はるか17
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『はるか17』(はるかセブンティーン)は、講談社の漫画雑誌『モーニング』に連載された山崎さやか(現山崎紗也夏)作の漫画、またそれを原作にしたテレビドラマである。
概要

モーニング』(講談社)に2003年48号から2007年43号まで連載された。単行本は全19巻(講談社モーニングKC)。ひかえめな女子大生が就職活動を機に芸能活動をスタートさせる山あり谷ありのサクセスストーリー。
あらすじ

就職活動を進めていた宮前遥は22歳。しかしなかなか就職できず、苦悩していたが、芸能プロダクションにマネージャーとして入社した時、素質を見込んだプロダクションの社長からの説得を受け、1年間の期間限定で「17歳」と5歳サバ読みして年齢を詐称し、「はるか」としてデビューすることになり、グラビアアイドル、そして女優として活動することになる。
童夢企画編
弱小芸能プロダクション「童夢企画」に所属することになったはるか。水着グラビアやドラマのエキストラといった小さな仕事を不本意ながらも一生懸命にこなすはるかの姿を見て、少しずつ周りのスタッフや共演者たちが動く。
ファインプロ編
幾多の試練を乗り越え、一人前のアイドルとなったはるかはさらなる飛躍のため、「童夢企画」を離れて大手プロダクション・ファインプロに移籍する。順調かのように見えたタレント生活だったが、何者かの陰謀によりスマッキーJr.の赤城との熱愛発覚と年齢詐称の2つのことがスクープされる。その影響で脚本家・日野の舞台を降板させられ、芸能界からしばらく干される。しかしどうしても日野の舞台に出たいはるかは日野に直談判。崎谷の提案で主演の座を賭けて佐倉ユリとオーディションをする。
映画制作編
日野の舞台をきっかけにカムバックしたはるか。新人女優・山村ちひろとの一騎討ちになったハリウッド映画ヒロインの最終オーディションに落ちてしまう。追い討ちをかけるように元ファインプロの崎谷率いる芸能事務所・ゲットオンが芸能界を牛耳り始め、再び暇になってしまったはるかは、日野の家で書きかけの脚本を見つける。続きを書きたくないと拒み続ける日野を主人公を演じたいという一心ではるかは口説き落とす。映画化に向けまず映画監督を探す。その頃はるかの新たなライバル山村ちひろははるかの恋人・赤城に執拗にせまる。
主な登場人物
童夢企画
宮前遥(みやまえ はるか)(芸名 はるか)
お茶の池女子大理工学部出身。非常に優秀だが生真面目な性格が影響してか、4年時の就職活動で同級生達が内定をもらっていく中で遥のみ企業の内定が中々もらえずうまくいかないまま芸能プロダクション「童夢企画」のマネージャーの面接も受けるが手違いからタレントとして起用され、社長の意向で年齢詐称をして17歳のタレントとしてデビューすることになった。静岡県出身(ドラマでは栃木県出身)。家族は両親と妹。
1981年7月20日生まれ(年齢詐称をしたタレントとしての生年月日は1986年8月17日)。紆余曲折ありファインプロに移籍。福原の過去が決定的な要因であった。
福原剛史(ふくはら たけし)
芸能プロダクション「童夢企画」(どうむきかく)の社長。普段はアロハシャツを着ている。元ファインプロ所属マネージャーであり、当時は時間厳守堅物と呼ばれており、業界の中でも筋を通す男として知られた。長谷川奈々子をスカウトし、大女優にまで成長させたが、奈々子をスキャンダルから守り切るために上層部と対立した形を取って独立。ファインプロの社長(ドラマでは会長)・松永幸昭との間には確執がある。「童夢企画」が潰れた後、奈々子を連れてはるかの前から去る。物語終盤、役員としてファインプロに復帰。
桃原宏樹(ももはら ひろき)―ドラマでは桃田猿男(ももた さるお)
「童夢企画」に所属する、はるかのマネージャー。はるかとともに入社した。千葉県出身。童夢企画が閉鎖されるとおでん屋で働いている。
尾倉(オグラ)
オカマゲイのヘアメイク。福原とは長い付き合い。
幸子(さちこ)
