ひぐらしのなく頃に
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この項目では、『ひぐらしのなく頃に』の原作・作品の全般について説明しています。

テレビアニメ版については「ひぐらしのなく頃に (アニメ)」をご覧ください。

テレビアニメ版の主題歌については「ひぐらしのなく頃に (曲)」をご覧ください。

ひぐらしのなく頃に
When They Cry


ジャンルホラーゲーム
ミステリーブラックコメディ
ゲーム
ゲームジャンルサウンドノベル
対応機種Windows 95/98/Me/XP
NEC PC-98シリーズ除く)
推奨環境CPUPentium II 400MHz以上
メモリ:128MB以上
HDD空き容量:
出題編:400MB以上
解答編:500MB以上
DirectX 8.0a以降
ゲームエンジンNScripter
開発・発売元07th Expansion
ディレクター竜騎士07
キャラクターデザイン竜騎士07
メディア出題編:CD-ROM 1枚
解答編:CD-ROM 1枚
プレイ人数1人
発売日パッケージ
2002年8月16日 - 2006年8月13日
ダウンロード販売
出題編:2007年12月31日
解答編:2008年1月25日
売上本数60万枚以上(6作時点合計)[1]
レイティング未審査
画面サイズ640×480
キャラクターボイスなし
漫画
原作・原案など竜騎士07
作画各編の記事を参照
出版社スクウェア・エニックス
(本編の漫画化作品・宵越し編
角川書店
鬼曝し編現壊し編心癒し編
掲載誌各編の記事を参照
巻数各編の記事を参照
小説
著者竜騎士07
イラストともひ
出版社講談社
レーベル講談社BOX
刊行期間出題編:2007年8月 - 2008年2月
解答編:2008年5月 - 2009年1月
礼:2009年3月 - 完結
巻数出題編:全7巻
解答編:全9巻
礼:全1巻

実写映画
映画
監督及川中
脚本及川中
音楽川井憲次
制作アルチンボルド
製作オヤシロさまプロジェクト
配給ファントム・フィルム
封切日2008年5月10日
上映時間106分
映画:ひぐらしのなく頃に 誓
監督及川中
封切日2009年4月18日
上映時間108分

テレビドラマ
ドラマ
原作竜騎士07「ひぐらしのなく頃に」
脚本長谷川徹ほさかよう
放送局BSスカパー!
放送期間2016年5月20日 - 6月24日
話数全6話
ドラマ:ひぐらしのなく頃に解
原作竜騎士07「ひぐらしのなく頃に」
脚本長谷川徹、ほさかよう
放送局BSスカパー!
放送期間2016年11月25日 - 12月16日
話数全4話

テンプレート - ノート
プロジェクトゲーム漫画ライトノベル映画
テレビドラマ
ポータルゲーム漫画文学映画
テレビドラマ

『ひぐらしのなく頃に』(ひぐらしのなくころに、When They Cry)は、同人サークル07th Expansion』によるコンピュータゲーム作品である。ゲームジャンルサウンドノベル。監督・脚本は竜騎士07。正式なタイトル記述は『ひぐらしのなく頃に』と、「な」が赤文字で表記され、日本国外の言語でもこれに準じて表記される(例:When They Cry[2])。略称は「ひぐらし」[3][4]。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
概要

本作品は昔ながらの村社会の様相を残す村落で発生した連続怪死・失踪事件の顛末を描いた連作式のミステリーである。表現媒体としてサウンドノベル形式を採用しているが、ストーリー展開に影響を与える選択肢は存在しない。

「出題編」「解答編」の各4編が2002年夏から2006年夏のコミックマーケットで発表された。後にこれを原作として商業作品化され、メディアミックス展開も盛んに行われた。2016年6月時点で様々なメディアミックスの累計発行部数は1000万部を突破している[5]

シナリオ執筆およびキャラクターデザインCGは『07th Expansion』代表の「竜騎士07」。プログラミングスクリプト)は竜騎士07の弟である「八咫桜」が担当している。ゲームエンジンには「NScripter」が使用されている。

BGMに関しては当初、『ひぐらしのなく頃に』はフリーBGM素材集などから選択されていたが、『ひぐらしのなく頃に解』は当作品を愛好する同人音楽創作者の呼びかけによって有志を募り、専用のBGMが制作された。

2015年から2020年まで、MangaGamerによりSteam版が鬼隠し編から祭囃し編まで順次配信された。文章は原作準拠、新規立ち絵と英語モードが追加されている。2021年2月現在、新型コロナウイルスに対して効果的なワクチンが発見されるまで鬼隠し編が無料配信中[6]
出題編(『ひぐらしのなく頃に 暇潰し編』に全4話収録)

鬼隠し編(2002年夏・コミックマーケット62発表)

綿流し編(2002年冬・コミックマーケット63発表)

祟殺し編(2003年夏・コミックマーケット64発表)

暇潰し編(2004年夏・コミックマーケット66発表)

解答編(『ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編』に全4話収録)

目明し編(2004年冬・コミックマーケット67発表)

罪滅し編(2005年夏・コミックマーケット68発表)

皆殺し編(2005年冬・コミックマーケット69発表)

祭囃し編(2006年夏・コミックマーケット70発表)

番外編(ファンディスク『ひぐらしのなく頃に礼』)
「賽殺し編」「昼壊し編」「罰恋し編」(2006年冬・コミックマーケット71発表)
オールインワンパック(『ひぐらしのなく頃に奉』)
上記全ての編および「雛見沢停留所」「ひぐらしアウトブレイク」「神姦し編[注 1]」(2014年夏・コミックマーケット86発表)

