ひゅうが_(列車)
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この項目では、JR九州が主に宮崎県内を運行する特急列車「ひゅうが」について説明しています。国鉄時代に運転された急行列車・特急列車「日向」については「山陽本線優等列車沿革」をご覧ください。

ひゅうが
ひゅうが(2017年5月)
概要
日本
種類特別急行列車
現況運行中
地域宮崎県
運行開始2000年3月11日
運営者九州旅客鉄道(JR九州)
路線
起点延岡駅
終点宮崎駅南宮崎駅宮崎空港駅
営業距離89.7 km (55.7 mi)(延岡 - 宮崎空港間)
使用路線日豊本線日南線宮崎空港線
車内サービス
クラスグリーン車普通車
座席使用車両・編成を参照
技術
車両787系電車大分車両センター南福岡車両区
軌間1,067 mm
電化交流20,000 V・60 Hz
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ひゅうがは、九州旅客鉄道(JR九州)が延岡駅 - 宮崎駅南宮崎駅宮崎空港駅間を、日豊本線日南線宮崎空港線経由で運行する特別急行列車である。

なお本項では、宮崎県内連絡列車についても記述する。
概要

特急「ひゅうが」は、2000年3月11日に当時博多駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間を運行していた特急「にちりん」が利用低迷により本数削減されたのに伴い、延岡市宮崎市の都市間輸送や宮崎空港への利用で、乗車実績が比較的良かった延岡駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間に関して一部存続という形で運行を開始した。当初は4往復の運行であり、最大で6往復まで増発されたが、2003年3月15日・2004年3月13日に一部の列車が別府駅発着に延長され「にちりん」に再編入されたため2往復の運転になり、2010年3月13日の改正時点では3往復が運行されていた。しかし2011年3月12日のダイヤ改正で廃止された「ドリームにちりん」の延岡駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間および「さわやかライナー」「ホームライナー」を「ひゅうが」に編入したため、再び6往復の運転になった。その後、2021年3月13日のダイヤ改正では再度日中の「にちりん」の一部を延岡駅以南の運転に短縮し「ひゅうが」に編入している。

列車名は、宮崎県の令制国名である「日向国」(ひゅうがのくに・ひむかのくに)が由来となっている。なお「日向」の愛称は国鉄時代に大阪駅 - 宮崎駅間を運行していた特急列車に使用されており(「かもめ」→「いそかぜ」から改称、当時は漢字表記)、1975年に廃止されて以来25年ぶりの愛称復活となった(表記は漢字と平仮名で異なる)。
運行概況

下り8本・上り9本(1 - 16・18号)が設定されており、下り2本(3・5号)が延岡駅→宮崎駅間、上り2本(16・18号)が南宮崎駅→延岡駅間、そのほかの列車は延岡駅 - 宮崎空港駅間の運転である。運転は主に下り(延岡駅発)が朝、上り(延岡駅行き)が夕方以降で、延岡駅以南での「にちりん」の補完列車や高速化工事に出資した旭化成社員輸送列車としての役割も担っている。2021年3月13日から再び日中にも運転されるようになったが、このうち2往復(2・6・11・15号)は繁忙期には大分駅まで延長の上で「にちりん」として運転される。なお「にちりん」はこの臨時2往復も含めた通しで号数を振っており、7・10・13・16号が欠番となっている(延岡駅以南のダイヤはそれぞれ「ひゅうが」11・2・15・6号に合致)。列車番号は号数+5070Mである。

2017年3月4日より787系4両編成を充当する列車の大半でワンマン運転が開始され、2018年3月17日からは787系4両編成の全列車に拡大している。
停車駅

延岡駅 - 南延岡駅 - (門川駅) - 日向市駅 - (都農駅) - 高鍋駅 - 佐土原駅 - (宮崎神宮駅) - 宮崎駅 - 南宮崎駅 - 宮崎空港駅

()内は一部列車のみ停車。

門川駅は2・4・6・11・13号を除き全て停車。

都農駅は2・4・6・11・13・15号を除き全て停車。

宮崎神宮駅は15号のみ停車。

2021年3月12日までは2往復が日向住吉駅に停車していた。


停車駅

停車駅の詳細は以下の表を参照(2021年3月現在)。

●:停車

?:通過

運行本数\駅名延岡駅南延岡駅門川駅日向市駅都農駅高鍋駅佐土原駅宮崎神宮駅宮崎駅南宮崎駅宮崎空港駅備考
下り2本/上り3本●●?●?●●?●●●
下り3本/上り4本●●●●●●●?●●●門川、都農にも停車
下り1本     ●●●●?●●●●●●門川、宮崎神宮にも停車。都農は通過(15号)
下り2本     ●●●●●●●?●宮崎着(3、5号)
     上り2本●●●●●●●?●●南宮崎発(16、18号)
(下り停車本数)88685881866
(上り停車本数)99696990997

なお宮崎駅 - 宮崎空港駅間は、乗車券のみで普通車自由席に乗車可能の特例が設けられている。またこの区間のグリーン席は自由席扱いとなり、グリーン券は車内で車掌から購入する形となる。
使用車両・編成

2021年3月13日時点の編成図ひゅうが
← 宮崎空港・南宮崎・宮崎延岡 →

下記以外1234
G自自(自)自


1・5・12・16号123456
DX,GG個4自自・b自自自



全車両
禁煙

座席種別凡例
G=グリーン車座席指定席DX=DXグリーン(座席指定席)G個4=4人用グリーン個室(座席指定席)自・(自)=普通車自由席

(自)は車椅子対応座席を連結しており、この座席のみ指定席
b=普通車4人用ボックスシート(自由席)

大分鉄道事業部大分車両センターおよび南福岡車両区に所属する787系電車が充当されている。2往復は南福岡車両区所属の6両編成(グリーン個室・DXグリーン席連結)で、そのほかの列車は大分車両センター所属の4両編成で運行されている。九州新幹線鹿児島ルートの全線開業以前は「リレーつばめ」「有明」などで運用されていた車両で、鹿児島ルート全線開業に伴い余剰となったため、日豊本線に残されていた485系電車を置き換える目的で2011年3月12日に投入された。

787系の投入当初は783系電車も併用されていたが、2021年3月13日のダイヤ改正で全列車787系での運転となった。

車両は「にちりん」・「きりしま」と共通運用である。運行開始当初から延岡駅 - 宮崎駅間のホームライナー的役割を兼ねていたこともあり、普通車は基本的に全車自由席となっている。

運転開始当初の2000年3月11日から485系電車が使用されていたが、2011年3月12日のダイヤ改正で787系が投入されたことにより運用を終了した。ただし、車両の転入・入替作業の都合上、数日間はきりしまとともに一部列車で引き続き485系が使用されていた。 485系「ひゅうが」(2009年)
宮崎県内連絡列車沿革

1989年平成元年)3月11日:快速列車「ひむか」を延岡駅 - 南宮崎駅間で運転開始。457系・475系電車が用いられた。

1996年(平成8年)7月18日:宮崎空港線開業にともない、「ひむか」が宮崎空港駅に乗り入れ。

2000年(平成12年)3月11日:「にちりん」が大分駅 - 南宮崎駅間で本数削減されたことにともない、延岡駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間の利便性を維持するために特急「ひゅうが」を設定。


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