ふしぎ遊戯
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ふしぎ遊戯
ジャンル
異世界ファンタジー漫画
漫画
作者渡瀬悠宇
出版社小学館

その他の出版社
大然文化尖端出版(新装版)

掲載誌少女コミック
レーベルフラワーコミックス
発表期間1992年 - 1996年
巻数全18巻
小説:ふしぎ遊戯外伝
著者原作:渡瀬悠宇、作:西崎めぐみ
イラスト渡瀬悠宇
出版社小学館
レーベル小学館パレット文庫
刊行期間1998年1月 - 2005年6月
巻数全13巻
アニメ
原作渡瀬悠宇
監督亀垣一
シリーズ構成浦沢義雄
キャラクターデザイン北山真理本橋秀之
音楽本間勇輔
アニメーション制作スタジオぴえろ
製作テレビ東京読売広告社、スタジオぴえろ
放送局テレビ東京系列(他、#放送局参照)
放送期間1995年4月6日 - 1996年3月28日
話数全52話
OVA:オリジナルビデオシリーズ ふしぎ遊戯
原作渡瀬悠宇
監督亀垣一
キャラクターデザイン本橋秀之
アニメーション制作スタジオぴえろ
製作バンダイビジュアル、スタジオぴえろ
ムービック
発表期間1996年10月25日 - 1997年2月25日
話数全3巻(全3話)
OVA:ふしぎ遊戯 第二部
原作渡瀬悠宇
監督亀垣一
キャラクターデザイン本橋秀之
アニメーション制作スタジオぴえろ
製作バンダイビジュアル、スタジオぴえろ
ムービック
発表期間1997年5月25日 - 1998年10月25日
話数全6巻(全6話)
OVA:ふしぎ遊戯 -永光伝-
原作渡瀬悠宇、西崎めぐみ
監督島崎奈々子
キャラクターデザイン本橋秀之
アニメーション制作ぴえろ
製作小学館、ぴえろ、FCC
PIONEER ENTERTAINMENT
発表期間2001年12月21日 - 2002年6月25日
話数全4巻(全4話)
ゲーム:ふしぎ遊戯 朱雀異聞
ゲームジャンル女性向け恋愛ADV
対応機種PlayStation 2
発売元アイディアファクトリー
プレイ人数1人
発売日2008年5月29日
ゲーム:ふしぎ遊戯DS
ゲームジャンル女性向け恋愛ADV
対応機種ニンテンドーDS
発売元アイディアファクトリー
プレイ人数1人
発売日2009年6月25日
関連作品


ふしぎ遊戯 玄武開伝

ふしぎ遊戯 白虎仙記

テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメライトノベルコンピュータゲーム
ポータル漫画アニメラジオ文学コンピュータゲーム

『ふしぎ遊戯』(ふしぎゆうぎ)は、渡瀬悠宇による日本少女漫画。また、それを原作としたテレビアニメ1992年より『少女コミック』(小学館)に連載された。略称は「ふし遊」。また、後に発表された『玄武開伝』、『白虎仙記』との区別から本項にて解説される一連のシリーズ作は『朱雀・青龍編』とも呼ばれ、これを略して『朱青』または『朱雀』とも呼ばれる。2015年11月時点で全シリーズの累計発行部数は2000万部を突破している[1]
来歴

本作品は、古代中国四神二十八宿などを題材とし、主要な登場人物の名前は、二十八宿から取られている。また、主人公や国名なども五行説に則って命名されている。身体の文字などは里見八犬伝がルーツとなる。

テレビアニメ:1995年4月6日 - 1996年3月28日テレビ東京系列(全52話)。

CDブック:全5巻(1993年 - 1996年)。

CDブック『少女コミックCDブック おもちゃ箱 '93』(1992年12月)

外伝小説:パレット文庫より多数。

PS2用ゲーム:2008年5月29日オトメイトより、ふしぎ遊戯 朱雀異聞のタイトルにて発売された。

2003年より新シリーズ『ふしぎ遊戯 玄武開伝』の連載がスタート。単行本全12巻。ドラマCD化及びゲーム化もされている。

完全版の応募者全員サービスはCDブックの声優による復刻版キャラクターソングであった。

2010年、幻想少女◎アドベンチャー『ふしぎ遊戯』として舞台化。3年連続で、『ふしぎ遊戯』(2010年)、『ふしぎ遊戯?朱雀編?』(2011年)、『ふしぎ遊戯?青龍編?』(2012年)を上演(いずれもamipro主催)。