「奉」に収録の本編においては、従来版からの一部グラフィック差し替えがなされている[注 2]

作品内容雛見沢村の風景のモデルとなった白川郷岐阜県大野郡白川村[7]

本作品は人口2000人に満たない寂れた架空の村落、雛見沢村を舞台に、村にまつわる古い因習「綿流し」を軸にして起こる連続怪死・失踪事件を扱った連作式のミステリーである。読者に謎を提示する「出題編」4編と、事件の真相と謎に対する解答、つまり、事件の惨劇を回避するために人々は何をすべきだったのかが明らかになる「解答編」4編とで本編が構成される。

出題編では信頼できない語り手による手法が多用されており、大部分が登場人物の主観で叙述されるが、合間にはより客観性の高い追加情報『TIPS』が挿入される。このような情報の提示の仕方は、映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』がアメリカでの公開時にインターネットや書籍などで映画では描かれない周辺情報を公開していった展開方法に影響を受けたものである[8]

キャラクターはいわゆる萌えキャラ風のヒロインであり、日常萌えアニメのような日常パートとミステリー・ホラーが融合するという斬新な内容であった。また本作の猟奇的な行動を取る通称『ヤンデレ』ヒロイン代表格となった。[9][10]

物語の舞台となる雛見沢村は村人の連帯が強固で一見平和な村に見えるが、ダム建設をめぐる村人間の対立は建設中止後もしこりを残している。また、6月に行われる夏祭り「綿流し」の日に一人死んで一人消える奇怪な事件が毎年、起きていた。事件は村で祀る神、オヤシロさまの祟りとして村人に畏れられていた。事件が始まって5年目の昭和58年。少年前原圭一が雛見沢村に引っ越してくる。彼は持ち前の明るい性格で、新たな学校や友人に打ち解けていく。物語は平穏でゆったりとした日常のシーンから始まるが、進行していくにつれて違った趣きを見せてくる。そして、綿流しの日に5年目の事件が起き、不気味な出来事が発生するようになる。

第1話の結末において、多くの謎を抱えたまま主人公は死にいたる。しかし、第2話では時間は事件発生前に巻き戻り、主人公も生きて登場し、第1話と異なる展開を見せる。同じ場所、同じ時間での異なる物語が、主人公の異なる第4話を除いて繰り返され、あたかもゲームのプレイヤーが「バッドエンドを回避すべく、以前とは異なる選択肢を選んで再挑戦した」かのように物語が進行していく(読者が実際に選択肢を選べるわけではない)。読者はささいな違いにより異なる結末を迎える物語を見比べることで、推理の手掛かりを得ていく。事件を繰り返すごとに、登場人物の繰り返しへの自覚や、物語への自己言及ともとれる発言があらわになり、物語はメタフィクション化していく。第6話で登場人物の一人である古手梨花が自らの死を防ぐために時間を巻き戻していることが示される。第7話ではオヤシロさまが羽入という名の新たな登場人物として読者に紹介される。事件に介入できず、観察者の立場でいる羽入は読者の暗喩ともとれる。最終話では羽入がゲームのプレイヤーのように物語に介入し、幸福な結末へと導いていく[11]

作者の竜騎士07によると、短絡的な行動をしないために、他者を信頼し悩みを打ち明けることの大切さをくりかえし説いたという[12]
登場人物本作に登場する「古手神社」のモデルとなった、白川八幡神社。詳細は「ひぐらしのなく頃にの登場人物」を参照

前原圭一 - 本作品の主人公[13]。都会から引っ越してきた少年。

竜宮レナ - 圭一の同級生。圭一のクラスメイト[13]

園崎魅音 - 圭一のクラスメイト(上級生)。村一の有力者である園崎本家の跡取り娘[13]

園崎詩音 - 魅音の双子の妹。訳あって園崎本家とは距離を置いている[13]

北条沙都子 - 圭一のクラスメイト(下級生)[13]

古手梨花 - 圭一のクラスメイト(下級生)。神社の巫女。祭神、オヤシロさまの生まれ変わりとして、信仰の対象になっている。5年目の犠牲者。全ての謎を知りつくしたかのような行動を見せる。

羽入 / オヤシロさま - 基本的に梨花だけに見える存在。事件には不干渉の立場をとる。

作中の用語
雛見沢村連続怪死事件
昭和54年?昭和58年の、5年連続で綿流し祭の日に起きる怪死事件の総称。村ではダム闘争での村の天敵が殺されると噂される。毎年一人の犠牲者と1人の行方不明者が犠牲となる。昭和54年「雛見沢村現場監督殺人事件」昭和55年「白川自然公園転落事故」昭和56年「雛見沢村神主妻失踪事件」昭和57年「雛見沢村主婦殺人事件」
オヤシロさま
古手神社に祀られている地元の神様。信仰されていると同時に、村の敵に祟りが起こると恐れられる。
鬼ヶ淵死守同盟
雛見沢ダム建設計画の反対団体。公由喜一郎・園崎お魎が中心となった。
雛見沢ダム建設計画
昭和50年10月に立案された大規模なダムの建設計画。水没地帯は雛見沢・高津戸・清津・松本・谷河内という大規模な計画。住民運動の末、昭和54年末に無期限凍結となった。
各編概要
出題編『ひぐらしのなく頃に』
鬼隠し編
この4年間に雛見沢で起こった不可解な連続未解決事件と、「鬼隠し」と呼ばれる謎の失踪事件についての噂を聞いた主人公前原圭一は、軽い興味から事件について調べようとするが、事件の存在自体を否定する友人に対して疑念を抱き始める。


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