この項目では、1977年に打ち上げられたひまわりシリーズの1号機について説明しています。シリーズ全般については「ひまわり (気象衛星)」をご覧ください。
ひまわり(GMS)
筑波宇宙センターに展示されているひまわりのプロトフライトモデル(PFM)
所属NASDA(現JAXA)、気象庁
主製造業者ヒューズ、NEC
国際標識番号1977-065A
ひまわり(英語: Geostationary Meteorogical Satellite、GMS)は気象庁と宇宙開発事業団(NASDA)が開発した静止気象衛星である。ひまわり2号を打ち上げて以後は「ひまわり1号」とも俗称される。目次 宇宙からの気象観測の実施。世界気象機関(WMO)と国際学術連合会議(ICSU)が共同で実施する地球大気開発計画(GARP)の一翼を担う。 従来から日本では極軌道気象衛星の構想が進められてきた。しかし、1970年春頃までのGARP関係のいくつかの国際会議において気象衛星観測網の構想が具体化してきたのに伴い、1970年度の宇宙開発計画の見直しによって、静止気象衛星の研究を進めることとなった。 気象庁気象研究所は、1971年度からGARPで要請されている仕様を満たす静止気象観測衛星について調査検討を開始し、アメリカのSMS 1972年度の宇宙開発計画の見直しにおいて翌年からの開発開始が決定され、1973年度から開発を開始した。同7月の基本設計の段階でNASDAが気象庁から開発を引き継ぎ、1974年9月に基本設計を終了した。この結果をもとに詳細設計を進め、1974年度末に詳細設計審査を実施、1975年度からプロトフライトモデル(PFM)及びフライトモデル(FM)の製作を行った。その後、同年11月からPFMの総合試験を、翌年2月からFMの総合試験を行い、1977年4月までに全ての試験を終了した。 1977年7月14日にデルタ2914ロケット132号機によってケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。その後、7月15日に第3遠地点でアポジキックモーターを噴射しドリフト軌道へ投入、7月18日に東経140度の赤道上空に静止された。 初期運用ではスピン軸が約2度ずれていることが判明し、取得した画像に歪みが生じる事態となったが、地上のソフトウェアを改修することで対応した。 1977年11月4日から定常運用を開始し、1978年4月6日から気象庁気象衛星センターによる本格運用が開始された。1981年12月21日にひまわり2号へ業務を引き継ぎ、東経160度へ移動、軌道上待機となった。その後、搭載機器の劣化から1989年6月26日から6月29日にかけて墓場軌道へ離脱、6月30日に停波し運用を終了した。
1 目的
2 開発
3 運用
4 関連項目
5 外部リンク
目的
開発
運用
関連項目
ひまわり (気象衛星)
デルタロケット
宇宙開発
人工衛星の軌道
外部リンク
静止気象衛星「ひまわり(GMS)」
宇宙航空研究開発機構資料編
⇒旧宇宙開発事業団
⇒JAXA宇宙情報センター
表
話
編
歴
日本の気象衛星
ひまわり
1号
2号
3号
4号
5号
MTSAT
6号
7号
8号
9号
研究機関
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
旧 ISAS
NAL
NASDA
宇宙システム開発利用推進機構(JSS)
情報通信研究機構(NICT)
運用終了
気象衛星
ひまわり
1号
2号
3号
4号
5号
6号
7号
天文衛星
ひのとり
てんま
ぎんが
あすか
はるか
ようこう
はくちょう
あかり
すざく
ひとみ
開発中止 ASTRO-G
地球観測衛星
たいよう
きょっこう
じきけん
でんぱ