はぐれ刑事純情派の登場人物
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はぐれ刑事純情派の登場人物(はぐれけいじ じゅんじょうはのとうじょうじんぶつ)は、テレビ朝日刑事ドラマはぐれ刑事純情派』の登場人物について解説する。
警視庁山手中央警察署
刑事課
安浦吉之助
演 -
藤田まこと階級巡査部長(特任)。本作の主人公で、山手中央警察署の名物刑事。試験に拠らず事件解決の功で昇進している万年ヒラである(部長刑事だが主任ポストではない)。設定は1933年(昭和8年)4月13日生まれ(第7シリーズでは5月23日、第17シリーズ第10話では昭和24年8月3日生まれという描写もある)。東京・池袋の出身(第14シリーズ最終話)で父親は大工、東京大空襲のころには11歳で、自宅をその空襲(東京には1944年から1945年にかけて数度の空襲があったが、設定上のものがどれであったかは不明)で焼かれたが、その直前に千葉に疎開したと自ら語ったことがある(第2シリーズ第21話より。それによれば1940年より以前の生まれということになる)。母親は熊本出身で五木の子守唄を幼い日の安浦によく歌って聞かせていた(第6シリーズ第13話)。阪神タイガースのファン(第4シリーズ第5話)。通勤には京王井の頭線を利用し、東急世田谷線沿線(世田谷区赤堤六丁目2番[1])のとある駅近くの一軒家(借家)[2]に第1シリーズから長年居住していたが、第15シリーズ第1話で地主でもある大家(演・奥村公延)から退居の要請があり初の引っ越しをする[3]。第16シリーズで長女・エリの子供服販売店開業のため1階部分が店舗のマンション2階へ再度引っ越す[4]。娘達の独立後となる2005年年末スペシャルから2009年最終回スペシャルにかけては再び赤堤の庭付き一軒家に居住している[5]。好物は茶漬け、寿司(第1シリーズ第6話)、ラーメン。茶漬けに関しては特に家庭内で事あるごとに要求していたり食べている。たまにバーさくらでも茶漬けを食べているシーンが出て来る。また娘達への土産はいつもかっぱ巻きであり顰蹙を買うことも多い。料理は娘達任せで普段はほとんどしないが、ラーメンに関しては取り調べ中で不在の屋台店主の代わりを務めたり(第15シリーズ第9話)、長女・エリの結婚相手・島崎の営むラーメン店の味に「麺もスープも最高」と太鼓判を押す(ファイナル第6話)などこだわりを見せたほか、仕事に忙しいシングルマザーの子供と一緒にカレーライスを作ったこともある(第15シリーズ第13話)。横溝署長、川辺課長、三波鑑識課員からは「やっさん」と呼ばれている。競馬と酒と美人が好きな典型的な中年男性(初期シリーズでは喫煙者でもあった[6])。ワイシャツに地味めのスーツ(灰色である場合が多い)[7]、なおかつノーネクタイというのが通常のスタイル(冠婚葬祭がらみでネクタイをする場合もあり、第2シリーズ中盤でもネクタイを着用、冬場に放送のスペシャル版ではコートを着用する場合もある)。いつも競馬新聞片手に9時半前後に出勤[8]、初期シリーズでは彼のデスクはその競馬新聞やパチンコの玉などで埋め尽くされていた。容疑者に気を使うあまり見逃そうとしたり重大なことを報告しないなどの癖もあり、それらが事件の捜査の進展を遅らせる原因として問題視される。また、普段は温厚な人柄だが怒らせると相当怖い性格であり(過去に本気で安浦を怒らせた経験のあるやくざ者がもう二度と御免だ、と恐怖するほどである)、特に市民を食い物にする暴力団闇金融は決して容赦しないが、更生の可能性のある人物には機会あるごとに足を洗うよう促し、自ら就職や社会復帰の手助けもしている。一方で市民の側でも人間としての矜持や良心を捨て私利私欲や身勝手な理由で犯罪を犯す者には厳しく叱責をする。なお初期のシリーズでは取調室で容疑者に暴行して相手を自白に追い込むなど、拷問まがいの尋問も行っており、安浦本人が暴行容疑で逮捕されたこともある。その深い洞察力で、真犯人は川辺課長の指摘する第一容疑者ではないと真相を見抜くことも度々ある。娘が2人いるが血のつながりはない(それぞれの項で後述)。高級バー「さくら」には毎日のように通い、「3か月9万円」という格安な飲食代を支払っている(第2シリーズより)。スペシャル版など地方への出張捜査でしばらく店に通えなかった場合は事件解決後に土産片手に訪れるのが恒例である。刑事のわりに歌唱力が素晴らしかったせいか、娘に応募されて『懐メロコンテスト』に出場させられたことがあるが、田崎がそれをバラして同僚の知るところとなる(この時、捕まえた容疑者女性の母親は安浦の前に出番だったため、安浦の出番終了後まで連行を遅らせたという)。