ふしぎ遊戯_白虎仙記
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この項目では、渡瀬悠宇のファンタジー漫画シリーズ『ふしぎ遊戯』の第3作について説明しています。

シリーズ全般については「ふしぎ遊戯」をご覧ください。

ふしぎ遊戯 白虎仙記
ジャンル異世界ファンタジー漫画
漫画
作者渡瀬悠宇
出版社小学館
掲載誌月刊flowers
レーベルフラワーコミックス
発表号2017年10月号 -
発表期間2017年8月28日 -
巻数既刊1巻(2018年4月現在)
関連作品


ふしぎ遊戯

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『ふしぎ遊戯 白虎仙記』(ふしぎゆうぎ びゃっこせんき)は渡瀬悠宇による日本少女漫画作品。本項では2015年に読み切りとして『月刊flowers』(小学館)に掲載された『ふしぎ遊戯 白虎異聞』についても扱う。この2年後、同誌にてタイトルを本作に改めての隔月連載がスタートしたものの、2018年9月号に作者の体調不良による休載が告知されている。略称は『白虎』または『白虎編』。 2015年11月時点で全シリーズの累計発行部数は2000万部を突破している[1]目次

1 概要

2 あらすじ

3 登場人物

3.1 白虎 西廊国(さいろうこく)

3.2 現実世界


4 書誌情報

5 用語

6 脚注

概要

本作は1992年から『少女コミック』(小学館)で連載された「ふしぎ遊戯」(以下「初作」)や「ふしぎ遊戯 玄武開伝」(以下「前作」)と世界観を同じくした作品である。これまで前二作に度々登場していた白虎の巫女および白虎七星士、またはその関係者を中心として語られる。

本作は初作からの続編として前二作と世界観を同じくしてはいるものの、前作の後年と初作の過去の世界を繋ぐ作品。そのため、既に本作の大まかな顛末は初作で明かされており、その巫女の悲恋[2]を受けてか、前作よりも大幅にギャグ要素が減ったシリアスな作品となっている。

尚、本作1巻70ページにおいて玄武の巫女の出現が30年前とのセリフがあるが、110年前の誤植であると作者によって訂正されている[3]
あらすじ

時は大正12年。出版社に勤める大杉 高雄(おおすぎ たかお)は、数ヶ月前に亡くなった友人―奥田 永之介(おくだ えいのすけ)の遺品―四神天地書の存在に苦悩していた。添えられていた書簡によれば、永之介が著したこの書物は中に少女を引き込んで四神の巫女という生贄にしてしまう忌まわしいものであり、永之介の一人娘―多喜子が犠牲になったのだという。本の力を信じる高雄だったが、書簡の遺言通りに本書を処分しようにも、焼却や裁断等あらゆる方法を試しても皆失敗に終わっていた。そんなある日、大杉家が関東大震災に見舞われたことで愛娘―鈴乃が、高雄の眼前で本の中の異世界―四正国に飛ばされてしまう。本に吸い込まれた鈴乃が降り立ったのは、西廊国の広大な砂漠だった。必死に事情を教える高雄の声は途切れ、見知らぬ地や寒さ、隊列を襲う盗賊という光景に怯えて固まる鈴乃を助けたのは、荷から飛び出して来た虎だった。しかし窮地を脱すると虎は人間の女性―寧蘭(ネイラン)へと代わり、気絶してしまう。このまま行き倒れるかに見えた2人を救ったのは、褐色の肌の兄弟―カサルとカルムだった。休息をとっていた遺跡の壁に白虎の壁画を見つた鈴乃は、ここは西廊国である事、この国の守護神がその白虎である事を聞かされる。しかし、鈴乃こそが3人の語る伝説の白虎の巫女ではないかと話している内に起きた騒動で、鈴乃は現実に戻ってしまう。

それから10年…、高雄の知人の医師―及川(おいかわ)に引き取られた鈴乃は一風変わってはいるものの、女学生となっていた。震災のトラウマや高雄達にまつわる謎、西廊国での記憶に惑いながらも懸命に現実世界で生きようとする鈴乃の前に、震災のどさくさで一時行方不明となっていたあの四神天地書が、今また再び現れるのだった。
登場人物
大杉 鈴乃(おおすぎ すずの)
年齢 - 17歳(当初は8歳前後)白虎の巫女となった本作の主人公で、高雄の一人娘。冒頭ではお下げ髪が愛らしい幼女だが、基本は
セーラー服に丸眼鏡姿で女学校に通う学生。おっとりとして真面目で大人しい性格だが時に思い込みが激しく、料理は苦手。将来の希望進路は、小学校教諭。幼少時に自宅で関東大震災に遭い、命の危機に瀕したことで一度だけ西廊国と行き来する。被災に連なるトラウマにより当時を思い出し過ぎると頭痛の発作を起こすため、幼さ故の記憶の曖昧さや四神天地書の紛失を理由に、約10年間は必死に本での出来事を夢と思い込もうして来た。が、常に虎の絵ばかりを描くなど、どうしても固執してしまっている。前作・本作とも東京在住時の奥田家とは家族ぐるみの付き合いだったことで、幼児期は一家の悲劇を伏されて過ごす。よって実の姉同然に慕っていた多喜子(#現実世界の項目参照。)は遠方に嫁入りし、永之介とは疎遠になったのだと教えられている。初作では昭和7年に四神天地書に吸い込まれて白虎の巫女となるが生還し、初作の主人公―美朱の兄に四神天地書について語っている。
婁宿(たたら) / カサル=ツォニェ
字 - 「婁」の字で右手の甲誕生日 - 3月21日、血液型 - A型カルムの兄で、砂漠に行き倒れていた鈴乃と寧蘭を助けた恩人。被災などのショックで興奮し掛けた鈴乃を、温かく励ます。長い黒髪をお下げにした、褐色の肌の優しげな美青年。故郷を亡くしてカルムと天涯孤独になって以来、霊視能力を体得している。初作では植物を操る白虎七星士の1人。相思相愛の仲だった鈴乃と「本の世界で共に生きる」という願いを神獣が叶えなかったため、昴宿の術で肉体の時間を止め、白虎廟にて神座宝を守り続けていた。


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