ひかりの輪
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ひかりの輪本部が入居する集合住宅「GSハイム烏山」
世田谷区烏山地域烏山地区南烏山に位置する
設立2007年5月7日
設立者上祐史浩
種類学習団体(法人格なし
目的心理学、宗教哲学の追求
本部 日本 東京都世田谷区南烏山六丁目30番19号
GSハイム烏山2階201号室[1][2]
会員数約60人
公用語日本語
ウェブサイト ⇒ひかりの輪メインサイト
特記事項オウム真理教の分派団体
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ひかりの輪(ひかりのわ、英語: The Circle of Rainbow Light)は、旧オウム真理教の元幹部であった上祐史浩によって設立された、仏教の教えや心理学を学ぶ教室団体である[注 1][3]。旧オウム真理教の後継団体アレフとは対立関係にある。ひかりの輪側は、麻原彰晃の影響力を脱した「脱麻原・反麻原派」を主張し[4]、「オウムからの脱却を果たし、オウムに反対している」として、団体設立当初からアレフ信者の脱会支援や、旧オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件の被害者遺族に対しての賠償を行なっている。又、旧オウム真理教の後継団体であることを否定している[5]。しかし、公安調査庁は「麻原隠し(麻原の影響力を払拭したかのように偽装)」を行っているとして団体規制法に基づく観察処分を継続している[6]
概要
設立の経緯

アーレフ(現Aleph・旧オウム真理教)元代表でもあった上祐史浩らが、ア?レフから独立する形で2007年5月7日に設立した。
活動目的

オウム真理教の総括と反省のもと設立されたと謳われている[7]。すなわち、特定の崇拝対象を持たず、また、信者や大衆を救済するという理念を捨て、人々に癒しをもたらす奉仕を提供する団体となった[8]

団体の活動目的は、「過去のオウム真理教事件の反省に立ち、その教訓を生かしつつ、宗教・思想・哲学・科学及び芸術等を幅広く研究・実践及び公開することによって、人々の心身の浄化、癒し、人間と自然との調和に尽くし、もって宗教による悲劇が発生しない精神的に豊かな社会づくりに奉仕することを目的とする。」と、会則に記されている[9]。さらに上祐代表は、団体維持の必要性として「オウム被害者への賠償を続ける為の財源の確保」[10]、 「オウム信者のオウム・麻原信仰からの脱却を支援する」[11]、「身寄りの無い信者の生活を扶助する」[10]などの役割を果たすとしている。

2013年頃から、「宗教団体」としてではなく、仏教哲学や心理学を学ぶ思想哲学の学習教室に改革したと主張し、祭壇などを除去。その活動の内容は、「仏教哲学サークル」としての活動に近いものになってきており、不定期で「哲学セミナー」等をYouTubeで動画配信している[12]
活動内容

2009年7月、オウム真理教(現Aleph)の賠償問題をひかりの輪が引き受けることでオウム被害者支援機構と合意した。合意書によると、「ひかりの輪は平成21年分として800万円を支払う努力をし、最低でも300万円以上を弁済する義務を負い、来年以降は協議して額を決める。また被害者救済法に基づき、破産債権者としての届出を行っていなかった被害者に対しても、賠償金を支払うことを約束する。」としている[13]。なお、賠償自体は設立当初から行っている[14]。また「Aleph」がこの被害者支援機構との契約を拒否していることも指摘し、契約を促している[10]

2010年3月の記者会見では、契約で義務づけられた金額の支払いを達成していると発表。また、Aleph信者を説得し脱会に導いたり、麻原やオウム信仰の問題点を伝えAlephへの入会を阻止するなどの活動で成果を出すことで、当初の目的の一つであった「オウム信仰からの脱却支援」[11]を実施していると声明をだした。

2022年4月、SNSのmixiの気功・レイキ・ヒーリングのコミュニティーにおいて会員を募集している活動拠点が確認されている。本来、現代レイキにはヨガ、クンダリーニ覚醒、遠隔ヒーリング、アドラーの心理学などと呼ばれるものは存在しないのだが、ひかりの輪を取り入れた全く新しいヒーリングが誕生している。これは上祐が遺族に賠償を行う財源であり、努力の痕跡であると見受けられる。

その後も、年間最低300万円以上を支払う賠償契約の履行を続け、2023年6月時点で、5800万円以上の賠償金を支払っている[14]。とりわけ、2023年3月13日、アレフが、オウム事件被害者への賠償金の支払いを逃れ、公安調査庁への報告を履行しなかったことから、寄付の受領と施設の使用を禁止する再発防止処分が適用された[15]ことにより、被害者賠償の遅れが強く懸念される状況になったことを受け、ひかりの輪は、被害者賠償の停滞を少しでも和らげるために、従来より賠償金支払いを増額するため、あらゆる努力を尽くしたいと表明し、現に賠償金支払いを増額させている[16]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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