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びわ湖毎日マラソン
開催地 日本・滋賀県
開催時期春
種類ロードコース
距離マラソン
最高記録鈴木健吾 2:04:56
創立1946年
終了2021年(単独大会としての開催)
主催者日本陸上競技連盟
スポンサー住友電工
公式サイト公式サイト
びわ湖毎日マラソン大会(びわこまいにちマラソンたいかい)は、日本陸上競技連盟が主催していたワールドアスレティックス(国際陸連)ゴールドラベルの男子マラソン大会で、国際大会の代表選手選考会も兼ねていた。毎年春に滋賀県で開催されていた。国際マラソン・ディスタンスレース協会(AIMS)認定コース。2021年大会を最後に単独大会としての開催が終了し、2022年は大阪マラソンとの統合大会として開催された(回数は通算したものも使用されている[1])が、2023年以降は名義上大阪マラソンの単独大会となるため、終了となった。 単独開催終了時点では、大津市皇子山陸上競技場を発着点とする42.195kmのコースであった。コースについては過去に何度か変更されている。2010年にもコースが一部変更され、折り返し地点が従来の草津市新浜から大津市大萱に変更となった。30km地点手前の大津市平津付近を除けば高低差があまりないため「高速コース」と言われたが、終盤には比良山系からの向かい風がランナーを苦しめた。発着点である皇子山陸上競技場瀬田の唐橋はランナーの走行を4回観戦できるスポットだった。 東京マラソンと同様に、この大会でも滋賀(特に大津市)の名所を通り、浜大津(大津港)や、国宝・石山寺、日本三名橋の一つ瀬田の唐橋などが、その代表的な場所となった。 オリンピック・世界陸上競技選手権大会・アジア競技大会の男子代表を選ぶための最終選考会となっていた。本大会と福岡国際マラソン、東京マラソンの3大会で3年おきに持ち回りで男子マラソンの日本選手権を兼ねて行われていた[2]。また開催時期が3月であり、箱根駅伝などの大学駅伝シーズンも終わり、比較的長い期間マラソン練習が積めるために、有力な学生ランナーにとっては、在学時に最も出場しやすい大会とされた。過去には日本大学の川島義明、中京大学の中尾隆行、近年では山梨学院大学の中村祐二が優勝を果たし、中央大学の藤原正和が初マラソン日本人最高記録および学生最高記録更新の快挙を達成している。 2018年・2019年(2017年度・2018年度)の大会は、2020年東京五輪のマラソン日本代表候補を決める「マラソングランドチャンピオンシップ」(通称:MGC)シリーズの対象レースに指定された[3]。 この大会の模様は、コース上にあるNHK大津放送局に放送センターを置き、大津局を管轄するNHK大阪放送局からテレビとラジオで全国中継していた。総合テレビのアナログ放送とNHKワールド・プレミアムではスポーツ中継としては珍しく16:9の画面サイズで放送していたが、2008年 - 2010年の大会の中継は他のNHKのロードレース中継と同じく14:9の画面サイズで放送した。2011年大会から再び16:9の画面サイズで放送している(アナログ放送はこの大会の放送が最後となるが、NHKワールド・プレミアムでは完全デジタル化後も本大会に限らず、以降に放送されるすべてのマラソン・駅伝大会も16:9レターボックス放送は継続)。ただし、2019年と2020年大会は編成の都合(2019年は『NHKのど自慢』特別編放送、2020年は9時 - 10時が『日曜討論』放送優先のため)や、主催者の都合などでEテレとFMで放送された。 同じ毎日新聞社などが主催する別府大分毎日マラソンや、同じ日本選手権と兼ねて行われていたこともある福岡国際マラソンとは異なり、NHKから民放に放映権(放送権)を移したり、一本化してテレビ・ラジオ中継を行ったことはない。 参加料は一人5000円である。 1946年に第1回が行われたことから、終了以前は「(現在開催されている中では)日本最古のマラソン大会」ともいわれた。
概要
主催: 日本陸上競技連盟、毎日新聞社、滋賀県、大津市
主管: 滋賀陸上競技協会
共催: NHK(2003年より[4])
後援: 滋賀県スポーツ協会、大津市体育協会、スポーツニッポン新聞社
特別協賛: 住友電工(2013年 - )(過去の特別協賛社は以下の通りである。(三菱電機(1985年 - 1986年)→NEC日本電気グループ(1987年 - 1991年)→ローソン(1992年)→JR西日本[5](1993年 - 1997年)→ローム(1998年 - 2009年)→ケイ・オプティコム(2010年 - 2012年)))
協賛: シチズン時計、三菱自動車工業(第61回大会まではスバル、第62回大会はダイハツ)、日本IBM( - 2017年)、GSユアサ(2018年 - )
支援: 滋賀県警察、陸上自衛隊大津駐屯地
参加資格
次の2項をいずれも満たす男子競技者
日本陸上競技連盟の登録競技者で、大会当日満19歳以上の者
大会当日より過去2年以内に、下記いずれかの公認記録を出した者
マラソン: 2時間30分以内
ハーフマラソン: 1時間10分以内
30 km: 1時間40分以内
20 km: 1時間05分以内
10000m: 31分以内
日本陸上競技連盟が推薦する者
大会の歴史
第1回(1946年10月) - 「全日本毎日マラソン選手権」が大阪府で開催される。難波別院跡地の毎日運動場前を発着し、御堂筋・十三大橋を経て国鉄池田駅(現・JR川西池田駅)を折返すコースで競われる[6]。スターターは元オリンピック代表の津田晴一郎が務めた[7]。
第3回(1948年5月) - GHQの命令により、発着点を梅田の毎日新聞大阪本社前に変更[6][注 1]。
第5回(1950年5月) - 「毎日マラソン」と改称。泉北郡高石町(現:高石市)を往復するコースに変更[6]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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