2015年、鬼宿が主役の舞台『ふしぎ遊戯』を上演(ネルケプランニング主催)。

2015年、読み切り作品として『ふしぎ遊戯 白虎異聞』が『月刊フラワーズ』に掲載。

2016年ミュージカル『ふしぎ遊戯?朱ノ章?』を上演(amipro主催)。

2017年より新シリーズ『ふしぎ遊戯 白虎仙記』の連載がスタート。

2018年、ミュージカル『ふしぎ遊戯-蒼ノ章-』を上演(amipro主催)。

2021年、7月6日よりゲームアプリ「Alice Closet」と本作がコラボレート[2]

2022年、連載30周年を迎え、美朱と鬼宿を描いた特別編を『月刊フラワーズ』11月号に掲載[3]

あらすじ

高校受験を間近に控えた中学3年生の夕城 美朱(ゆうき みあか)と親友の本郷 唯(ほんごう ゆい)は『読み終えた者は主人公と同様の力を得、望みがかなう。』という序文に釣られ、図書館の立ち入り禁止区域で見付けた四神天地書という書物を開いて、中に吸い込まれてしまう。そこに待っていたのは、古代中国に似た異世界―四正国の紅南国と、額に鬼の字を持つ青年―鬼宿(たまほめ)との出会いだった。すぐに現実世界に戻れた2人だったが、帰宅後に母親と口論になり飛び出した美朱は再び本の世界へ入ったまま、現実世界へ帰れなくなってしまう。かくして美朱は、軍事大国―倶東国の前に苦境に立たされていた、若き皇帝にして朱雀七星士―星宿(ほとほり)の紅南国を守るため、現実世界への戻り方を知るために、朱雀巫女となった。やがて美朱は、各地に点在する七星士を探す方法や戻り方を求め訪れた太極山で、仙人―太一君(たいいつくん)の助言と美朱の行方不明を聞き付けた唯の助けで、なんとか現実世界に帰還する。が、入れ替わりに唯が吸い込まれてしまったことからそれを助けるため、また七星士の一人であった鬼宿と強く惹かれ合うようになっていたこともあって紅南国を平和に導くために、決意新たに美朱は兄―奎介(けいすけ)の制止を振り切って本に戻ってしまう。

一方、美朱と入れ替わりに倶東国に降りた唯は、ゴロツキに襲われたところを青龍の巫女として青龍七星士―心宿(なかご)に助けられる。だが青龍の力の独占を密かに狙う心宿は、ゴロツキ達に唯が強姦されたのは美朱が見捨てたからだと騙り、敵対させるよう仕向けた。こうして唯は心宿の策略により、朱雀を妨害しながらの青龍召喚の旅に出る。心宿により、朱雀・青龍とも七星士達が次々と命を落とす中、一度は不可能かと思われた神獣召喚であったが、玄武白虎の巫女達の遺産―神座宝を集めれば巫女単体でも神獣を呼び出せると知らされ、争奪戦が始まる。

最終的にこの争いを制したのは、青龍側であった。神獣―青龍を召喚した唯は、第一の願いで朱雀を封印。続く第二の願いで美朱を本の世界から追放し、唯も共に現実世界に帰還する。しかし美朱を離すまいとした鬼宿も、一緒に本の世界から飛び出してしまう。そこでとうとう鬼宿は、美朱と唯には今までの出来事全てが紙面上の虚構に過ぎないこと―――巫女と七星士が結ばれないと言われて来た本当の意味に、衝撃を受ける。

