『ふぃあ通』(ふぃあつう)は2005年11月から2021年4月[1]まで配信されていた、ファーイースト・アミューズメント・リサーチ(F.E.A.R.)が製作する作品のプロモーションのためのインターネットラジオ番組。毎月10日?15日ごろにF.E.A.R.公式サイトにて配信を行っていた。70?80分番組。2005年10月まで配信されていた『ナイトウィザード通信』のあとを受けてスタートした(ただし、最初の2回は『ファーイースト・アミューズメント・リサーチ通信』)。なお、本項ではそれら前身番組についても記述する。
提供はF.E.A.Rとエンターブレイン、富士見書房(2007年2月配信分より)。 前身は、2002年に『E-LOGIN』にて読者参加ゲームとTRPGリプレイの連載をしていた『ナイトウィザード』の企画として同年4月にスタートした『ナイトウィザード-RADIO-』。(2003年1月より『ナイトウィザード通信』) 当初は、F.E.A.Rと『E-LOGIN』の提供番組として、『E-LOGIN』公式サイトにて月一回の30分番組として配信していたが、『E-LOGIN』の休刊を受けて、2003年11月配信分からF.E.A.R.公式サイトに移転。F.E.A.R.の単独提供となったことから、『ナイトウィザード』をメインに置きながらもF.E.A.R.の他のゲームも扱う番組へと変わっていった。 その後、2005年までその体制が続いたが、これまで以上にF.E.A.Rゲーム全般を扱う番組へと再編を図るため、『ナイトウィザード通信』は2005年10月配信分をもって終了。翌月配信から『ファー・イースト・アミューズメント・リサーチ通信』(現行タイトルへの改題[2]は2006年1月配信分より)へとリニューアルした。 『ナイトウィザード通信』時代は放送時間は30分だったが、『ふぃあ通』になってからは他ゲームの話題も取り扱うこともあり、放送時間は不定になっている。長い時では90分を越える放送回もある。 2021年4月1日[1]をもって最終回を迎え、前身番組も含め19年の歴史に幕を下ろした。最終回にあわせ、途中まで小暮と共にパーソナリティを務めた矢薙の音声コメントも公開された。最終回の配信のタイミングは『ナイトウィザード』の発売記念日である。 2012年6月現在。
概要
パーソナリティ
小暮英麻
『ナイトウィザード』『アリアンロッドRPG/2E』の多くのリプレイにプレイヤーとして参加。『ナイトウィザード The ANIMATION』に緋室灯、アンゼロット役(二役)で出演。
菊池たけし
F.E.A.R.副社長。『セブン=フォートレス』『ナイトウィザード』『アリアンロッドRPG/2E』デザイナー。『アルシャードガイアRPG/アルシャードセイヴァーRPG』共同デザイナー。
公式サイトにはクレジットされていないが、ほとんど全ての回に出演している上、「今月のピックアップ」以外のコーナーにもコメンテーター的立場で登場しているため、実質サブパーソナリティといえる。
元パーソナリティ
矢薙直樹
放送開始から2009年9月配信分まで担当。最終回に合わせコメントを寄せた。
『ナイトウィザード』の多くのリプレイ、『アリアンロッド・サガ・リプレイ・アクロス』『アルシャードガイアRPG』リプレイ『神薙ぐ御剣』にプレイヤーとして参加。
小島めぐみ
2012年3月配信分まで担当。
『ナイトウィザード』リプレイ『合わせ鏡の神子』『モノクロームの境界』、『アリアンロッドRPG/2E』の多くのリプレイにプレイヤーとして参加。『ナイトウィザード The ANIMATION』にロンギヌス・コジマメ役で出演。
公式サイトでのクレジットは「ゲスト」となっていたが、矢薙直樹の降番後ほとんど全ての回に出演していたため、事実上のメインパーソナリティであった。
コーナー
現行コーナー
オープニングトーク
パーソナリティの小暮とその月のゲストの一人によるトーク。いわゆる「ふつおた」の一部もここで紹介される。
今月のピックアップ【新】
「F.E.A.R.ゲーム通信」「きくたけ通信」が番組リニューアルと同時に再統合され、放送開始時のタイトルに戻した。その月に出されるF.E.A.R.作品の中から1作を取り上げ、小暮とゲスト、菊池によるトークで見所を紹介する。
キャラDEメール
小暮とゲスト声優、菊池の3人がリスナーからのお便りを自身の持ちキャラで読み上げる。
地獄の鬼引きトーク
袋に詰められたリスナーからのお便りを小暮、菊池、ゲストの4人がくじ引きの要領で引き、それをテーマに語り合うコーナー。「ふつおた」とフリートークの要素を兼ね備えたコーナーと言える。
エンディングトーク
完全フリートーク。ゲストからの告知や飛び入りゲストの参加もある。
秘密の小部屋
エンディングトーク終了から20秒弱の無音状態の後に始まるコーナー。菊池とゲストによるTRPGに関わる回顧談や専門的な話題が中心。
終了したコーナー
教えてまやふぅ(?2007年4月号まで)
前身である『ナイトウィザード通信』のコーナー「ののしってアンゼロットさま」から発展したコーナー。『黒き星の皇子』のキャラクターであるまやふぅ(東雲摩耶)が投稿されたメールの質問や要望に答える。まやふぅと共にゲストパーソナリティもその要望や質問に答える事も多かった。本コーナーの主役「まやふぅ」は、その発言や突拍子も無い行動から人気を博し、アンゼロットと共に小暮英麻のハマリ役とも言われるキャラクターになっている。
まやふぅの萌え語録(2007年5月号?2008年5月号)
教えてまやふぅの後に作られたコーナー。通称「もえごろまやふぅ」。小暮やゲストパーソナリティがリスナーからのリクエストに応えて色々なキャラの萌えるセリフを言う。『ナイトウィザード通信』時代の「小暮の挑戦」と同じような内容。…という名目でスタートしたが、「萌え」以外でもセリフのリクエストを受け付けていた。2008年5月号では、ゲストの友野詳がゲームマスターとなって『シルバーレインRPG』のミニセッションが行われた。参加者は矢薙、まやふぅ(小暮)、小島のメインパーソナリティ陣。
人生一本背負い(?2008年5月号)
投稿されたネタを元に、パーソナリティおよびゲストがトークを繰り広げるコーナー。ふつおたは大抵ここで紹介されていた。
まやふぅの一本背負い(2008年6月号?)
