はまかぜ_(列車)
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はまかぜ
余部橋梁を通過する「はまかぜ」
(2011年8月12日)
概要
日本
種類特別急行列車
現況運行中
地域大阪府兵庫県鳥取県
前身急行「但馬」
運行開始1972年3月15日
運営者西日本旅客鉄道(JR西日本)
運営者日本国有鉄道(国鉄)
路線
起点大阪駅
終点豊岡駅城崎温泉駅香住駅鳥取駅
営業距離264.9 km(大阪 - 鳥取間)
運行間隔3往復
列車番号号数+D
使用路線東海道本線JR神戸線)・山陽本線(JR神戸線)・播但線山陰本線
車内サービス
クラス普通車
座席全車指定席
技術
車両キハ189系気動車吹田総合車両所京都支所)
軌間1,067 mm
電化直流1,500 V(大阪 - 寺前和田山 - 城崎温泉間)[注 1]
非電化(寺前 - 和田山間、城崎温泉 - 鳥取間)
最高速度130 km/h
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はまかぜは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が大阪駅 - 豊岡駅城崎温泉駅香住駅鳥取駅間を東海道本線山陽本線JR神戸線)・播但線山陰本線経由で運転している特別急行列車北近畿ビッグXネットワークを形成する列車の一つでもある。

播但線経由で運転されていた優等列車の沿革についてもここで記述する。
概要

主に兵庫県但馬地方と県南部の姫路市神戸市大阪市を結ぶ役割を持つ列車のひとつ。

福知山線経由の特急「まつかぜ」の補完列車および、姫路駅での新幹線連絡も兼ねて1972年新大阪駅・大阪駅 - 鳥取駅・倉吉駅間を播但線経由で運転を開始した。

大阪駅 - 鳥取駅間の輸送は智頭急行線経由の特急「スーパーはくと」が担い、大阪 - 但馬地方の輸送は福知山線経由の特急「こうのとり」とも競合しているため、乗客流動は大阪駅からの利用よりも神戸・播磨地域(三ノ宮駅以西)からの利用が多い傾向にある。

なお本列車以前に、房総地区の臨時列車で「浜風」という列車が設定されていたことがある。
列車名の由来

列車名1955年に国の天然記念物に指定され、日本最大級の砂丘でもある鳥取砂丘に吹き付ける「浜風」から採られた。
運行概況

2023年3月18日現在の運行概況は以下の通り[1]

定期列車は1日3往復で、大阪駅 - 鳥取駅間に1往復(1・4号)、大阪駅 - 香住駅間に1往復(3・6号)、大阪駅 - 豊岡駅間に下り1本(5号)、大阪駅 - 城崎温泉駅間に上り1本(2号)が設定されている。

多客期には大阪駅 - 浜坂駅間に臨時列車としてさらに1往復設定されることがある。カニのシーズンには、同区間で「かにカニはまかぜ」も運転される。

キハ189系の投入と並行し、プラットホーム信号機器など地上設備の整備事業が沿線自治体の負担で行われていたが[2]、地上設備の改良工事の一部が完了したことにより、2012年3月17日のダイヤ改正からスピードアップを行い、所要時間が最大15分短縮された[3]

列車番号は号数+Dで、大阪発が下り列車として奇数の番号を使用しており、列車番号は全区間で同じである。2016年3月25日まで、気動車列車で 1D の列車番号を付与される列車は「はまかぜ」1号が唯一であった[4]。3・6号の延長区間(香住駅 - 浜坂駅間)は8000番台の列車番号を付与し、3号が8003D、6号が8006Dとなっている。臨時列車の88・89号は9000番台の列車番号を付与し、88号が9088D、89号が9089Dとなっている。2023年12月29日?31日、2024年1月2日・3日は91号(9091D)、92号(9092D)として運転された。[5]「かにカニはまかぜ」は下りが8091D、上りが8092Dとなっている。
停車駅

大阪駅 - 三ノ宮駅 - 神戸駅 - 明石駅 -(西明石駅 - 加古川駅)- 姫路駅 - 福崎駅 - 寺前駅 - 生野駅 -(竹田駅)- 和田山駅 - 八鹿駅 - 江原駅 - 豊岡駅 - 城崎温泉駅 - 竹野駅 - 香住駅 - 浜坂駅 - 岩美駅 - 鳥取駅

括弧内の駅には一部列車のみ停車する。

西明石駅・加古川駅は5号のみ停車。

竹田駅は1・4号のみ停車。


1・6号が多客期に佐津駅に臨時停車することがある[1]

使用車両・編成

2024年3月16日現在の編成図[1]はまかぜ
← 姫路 豊岡・城崎温泉・香住・浜坂・鳥取/大阪 →

123
指指指



全車禁煙

姫路で進行方向が変わる

6両編成で運転する日がある

座席種別は変更する場合がある

凡例
指=普通車指定席

2010年11月7日から京都総合運転所(2012年6月に吹田総合車両所京都支所に改組)に所属するキハ189系気動車が使用されている。グリーン車はなく、普通車のみの3両編成での運転を基本とし、多客時には2編成を連結した6両で運転される。かつては自由席も設定されていたが、2021年3月13日より全車指定席となった。

運転を開始した1972年から1982年まではキハ80系気動車が使用され、1975年までは倉吉駅発着列車には食堂車(キシ80形)も連結されていた。1982年からは、キハ181系気動車が使用されていたが、長期使用により老朽化が進み、2010年11月6日を最後に、キハ189系に置き換えられた[6]。これによりキハ181系気動車による定期運用は消滅した。

キハ80系「はまかぜ」(1982年 鳥取駅)

余部橋梁を渡るキハ181系「はまかぜ」(2006年3月7日)


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