安浦の結果はトイレットペーパー1年分だった(第6シリーズ第23話)。仕事中、携帯電話の着信に出る際は高い確率で『携帯安浦』と名乗る(初出は第12シリーズ第13話)。ネット犯罪がテーマの第14シリーズ第4話ではインターネットの掲示板にアクセスするために自ら家電量販店で液晶デスクトップパソコンとプリンターを買い求め、同シリーズ中は安浦宅の茶の間のサイドボードに設置されていたが(プリンターは第11話以降撤去)第4話以外では安浦がパソコンに向かう場面はなく(第17話でユカが使用)、第15シリーズの引っ越し先ではパソコン自体消滅している[9]。2009年の最終回スペシャルでは女性弁護士殺人事件が発生し、安浦自身が更生に尽力していた北原に再び殺人事件の容疑者として浮上し、警視庁の岡崎からも「自分の挙げた容疑者の面倒を一生みる?そんなの無理ですよ」と嫌味を言われ、もし北原が女性弁護士殺人事件の真犯人ならと思い署長に休暇届けを出し、自身の刑事人生を賭け山手中央署の刑事を退職する覚悟を決め無実を信じ捜査を続けていた結果、真犯人が判明し事件の黒幕である代議士の増山と深沢と実行犯を逮捕し、北原は無実となり事件が解決し、その後安浦に嫌味を言った岡崎は安浦の1番の理解者である横溝署長からも「安浦にそのようなルールは通用しない。ここのルールは『真実を明らかにせよ』の一つだけだ」と言われてしまい山手中央署を後にし警視庁に戻った、事件解決後、「さくら」のママ・片桐由美にプロポーズ(安浦の母親の墓参り)し、さらに長女のエリが妊娠して初孫を授かる。翌2010年2月17日に、主人公・安浦を演じた主演の藤田が大動脈破裂のため76歳で死去した。また、全シリーズを通じて警察車両を運転するシーンは一度もなく、主に覆面パトカーの助手席か後部座席に座ることが多かったため、主演の藤田自身、車の運転免許を持っていなかったものと思われる。その辣腕ぶりで、桜町中央署の架川英児など多くの刑事達の憧れの的になっている。
田崎晴子
演 -
岡本麗(第1シリーズ - 第7シリーズ(1988年 - 1994年)、第8シリーズ第23話(1995年)、第9シリーズ第8話、同最終話(1996年)、第10シリーズ - ファイナル(1997年 - 2005年)、2005年年末スペシャル、2009年最終回スペシャル)階級は巡査。第7シリーズ第6話の時点で32歳(自称)。「女安浦」の異名を持ち、安浦刑事の捜査活動を陰で支え続けた女性巡査。異性関係が希薄らしく、よくからかわれるが、ストーカー被害にあう場面もある。安浦に気があり、由美をライバル視する場面もあるが、後によき女友達となる。署外活動時は私服だが署内では原則として制服を着用している。安浦に倣い『携帯田崎』と名乗り携帯電話に出る場面がある。第8シリーズで城南署に異動し、その後も何回かゲスト出演するが、第10シリーズ第1話で森村玲子の後任・小川咲子(演・渡辺梓[10])が辞職したため山手中央署刑事課に再配属される。ファイナル第1話で好意を抱く須藤一彦が殉職し、彼の息子・健太を養子に迎える。2005年年末スペシャルで健太が祖母(須藤の母)の食事を作るために小学校を遅刻するなどしている事実を知り、家族のことを考え警察を退職、高齢者福祉の職に就いた。2009年最終回スペシャルでは高校生になった健太が暴力沙汰に巻き込まれたことで安浦と再会するが、かつて山手中央署着任時に初めて安浦と組んで手掛けた事件の関係者で、安浦が更生にも尽力していた北原に再び殺人容疑が浮上したことを知り、無実を信じ北原の故郷・福島県二本松市へ捜査に向かった安浦の後を追い、民間人ながら元刑事の立場で行動を共にする。第1シリーズからオープニングとエンディングテロップには「田崎婦警」の表記が長く使用されていた(後任の森村玲子も在職時のテロップは「森村婦警」)が、五十嵐美和が加入の第16シリーズから女性も「 - 刑事」表記に統一されている。
里見大観
演 -