「人生一本背負い」と「まやふぅの萌え語録」の二つを統合したコーナー。すでに当初の趣旨を失い、ゲストいじりが中心となっていた「萌え語録」と、「ふつおた」を紹介するための「人生一本背負い」を統合して、番組時間の短縮を図った。
「あ」のつく企画情報コーナー(2007年7月号?)
『ナイトウィザード』を原作としたTVアニメ『ナイトウィザード The ANIMATION』についての情報コーナー。コーナータイトルはアニメ化を正式発表できなかった時期に、「「あ」のつく企画」と言う呼び方で情報を小出しにしていた名残。
ソード・ワールド通信(2008年4月号)
本来、F.E.A.R.の作品ではない『ソードワールド』(著・グループSNE)の特集コーナー。『ソードワールド2.0』の発売に合わせて、北沢慶と藤澤さなえがゲストとして登場したことから、番組冒頭で行われた。
シルバーレイン通信(2008年5月号)
グループSNEのTRPG『シルバーレインRPG』の特集コーナー。前月に引き続きグループSNEから友野詳がゲストで出演し、新製品である『シルバーレインRPG』の特集を組まれた。
今月のピックアップ【旧】
これから発売されるF.E.A.R.のゲームやサプリメントの中から何本かをピックアップし、その紹介を行う。2010年頃に「F.E.A.R.ゲーム通信」「きくたけ通信」に吸収された。
F.E.A.R.ゲーム通信(?2012年3月号まで)
F.E.A.R.の発売予定のゲーム、およびサプリメント、リプレイを紹介するコーナー。発売される商品に携わった人が毎回ゲストとなり、F.E.A.R.副社長の菊池たけしと共に、新製品についてのパーソナリティからの質問、疑問等に答えていく。
きくたけ通信(?2012年3月号まで)
F.E.A.R.のゲームの中でも菊池たけしが関与するゲーム全般のピックアップコーナー。当初は前身のインターネットラジオから名付けられた「ナイトウィザード通信」という題であったが、2010年後半より『アリアンロッドRPG』の比重が多くなり、2011年1月配信分より「きくたけ通信」に改題された。
TRPGミニドラマ「星を継がないもの」(?2012年3月号まで)
『ナイトウィザード通信』時代から引き継がれたコーナー。リプレイのキャラクター達が活躍するラジオドラマ。
TOKYO悶々Night(?2012年3月号まで)
「まやふぅの一本背負い」が改称したコーナー。正式タイトルはパーソナリティもしくはゲストの名を冠して「○○のTOKYO悶々Night」。2010年12月?2011年8月配信分までは不定期となっていたが、2011年9月配信分からは毎回放送に戻っていた。
ナイトウィザード通信時代のコーナー
フリートーク(「菊池たけしは副社長」のコーナー)
F.E.A.R社副社長である菊池たけしやゲームデザイナーと共に。F.E.A.Rの商品紹介を軸に繰り広げるフリートーク。後の「F.E.A.Rゲーム通信」「ナイトウィザード通信」「きくたけ通信」の元となった。「菊池たけしは副社長」のタイトルは菊池単独での出演時に使われることが多かった。
ののしってアンゼロット様
パーソナリティ及び読者が懺悔したい内容をナイトウィザードのNPCであるアンゼロットに聞いてもらい、許しを乞うコーナー。通称「ののしロット」。『ナイトウィザード』ファンブック『パワー・オブ・ラブ』ではこのコーナーの出張版が掲載された。小暮英麻の演じたアンゼロットは「コグレロット」の異名を持つ。決め台詞は「くたばれ!地獄で懺悔しろ!!」
懺悔の時間
パーソナリティやゲストが懺悔をするコーナー。「罵ってアンゼロット様」の元となったコーナー。