美朱達が本の中で神獣召喚を巡って争っていた頃、奎介も美朱と唯を助けるべく、現実世界で奔走していた。現実世界と巫女を繋ぐ共通物質―媒体である美朱のリボンや四神天地書に浮き上がる文面により、四正国や美朱の言動を追い掛ける一方で奎介は友人―梶原 哲也(かじわら てつや)と共に四神天地書とその訳者―奥田 永之助(おくだ えいのすけ)を調べ始めるが、2人が辿り着いたのは奥田の一人娘―多喜子(たきこ)が元玄武の巫女であった事実と、父娘の非業の死であった。さらに奎介達は、本から無事巫女の役目を遂げて帰還した元白虎の巫女―大杉 鈴乃(おおすぎ すずの)より“巫女とは生贄であり、神獣は願いを叶える代わりに巫女の体を喰らう。ただし、巫女が強い心の持ち主ならばその限りではない”と聞かされ、本の世界を追われた美朱に告げた。この事実は召喚で青龍に蝕まれていく体に怯え、美朱へ助けを求めて来た唯にも伝えられたがショックの引く間もなく、紅南と倶東両国を窮地に陥れた心宿が、遂に現実に現れ、第三の願いを自らにもたらすよう唯に迫った。辛くも、鬼宿の助けを得た美朱に助け出されたことで、ようやく心宿の本心に気付いた唯は、最後の願いで朱雀を呼び出す力を美朱に与え、青龍に取り込まれてしまう。

朱雀を招喚した美朱は、第一の願いで唯を取り戻した後、第二の願いで青龍を封印。世界を破滅から救い、最後の願いで“鬼宿と決して離れない”ことを願った美朱が、唯と現実世界へ戻って数か月後…。奎介の連れて来た、鬼宿の記憶と誓いの指輪を持った後輩―宿南 魏(すくなみ たか)と再会する。

第二部(OVA2参照)では高校生になった美朱が、学校行事で訪れた高松塚古墳で朱雀と再会。救いを求める声と魏に迫る危機に、鬼宿の記憶を探して、魏と再び本の世界へ降り立つ。朱雀七星士達との再会に感激するも束の間、あの朱雀と青龍の激闘の直後に井宿と翼宿の手元に現れた石が魏の記憶だと知り、不気味な気配を感じつつも、戦死した七星士達の石を求めて旅を開始する。しかしその頃、現実世界の美朱の高校や奎介達の大学にも、妖しい影が迫りつつあった。
登場人物

