がないため軽薄な印象を受けるが、実際は周りの状況を見て的確な判断ができる、しっかりした人物。宇宙への興味は、宇宙に対して造詣が深かった母方(鍋島家)の祖父の影響で、その祖父の膨大な蔵書(学校に土地・建物ごと寄付されている)を入学までに読破したという読書家でもある。実母は秋が幼少の頃に、宇喜多万里香と同じ病気のために亡くなった。父親が闘病中の実母にとった冷たい態度とそれに続く離婚、実母がまだ生存中に関わらず行なわれた再婚が後の親子間の確執の原因になっている。また、「政治家は顔が大事」とも言った父親に対し、抗議の意味を込めて眉毛を剃っている。家出同然で学校の図書館に住み込んでおり、生活費をアルバイトで賄っている。3年生になる頃には、宇喜多万里香と似た出血症状(主に鼻から)が起きることを自覚していた。東京宇宙学校の推薦枠(一名)で参加した、新型スペースシャトルの日本人搭乗員選抜試験に合格してアメリカへ旅立つ予定だったが、出発前のメディカルチェック後に宇喜多万里香と同じ病気が劇症で現れ入院、星々の写真を手にしたまま急逝した。万里香とは遠縁の親類にあたる。「鈴木さくら」という名前の妹がいる。名前の由来は、2人合わせて秋桜(コスモス)から。(ふたつのスピカ イラストブックより)最終話にうさぎの被り物をした制服の少年が登場するが、彼かどうかは定かではない。
主要人物の関係者
鴨川友朗(かもがわ ともろう)
アスミの父親。妻・今日子が獅子号事故で被災した後は、男手一つでアスミを育てた。かつては宇宙開発事業団で佐野と共に獅子号開発チームの一員だったが、獅子号計画に対する政府の横槍のため、計画途中でメンバーから外された。秀でた技術者というわけではなかったようだが、ひらめきと危機意識と愛嬌は人一倍あったため、ロケット開発現場では重用され周囲から愛された。事故後は、事故調査委員会の遺族係として被災者との補償交渉に当たった。現在は今日子の治療費とアスミの学費のために建設現場で働いているが、今でも事故慰霊碑への参拝を欠かさない。将来は民間宇宙ロケット会社を興す構想を持っている。
鴨川今日子(かもがわ きょうこ)
アスミの母親。アスミが1歳の時に獅子号事故に遭遇、アスミをかばって顔と頭に重傷を負った。
植物人間状態で生存していたが、5年後、一度も意識が戻らないまま死亡した。享年33。遺骨はアスミとライオンさんの手で、唯ヶ浜の海が一望できる丘の上に埋葬された。全身を包帯で包まれて入院していたため、アスミは写真でしか今日子の顔を見た事がなく、会話をした事もなかった。アスミが川で溺れた時に、夢うつつの中ではあるが、初めて親子の会話をする事ができた。今日子、友朗、佐野の3人は、かつて同じ大学の天文部に所属し、宇宙開発事業団でも同僚だった。
宇喜多万里香(うきた まりか) / まりか
アスミと同級の宇喜多万里香(マリカ)と瓜二つで名前も同じ少女。幼少時、病気の療養目的で短期滞在していた唯ヶ浜で当時小学生だった高野(ライオンさん)と出会い、つかの間の交流が行われた。彼女の願いを聞いて一緒に踊ってくれた高野は、ずっと一人だった彼女にとって生まれて初めての「友達」といえる存在だった。しかしその直後、病気の本格的な治療のためにスイスへ渡航する事になり、数年後、再び高野と会う事もなく帰らぬ人になった。彼女の死後、採取・保存されていた遺伝子をスイスの医学者国際法クローン禁止国際条約)違反を覚悟でクローニングし、アスミ達の出生年前後に代理母が出産したのが現在の宇喜多万里香(マリカ)で、遺伝学的には、出生時期の異なる一卵性双生児の姉妹とも言える。オリジナル体のまりかは、クローン体のマリカと異なり、人当たりも良く温和な性格だった。


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