ひそねとまそたん
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ひそねとまそたん
ジャンル
ファンタジー
アニメ
原作BONES樋口真嗣岡田麿里
総監督樋口真嗣
監督小林寛
シリーズ構成岡田麿里
キャラクターデザイン伊藤嘉之
メカニックデザイン河森正治
音楽岩崎太整
アニメーション制作ボンズ
製作「ひそねとまそたん」飛実団[注 1]
放送局TOKYO MXほか
放送期間2018年4月13日 - 6月29日
話数全12話
漫画
原作・原案などBONES、樋口真嗣、岡田麿里
作画青木俊直
出版社KADOKAWA富士見書房
掲載誌月刊ドラゴンエイジ
発表号2018年4月号 - 8月号
発表期間2018年3月9日 - 7月9日
巻数全1巻
話数全5話
その他ストーリー協力:和場明子
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『ひそねとまそたん』は、ボンズ制作による日本テレビアニメ作品。公式略称は『ひそまそ』[注 2]。2018年4月から6月まで、TOKYO MXBSフジほかにて放送された[1]

航空自衛隊が管理する「軍用機に擬態するドラゴン」と、新人の女性搭乗員たちの交流を描くオリジナル作品[2]。2017年12月3日に開催された東京コミコン2017にて、映画『シン・ゴジラ』の監督として知られる樋口真嗣による完全オリジナルテレビアニメとして、本作の制作が発表された[3]。樋口は『新世紀エヴァンゲリオン』などのアニメ作品に参加してきたが、アニメの総監督に就任するのは今回が初めてとなる。また、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本を手がけた岡田麿里とコンビを組むことも発表された。

第22回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、受賞作品[4]
あらすじ

甘粕ひそねは航空自衛隊岐阜基地に配属された新人自衛隊員。周囲とのトラブルを避けるよう地味に生きてきたが、ある日、基地の格納庫で巨大なドラゴンと遭遇する。その生き物はF-15J戦闘機に偽装して空を飛ぶ、国家機密級の「変態飛翔生体 (OTF) 」だった。ひそねは相性を買われてOTFを操縦する飛行要員(Dパイ)に任命され、そのドラゴンをまそたんと命名する。

岐阜基地には星野絵瑠、絹番莉々子、日登美真弓ら各地のDパイとOTFも集められる。自己意識に問題を抱える彼女たちは、チームとして上手く行動できなかったが、孤島での合同訓練を経て同僚や乗機への理解を深めていく。

ひそねたちは超大型OTFミタツ様を臥所(ふしど)[注 3]へ誘導する「マツリゴト」に向けて厳しい訓練を行うが、まそたんは小此木榛人に恋をしたひそねを受け付けなくなる。責任を感じたひそねは自衛官を辞め、富山の実家にひきこもる。指導役の樋本貞がまそたんに搭乗してマツリゴトに臨むが、異状を感じたひそねは自分の気持ちに整理をつけ、まそたんに乗り込む。ミタツ様を鎮めるためいけにえが必要と知ったひそねは巫女の代わりにまそたんとミタツ様の中に飛び込む。

ミタツ様は山に変わり、ひそねとまそたんは消息不明となったが、仲間たちは彼女らが無事であると信じて疑わなかった。山を訪れた小此木は飛び出してきたまそたんに呑まれ、ひそねと言葉を交わす。
登場人物
Dパイ

OTF飛行要員、ドラゴンパイロットのこと。フライトの際はOTFに飲み込まれて胃の中に入り、四つん這いの姿勢[注 4]をとりつつ、胃の内壁を刺激することでOTFを操縦する。任務中は胃液で消化されないための特殊スーツを身につけ、頭に被るヘッドピースリアライザー(通称:ヘッピリ)からヴァーチャルな視覚情報を得る。搭乗経験を積めばスムーズに乗り降りできるが、不慣れな場合はOTFに吐剤を注入して、強制的にリバースさせられる。熟練したDパイは不用意な刺激を与えないので、胃液の分泌を抑えることができる。