メディアミックス展開のため、声優のキャスティングが複数存在する。併記なきものはアニメ版。

美朱は、(アニメ版 / CDブック版 / 少女コミックCDブックおもちゃ箱'93版)の順。おもちゃ箱版の鬼宿役・関俊彦と星宿役・松本保典はCDブック版でも続投。

朱雀・青龍・玄武周辺については(アニメ版 / CDブック版)の順

朱雀・青龍のPS2用ゲーム担当声優についてはゲームの項を参照。

白虎はアニメ版の声優。

現実世界
夕城 美朱(ゆうき みあか)
声 -
荒木香恵 / 日のり子 / 本多知恵子演 - 橋本愛奈(舞台初演・朱雀編・青龍編) / 伊藤梨沙子(ネルケ版) / 田中れいな(朱ノ章・蒼ノ章)年齢 - 15歳(第一部:中学3年生→第二部:高校1年生)誕生日 - 5月12日、血液型 - B型常に明るく大らかで前向き、主人公。食欲旺盛でどんなに大変なときでも食べ物を考えることがあるほど[4]。四神天地書に吸い込まれた朱雀の巫女であり、朱雀七星士集めの旅に出る。両親は離婚しており、母と大学生の兄との3人暮らし。母の期待に応え、また唯と一緒に居たいとの思いから難関進学校・城南高校入学を目指して努力している。大食いだが、料理は大の苦手である。第二部では母が再婚。結局、城南高校は不合格だったが後悔は全くないようであり、唯と同じ進学先に進み、大学生の魏(鬼宿)と付き合っている。最終的には魏と結婚し、子供を儲けた。当初はリボンを飾った二つ分けのお団子頭。リボンを奎介に託して以降は、髪型は一定していない。TVアニメ版では、奎介との媒体が自分の髪とシニヨンである。第二部では、ウエーブの掛かったロングヘア。
本郷 唯(ほんごう ゆい)
声 - 冬馬由美 / 山崎和佳奈演 - 秋山ゆりか(舞台初演・朱雀編・青龍編) / 伊藤菜実子(ネルケ版) / 坂田しおり(朱ノ章) / 宮崎理奈(蒼ノ章)年齢 - 15歳(第一部:中学3年生→第二部:高校1年生)誕生日 - 10月26日、血液型 - AB型もう1人の主人公で、美朱とは幼馴染み兼親友。成績優秀で常に堂々とした強気な美人。昔はロングヘアだったが、男子生徒にモテ過ぎて鬱陶しいからとショートカットにしている。美朱と共に本に吸い込まれた、青龍の巫女。美朱の危機を救った際、入れ替わりで降り立った倶東国で暴漢に襲われたが、すんでのところで心宿たちに救出された[注釈 1]。第2部では再び髪を伸ばし、常に左耳に心宿のピアスを身に付けている。美朱との仲はすっかり修復して同じ進学先に進み、哲也と交際中。
夕城 奎介(ゆうき けいすけ)
声 - 三木眞一郎 / 飛田展男演 - 松浦温生(舞台初演・朱雀編・青龍編) / 坂本真一(蒼ノ章)誕生日 - 1月3日、血液型 - O型中国哲学を専攻する大学生で、美朱の兄。母の期待を一身に背負い、ひたすら抑圧されている妹の身を予てより案じていた。美朱に媒体(リボン)を託された、現実世界での唯一の通信相手であり、一番の協力者。美朱が本に入ったことで目の当たりにした四神天地書の不思議に疑問を感じ、哲也を巻き込んで独自に調べ上げる。前向きで呑気。第二部では魏の大学の先輩であり、同校で知り合った神代 魅(天?と地?四天王の項目参照)に惑わされる。
梶原 哲也(かじわら てつや)
声 - 成田剣 / 森川智之演 - 松田陽平(舞台初演・朱雀編・青龍編)誕生日 - 9月21日、血液型 - B型奎介の友人。サングラスを掛け、おちゃらけた性格をしているが責任感は強い。コンパで奎介に一万円を貸している。奎介に協力した四神天地書の調査で奥田永之助の書簡を発見し、鈴乃と面会する。第二部では唯の彼氏として、七星士達の死を思い出して深い罪悪感に沈む唯を支える。
夕城母
美朱と奎介の母。美朱には良い高校に進学してもらいたいと思っている[5]
大杉 鈴乃(おおすぎ すずの)
声 - 中沢みどり白虎の巫女。父親は高雄。四神天地書に吸い込まれたのは四正国での90年前で、婁宿とは相思相愛の仲であったが、白虎への願いで西廊国に留まることが叶わず、生死を共にすることを誓い合って現実世界に戻る。現在も存命であったため、四神天地書の情報を求めて訪ねて来た奎介達にその経験を語るが、面会中に死亡する。四神天地書内の婁宿の死亡と同じタイミングであった。回想では、セーラー服姿の二つ分けしたお下げ髪の女学生。白虎の侵食に打ち勝てるほど、精神力が強くおだやかな女性であった。
奥田 多喜子(おくだ たきこ)
声 - 田中敦子(OVAのみ)/ 雪野五月(玄武開伝)玄武の巫女。四正国での200年前に現れて玄武を召喚し、北甲国に永遠の平和をもたらした後、神座宝として首飾りを残して現実世界へ帰ったと伝えられている。現実世界では大正時代の女学生であったが、奎介達が調べ上げた現代の記録によれば、本から戻った後に永之助により刺殺されたとされている。回想では、袴姿のハイカラさんスタイルの少女。
奥田 永之助(おくだ えいのすけ)
声 - 仲野裕 / 大川透(玄武開伝)大陸で発見した謎の経典―四神天地之書の魅力に取り憑かれ、大正時代に日本語版を訳出した人物。大杉高雄に宛てた手紙などから、娘が四神天地書に吸い込まれた上、玄武に体を蝕まれたことを深く悔いていたことなどがうかがえ、当時の記録では多喜子を刺殺した後に自殺したとされている。
榊 真夜(さかき まよ)
声 - 野田順子ふしぎ遊戯 外伝7?8 ?永光伝?及びOVA3の主人公で、朱雀の二代目巫女。魏に好意を抱いていた。魏と美朱の会話から四神天地書の存在を知り、美朱に対する嫉妬が暴走。魏と美朱の仲を無にしようと、自ら四神天地書の世界へ旅立つ。その後、朱雀の巫女としてのさまざまな経験を経て真実を知り、自身の過ちに気付いて美朱とも和解する。
朱雀 紅南国(こうなんこく)

朱雀を守護神とし、四正国の内南に位置する温暖気候の国。


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