童夢企画の経理担当。福原とは長い付き合い。今はおばさんになっているが、昔は美人であった。
美奈(みな)
「童夢企画」所属のタレント。はるかに対する嫉妬から移籍するが、AV出演させられそうになる。1984年生まれ。(原作のみに登場)
後藤田(ごとうだ)
「童夢企画」に所属する、美奈のマネージャー。
坂元結(さかもと ゆう)
水戸在住で高校卒業直後に、桃原に路上でスカウトされた男性タレント。美少年路線で売り出そうとして映画出演を果たすが、はるかのNRAのCMに出演した際に未成年飲酒写真(本当は成人)が撮られたとして違約金を支払うための移籍金と引き換えに童夢企画からミカミカンパニーに移籍となった。(原作のみに登場)
ファイン
佐倉ユリ(さくら ゆり)
はるかと同時期デビューの新人アイドルで、はるかのライバル。芸能プロダクション・ファインプロ所属。
10月3日生まれ。水商売をしていた母親の家庭から抜け出すために芸能オーディションに合格し、芸能界に飛び込む。ファインプロ編ではるかとの対決に敗れてファインを退社した。
長谷川奈々子(はせがわ ななこ)
ファインプロ所属の女優。モデルから女優に転身して芸能界のトップスターとなる。はるかやユリの憧れの存在。トラブルを起こした元恋人が死亡したショックで突然失踪するが、はるかの映画で復帰する。復帰後、女優業の傍ら俳優養成所の講師として、多くの生徒たちに演技を指導する。
崎谷浩平(さきたに こうへい)
ファインプロの敏腕マネージャー。はるかを引き抜こうとするが、断られるとはるかが所属するファインを潰そうと暗躍する。冷血冷酷で、手段を選ばない。幸昭が亡くなると独立しゲットオンを設立。ファインプロ所属であったタレントや若手女優をどんどんスカウトする。しかし、物語終盤。所属タレント達が立て続けに不祥事を起こしてしまい、一転経営危機に陥る。
松永洋一(まつなが よういち)
ファインプロ・チーフマネージャー(ドラマでは社長)。幸昭の息子で、父には頭が上がらない。父が亡くなるとファインプロを継ぐが、独立した崎谷に所属タレントを片端から引き抜かれてしまう。はるかが企画・主演した映画・『蒼(あおい)』の公開直後に、クラブ『聖蘭』ではるかと打ち上げをしていた所、崎谷と遭遇。聞こえよがしにイヤミを言われ、怒りを爆発。大ゲンカになり、はるかも加勢しようとしたが彼女を制止し、店を出た。
松永幸昭(まつなが ゆきあき)
ファインプロ・社長。芸能界のドンというべき存在。はるかの才能を認めていたが、病気で死亡。
その他業界人など
鷹村英司(たかむら えいじ)―ドラマでは鷹村英子(たかむら えいこ)
大手広告代理店「帝通」の敏腕社員。はるかに可能性を感じており、応援している。
大河エリカ(おおかわ えりか)
タレント。いつもうるさい女性マネージャーがそばにいる。オーディションで何度か遥と対決している。
水沢千香(みずさわ ちか)
遥が映画のオーディション時に出会ったタレント。後述の家庭事情もあり、母に楽をさせたいという思いからオーディションに受かりたいがために水着審査の際に胸にパッドを入れて巨乳を装って審査員の映画監督に気に入られるが、佐倉ユリの嫌がらせ
[1]により水着からパッドが落ちてしまい、結局落選してしまう。父が自殺した母子家庭で育つが、高校卒業後に上京し、芸能界入り。映画やドラマも不発でヌード写真集を出しても売れないため、整形した後で「長沢里緒」として再出発した。
牧瀬(まきせ)
大手広告代理店「帝通」社員。CM製作のクリエイティブ・ディレクター。キャスティングではファインの意向を優先している。
北進三(きた しんぞう)
紅白に出ている歌手。はるかが北のステージの司会を担当する。ラジオの番組も担当している。
九條(くじょう)
有名なカメラマンだが、セクハラもすごい。
谷崎武史(たにざき たけし)
テレビ局「東和テレビ」プロデューサー。福原とは20年近い付き合い。
長崎満(ながさき みつる)
映画会社「東括」キャスティングプロデューサー。


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