ふたご座
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この項目では、星座について説明しています。占星術でのふたご座については「双児宮」を、その他の用法については「双子座 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ふたご座Gemini
ふたご座の恒星
属格形Geminorum
略符Gem
発音英語発音: [?d??m?na?]、属格:/?d??m??n?r?m/
象徴the Twins, Castor & Pollux
概略位置:赤経7
概略位置:赤緯+20
正中2月20日21時
広さ514平方度[1]30位
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数80
3.0等より明るい恒星数5
最輝星ポルックス(β Gem)(1.14
メシエ天体数1
確定流星群ふたご座流星群
Rho Geminids
隣接する星座やまねこ座
ぎょしゃ座
おうし座
オリオン座
いっかくじゅう座
こいぬ座
かに座
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ふたご座(ふたござ、双子座、Gemini)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。

β星は、全天21の1等星の1つであり、ポルックスと呼ばれる。α星カストルは、ポルックスに準じる明るさである。ポルックスの近く(北西)に位置する。β星(ポルックス)とα星(カストル)と、それにγ星とμ星で、星座はほぼ長方形を形作る。ふたご座と向かい合う極はいて座である。

冥王星は、δ星のそばで1930年に発見された。
主な天体
恒星「ふたご座の恒星の一覧」も参照

1等星のβ星(ポルックス)以外に、α星(カストル)[2]、γ星[3]の2つの2等星がある。

以下の恒星には、国際天文学連合によって正式な固有名が定められている[4]

α星:カストル[5] (Castor[4]) は、ふたご座で2番目に明るい恒星。カストルAとカストルB、カストルCの三重連星で、これら3つの星すべてが2つの星から成る連星である。従って、カストルは6重連星ということになる。カストルBまでは簡易な望遠鏡で見ることができるが、3つめ以上の星を見分けるのは難しい。通常は3つ(6つ)合わせて2等星として扱われる。

β星:ポルックス[5] (Pollux[4]) は、ふたご座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ[6]

γ星:アルヘナ[5] (Alhena[4]) は、ふたご座で3番目に明るい恒星。

δ星:ワサト[5] (Wasat[4]) は、黄道からわずか0.2に位置しており、黄道の位置を知る目安となる。

ε星:メブスタ[5] (Mebsuta[4])

ζ星:メクブダ[5] (Mekbuda[4])

η星:プロプス[5] (Propus[4])

μ星:Tejat[4]

ξ星:Alzirr[4]

ο星:積水 (Jishui[4])

ゲミンガ:全天で最も強力なガンマ線源の1つ。中性子星と考えられている。

星団・星雲・銀河

M35散開星団。ふたご座で最も明るい星団・星雲類であり、全天で5番目の大きさの散開星団である。地球からの距離2,800光年。この星団はふたご座の星座の西の端の近く、η星の北西に位置する。

流星群

ふたご座流星群:三大流星群の一つ。カストル付近を放射点とする。

神話ディオスクーロイ」、「はくちょう座」、および「アルゴー船」も参照

ギリシア神話の双子ディオスクーロイ(Dioskouroi、ラテン語形:ディオスクーリー Dioscuri)が星座になったといわれる。この双子スパルタ王妃レーダーの息子で、兄のカストールの父はスパルタ王テュンダレオース、弟のポリュデウケースラテン語名ポルクス Pollux、一般に、ポルックス)の父は大神ゼウスであったとされる[7]。そのため、ポリュデウケースは不死であった[7]メッセーネーアパレウスの双子の息子イーダースリュンケウスとの争いでカストールが死ぬと、ポリュデウケースはゼウスに2人で不死を分かち合いたいと願った[7]。ゼウスはその願いを受け入れ、2人を天に上げて星座とした[7]

ただしエラトステネースの伝えではディオスクーロイの父親に言及しておらず、2人の間に差を設けていない。彼らは兄弟愛にかけては何者にも負けず、どちらが上であるかについてもほかの何事につけても争うことがなかった。その絆の強さに感心したゼウスが彼らをふたご座にしたという[8]

この2つの星は、ギリシャだけではなく、バビロニア、エジプト、フェニキア、日本でも兄弟として扱われている[9]
呼称と方言

日本では、カストルとポルックスをアステリズムで捉える方言が伝わっている。ガニノメ(蟹の目)のように、この2星を眼に見立てているものが多い。「ふたご座の方言」も参照
出典[脚注の使い方]^ “星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。
^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME CASTOR. 2013年2月10日閲覧。
^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME ALHENA. 2013年2月1日閲覧。
^ a b c d e f g h i j k “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2022年6月26日閲覧。
^ a b c d e f g 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂版第4刷)恒星社厚生閣、2007年2月28日、70-71頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-7699-0825-8。 
^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME POLLUX. 2013年1月15日閲覧。
^ a b c d Ian Ridpath. “ ⇒Star Tales - Gemini”. 2017年10月12日閲覧。
^ “伝エラトステネス『星座論』(4) おとめ座・ふたご座・かに座”. 2022年8月31日閲覧。
^ 長島晶裕/ORG『星空の神々 全天88星座の神話・伝承』新紀元社、2012年。ISBN 978-4-7753-1038-0。 
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。ふたご座 ウィキメディア・コモンズには、ふたご座に関連するメディアおよびカテゴリがあります。










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