はと座Columba
はと座の恒星
属格形Columbae
略符Col
発音英語発音: [k??l?mb?]、属格:/k??l?mbi?/
象徴鳩[1][2]
概略位置:赤経 05h 03m 53.8665s - 06h 39m 36.9263s[3]
概略位置:赤緯−27.0772038° - −43.1116486°[3]
20時正中2月上旬[4]
広さ270.184平方度[5] (54位)
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数18
3.0等より明るい恒星数1
最輝星α Col(2.65等)
メシエ天体数0
確定流星群無し[6]
隣接する星座うさぎ座
ちょうこくぐ座
がか座
とも座
おおいぬ座
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はと座(はとざ、ラテン語: Columba)は、現代の88星座の1つ。おおいぬ座の南西、うさぎ座の南の位置に16世紀に考案された新しい星座で、ノアの方舟の伝承に登場するハトをモチーフとしている。
主な天体
恒星「はと座の恒星の一覧」も参照
2024年1月現在、国際天文学連合 (IAU) によって4個の恒星に固有名が認証されている[7]。
α星:太陽系から約286 光年の距離にある、見かけの明るさ2.65 等、スペクトル型 B9Ve のB型主系列星で、3等星[8]。はと座で最も明るく見える恒星。分光スペクトル中に強い水素の輝線が見られるBe星に分類されている[8]。アラビア語でジュズカケバトを意味する言葉に由来する[9]「ファクト[10](Phact[7])」という固有名を持つ。
β星:太陽系から約88 光年の距離にある、見かけの明るさ3.12 等、スペクトル型 K1III_CN+1 の赤色巨星で、3等星[11]。アラビア語で「重さ」を意味する言葉に由来する[12]「ワズン[10](Wazn[7])」という固有名を持つ。
θ星:太陽系から約782 光年の距離にある、見かけの明るさ4.994等、スペクトル型B7IIIの青色巨星で、5等星[13]。アラビア語で「孤独なものたち」を意味する言葉に由来する「エルクルド[10](Elkurud[7])」という固有名を持つ。
WASP-63:太陽系から約942 光年の距離にある、見かけの明るさ11.15 等、スペクトル型 G8 の11等星[14]。2011年に木星の0.38倍の質量を持つ太陽系外惑星が発見された[15]。2022年に開催されたIAUの太陽系外惑星命名キャンペーン「NameExoWorlds 2022」でクロアチア共和国のグループからの提案が採用され、主星は Kosjenka、太陽系外惑星は Rego? と命名された[16]。
このほか、以下の恒星が知られている。 いわゆる「メシエ天体」は1つもないが、パトリック・ムーア
μ星:太陽系から約1,890 光年の距離にある、見かけの明るさ5.18 等、スペクトル型 O9.5V のO型主系列星で、5等星[17]。逃走星として知られる。「約250万年前にこの星とオリオン座ι星Bの連星系とぎょしゃ座AE星とオリオン座ι星Aの連星系が互いに接近して重力相互作用し合った結果、この星とぎょしゃ座AE星が弾き出され、オリオン座ι星AとBが連星として現在の位置に残った」とする説が出されている[18]。
星団・星雲・銀河
IAUの流星データセンター (IAU Meteor Data Center) で確定された流星群 (Established meteor showers) とされた流星群のうち、はと座の名前を冠するものは1つもない[6]。 はと座の歴史は、オランダの天文学者で地図製作者のペトルス・プランシウスが、1592年に大きな壁掛け地図を製作した際に、地図の脇に小さな星図を描き、その中でおおいぬ座の南西に鳥の姿を描いたことに始まる[2]。ただし、このときプランシウスは名前を付けていない[2]。1594年作成の小世界地図や、1598年製作の天球儀の上にもハトの姿が見られるが、名前は示されなかった[2]。 天球儀上に描かれたハトに初めて星座名を付けたのは、オランダの天文学者で地図製作者のウィレム・ブラウ
由来と歴史