はやぶさ
E5系で運行の「はやぶさ」
(2023年7月12日 大宮駅)
概要
国 日本
種類特別急行列車(新幹線)
現況運行中
地域東京都・埼玉県・茨城県[注 1]・栃木県[注 2]・福島県[注 2]・宮城県・岩手県・青森県・北海道
前身新幹線「はやて」
特急「つがる」(八戸 - 青森間)
特急「スーパー白鳥」「白鳥」(新青森 - 函館間)
運行開始2011年3月5日
運営者東日本旅客鉄道(JR東日本)
北海道旅客鉄道(JR北海道)
路線
起点東京駅・仙台駅
終点仙台駅・盛岡駅・新青森駅・新函館北斗駅
営業距離823.7 km(東京 - 新函館北斗間)[注 3]
列車番号号数+B(下記以外の単独列車)
1000B+号数(仙台発着)
3000B+号数(東京 - 盛岡間で「こまち」と併結する列車)
4000B+号数(盛岡発着かつ古川 - 新花巻間の各駅に停車する列車)
使用路線JR東日本:東北新幹線
JR北海道:北海道新幹線
車内サービス
クラス
はやぶさは、東日本旅客鉄道(JR東日本)および北海道旅客鉄道(JR北海道)が東北新幹線・北海道新幹線の東京駅 - 仙台駅・盛岡駅・新青森駅・新函館北斗駅間などで運行している特別急行列車の愛称である。 JR東日本が東北新幹線において2011年(平成23年)3月5日からE5系の運用を開始するにあたり、新たに設定した愛称[新聞 1][JR東 1]である。その後、E5系の増備によって順次本数を増やしていき、新青森駅発着の「はやて」の大半を統合している。 宇都宮駅 - 盛岡駅間において、E2系「はやて」「やまびこ」の275 km/hを上回り国内最速となる最高速度320 km/hでの営業運転を行い、東北新幹線の最速達種別の列車として位置付けられる。また、大宮駅 - 宇都宮駅間の最高速度も、従前の240 km/hを上回る275 km/hで運転する。なお、盛岡駅以遠は整備新幹線区間であるため、最高速度は線路規格の関係上「はやて」と同一の260 km/hに留まる。 当初は東北新幹線八戸駅 - 新青森駅間の延伸開業と同時に運行開始する計画であったが、延伸開業が2010年(平成22年)12月4日に前倒しとなったため、新青森駅までの延伸開業から約3か月遅れての運行開始となった。 仙台駅 - 新函館北斗駅間に限り、立席扱いながらも新幹線定期券「FREX」(FREXパル含む)による普通車指定席への乗車が可能で、空席に着席できる。 「はやぶさ」の愛称は、東北新幹線のフラグシップたる最速達列車として、2010年3月に行われた列車名の一般公募の結果を基にしたものである。公募にあたっては、「新型高速新幹線車両にふさわしく、かつお客さまにわかりやすい」ことが選考基準とされ[JR東 2]、150,372通の応募があった[JR東 3]。この中から、応募総数第7位であった「はやぶさ」が選ばれ、2010年5月11日に発表された[JR東 3]。 応募総数の上位にはかつての東北方面を結ぶ優等列車の愛称であった「はつかり」(第1位)、「みちのく」(第3位)や、現行列車の愛称でもある「はやて」(第5位)、さらにはE5系のカラーリングがVOCALOIDソフトのキャラクター、初音ミクを彷彿とさせることからネットユーザーを中心に票を集めた「はつね」[新聞 2](第2位)などが挙がったが、これら上位を抑え、「親しみやすさとスピード感がある」ことから「はやぶさ」の愛称を採用した[新聞 3]。 なお、列車愛称としての「はやぶさ」は、1958年(昭和33年)10月1日から2009年(平成21年)3月14日までの50年あまりにわたって東京と九州を結ぶ寝台特急に用いられたものであった[新聞 4][JR東 4]。「はやぶさ」の採用にあたっては、伝統ある列車で長く親しまれた名称ということで、JR九州には事前に承諾を取り、その他にも商標上のチェックなどが行われている[1]。「はやぶさ」の愛称を採用するにあたり、一部の鉄道ファンからは「九州の印象が強すぎる」と反対の声があった一方で、E5系に設けられるグランクラス(当時は「スーパーグリーン車」の仮称で呼ばれていた)の存在を指し「伝統の名前にふさわしい」との賛成意見も出るなど、賛否両論が渦巻いた[新聞 3]。なお、廃止された寝台特急と同名の新幹線列車としては、この他に山陽新幹線・九州新幹線の新大阪駅 - 鹿児島中央駅間を直通運行する「みずほ」・「さくら」(本列車運行開始の1週間後に運行開始)、北陸新幹線・富山駅 - 金沢駅間の区間運転列車に「つるぎ」がある[JR東 5][注 4]。
概要
列車名選定の経緯E5系はやぶさのロゴマークH5系はやぶさのロゴマーク