Dパイになれるのは適性評価を受けた若い女性のみで、そのドラゴンに選ばれた(受け入れられた)娘でなければ搭乗できない。彼女たちの秘密を知る自衛隊幹部からは「白い恋人」と呼ばれている。彼女たちの共通点は「自分を好きになれず、心に空白を持っている」「自分を不完全だと思い、OTFといることで初めてアイデンティティーを見いだせる」という精神面の欠落である。もし、Dパイの心の空白が恋愛感情によって満たされると、OTFは拒絶反応を示して体内に受け入れなくなる(搭乗した場合は胃液で消化しようとする)。これを吻合(ふんごう)と呼ぶ。
甘粕ひそね(あまかす ひそね)
声 - 久野美咲岐阜基地所属の新人であり、まそたんのDパイ。富山県出身。適性検査の結果、総務課庶務係からOTF飛行班へ転属となる。2等空曹(2話までは2等空士)。TACネーム[注 5](タックネーム)は「ひそね(HSN)」[注 6]。ヒップは86cm、肩幅は36cm。場の空気を読まずに思ったことを無意識に口にしてしまう癖があり、それが原因で話し相手を傷つけてしまうことに悩んでいる(本人曰く「マジレッサー」)。周りと深く関わることを避け、高校卒業後の進路として任期限定の自衛隊を選んだ[注 7]。思いがけずOTF(まそたん)のDパイに抜擢され、空を飛ぶ快感と「自分にしかできないこと」に目覚めて俄然やる気を出すが、調子に乗りすぎて失敗することもしばしば。吻合を起こして、小此木への好意を自覚したあと「大切な人たちやまそたんに辛い思いをさせたくない」と自衛官を辞めて富山の実家に戻るが、マツリゴトの日、まそたんが迷走して富山に向かっているのを感じとってバイクで駆け付ける。柿保に土下座して謝罪し、「大切な人たちと会わせてくれたまそたんが一番大事」という思いに至ったことを話してDパイに復帰する。いけにえになる棗に代わってミタツ様に楔を打ち込んだあと、まそたんと共に消息不明になるが、3か月後、山になったミタツ様に登ってきた小此木とまそたんの中で再会、言葉を交わした。
貝崎名緒(かいざき なお)
声 - 黒沢ともよ岐阜基地所属のDパイ候補生。2等空士。TACネームは自称「セクシージャガー」(後に正式採用)。背は小さいが気が強く、言動は荒っぽい(ひそね曰く「小学生ヤンキー」)。元Dパイだった母親の影響で自分も候補生になったが、OTF(まそたん)に受け入れてもらえず、内心劣等感を抱いている。後輩のひそねに嫉妬しいびろうとしたが、ひそねのペースに巻き込まれ、なぜか面倒を見てしまう。実は真面目な努力家であり、憧れの幾島の前では乙女っぽい一面も見せる。新たに開発された「OTFがなんだか口にしたくなるスーツ」のおかげでまそたんに搭乗出来るようになり、おぼつかない機動ながらも放熱目的限定であれば飛行が可能となった。マツリゴト終了後はOTFの整備士になる。
星野絵瑠(ほしの える)
声 - 河瀬茉希福岡県築城基地所属の空曹長。F-2A(ノーマ)のDパイ。TACネームは「ペンギン[注 8]」。クールな美女で成績も優秀だが、プライドが高く慣れ合いを嫌い、Dパイ仲間の中でも浮いている。幼い頃からF-2Aに強い憧れを抱き、航空自衛隊初の女性ファイターパイロットを目指してきたが、希望外のDパイ任務を命じられたことに苛立っていた。しかし、無人島訓練の際、ノーマの献身的な姿を知ってようやくOTFに心を開き、自らのDパイとしての役目を受け入れる。自分にしつこく言い寄ってくる財投を冷たくあしらいつつも、徐々に男性として意識するようになり、吻合を起こしてしまう。しかし財投のセクハラ発言に激怒して彼への思いを断ち切り、Dパイに復帰した。マツリゴト作戦終了後、築城に帰る前に財投に発言の真意を問いただし、彼の告白に「考えておきます」と返事した。
絹番莉々子(きぬつがい りりこ)
声 - 新井里美青森県三沢基地所属の2等空曹。E-2C(あけみ)のDパイ。TACネームは「ジミー[注 9]」。知性派だが常に悪い結果を想定してしまうネガティブ思考の持ち主。「視線恐怖症」で基本的に他人と接するのが苦手だが、言いたいことをズバズバという場面も。「仕事と私生活は分けるタイプ」ということで、任務以外では自らをタックネームではなく「りりこす」と呼ぶように申し出る。漫画「キングダム」を愛読している。
日登美真弓(ひとみ まゆみ)
声 - 名塚佳織埼玉県入間基地所属の2等空曹。C-1(フトモモ)のDパイ。TACネームは「モーリス[注 10]」。大柄だがおっとりした性格の女性。自己評価が低く、周りに迷惑をかけてしまうことを気にしている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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