ぼんちおさむ(第1シリーズ - 第16シリーズ(1988年 - 2003年)、ファイナル第6話(2005年)、2007年スペシャル)階級は巡査長。関西出身。実家は仏教寺院であるためこのような名前をつけられた。自動車運転技能は刑事課随一であり第1シリーズ第1話では覆面パトカー(日産・エクサ)を渋谷スクランブル交差点ドリフト走行させるシーンがある。初期では青ジャンパーに手袋というラフな服装が多く、言葉遣いも標準語だった。中期以降は格子柄のジャケットに黄色のネクタイと関西弁がトレードマークに。第11シリーズ第12話でアパート隣室に住むシングルマザーのタクシードライバー・坂上恵子(演・あめくみちこ)と結婚し一児の父となる。第16シリーズ最終話で家族との時間を大切にしようと、警視庁捜査一課への栄転話を蹴り退職し、自らも妻と同じ同盟交通[11]のタクシードライバーとなる。退職後も2回ゲスト出演しており、ファイナル第6話では殺人事件の現場に居合わせた同僚女性ドライバーが口封じに襲われ、安浦の忠告に反し元刑事の性で独自に犯人捜しを行うが、客を装った犯人に乗り込まれナイフで脅迫される。咄嗟の判断で人気のない河川敷にタクシー車両(日産・Y31セドリック)を乗り入れ、連続サイドターンを繰り出し後部座席の犯人の動きを封じ込め、容疑者確保に協力した。2007年スペシャルでは故郷で病気療養をする妻とともに東京を離れ山口県長門市でタクシードライバーを務めており、安浦らが捜査で長門に来ることを妻の身内の長門署関係者から聞き付け、タクシーで案内役を買って出た。ちなみに役名の里見は、本人のザ・ぼんちにおける相方・里見まさとに由来する。
新藤一
演 - 木村一八(第1シリーズ(1988年)、第10シリーズ最終話(1997年))巡査。安浦のやり方には常に反抗的で、彼が報告しないことでも迷わず川辺に報告するなど正義感は熱いが、突然退職[12]。その後、友人の愛人を匿うためにイタリアへ渡り、その愛人と結婚してレストランを開くが、現地でカモッラの構成員を殺害してしまう。元レギュラーが犯人になるという刑事ドラマとしては異例のケースである[13]。逮捕され出所後、妻とともに日本に帰国している。
浅野信一
演 - 吉田栄作(第2シリーズ(1989年))巡査
高木直
演 - 大場順[14](第2シリーズ - 2009年最終回スペシャル(1989年 - 2009年))主に今井とコンビで行動する。機動隊出身の行動派でもあり、凶悪犯と格闘する時は自ら先頭に立ち、取り押えやアクションシーンを行う。普段は地味で目立たないが、事件の解決となるヒントを今井と共に見つけてくる事が多く、長年にわたっての高木と今井の捜査はいぶし銀の名コンビと呼ばれた。何事も器用にこなし、特殊な道具を使わず自動車のロックを外から解錠する技も持ち合わせている(2006年スペシャル)が、女性には滅法弱い性格で、主演エピソードである第8シリーズ第11話「愛犬が暴く痴漢!? 刑事の片思い」では事件関係者の女性(演・麻里万里)への恋模様が描かれたが、成就することはなく、その後の結婚の有無も定かではない。
今井哲也
演 - 若林哲行(第2シリーズ - 2009年最終回スペシャル(1989年 - 2009年))主に高木とコンビで行動する。高木同様地味で目立たないが、共にコツコツと地道に捜査を続けヒントを見つけてくる。中期以降はハンサムで二枚目の高木に対し少々抜けている面が強調され、特に川辺からは説教や嫌味のターゲットにされながらも(妻の尻に敷かれる子持ち同士で連帯する時もある)、時折核心を突く発言や毒舌を吐き注目を浴びるキャラクター付けがなされた。酒癖が悪く、酔うと安浦でも手がつけられなくなるが、6人の子がおり(第14シリーズ第17話)ごみの仕分けが趣味という一面も持つ(第10・12シリーズ)。刑事課随一の「根気と忍耐」を買われ2007年スペシャルでは署長の指名で新人・原口の教育係を務めた一方、犯人の銃撃を受け負傷している。
三田謙一郎
演 - 深江卓次(第3シリーズ - 第4シリーズ(1990年 - 1991年)、第11シリーズ第12話(1998年))階級は巡査。父親も警察官だったが、1975年、勤務中に襲撃され殉職。事件を解決するために自分も刑事になった。第3シリーズ第17話「京都殺人風景の女 形見の拳銃」でその犯人を逮捕し、殉職した父親の仇を討つ。第11シリーズで大泉東警察署刑事として再登場。
中上剛
演 - 西島秀俊(第5シリーズ(1992年))巡査。昇進試験の勉強中。里見とコンビを組むことが多い。おとり捜査で万引きグループに潜入し逮捕に貢献した。聞き込み中に女性によく口説かれる。正義感が強くおばあちゃん子。
肥田健一
演 -
清水貴博(第6シリーズ - 第7シリーズ(1993年 - 1994年))階級は巡査部長警部補。優しい性格だが第6シリーズ第19話ではそれが仇となり少年の容疑者の逃走を許してしまう。その最中に街で偶然会ったエリに誘われるまま酒を飲んで深夜に安浦宅へ押し掛け、なおかつ開き直るような言動をとったため安浦から平手打ちを喰らい、次なる身柄確保の機会を再び逃し課長から謹慎処分を受けるなどもはや刑事失格かと思い悩むが、安浦の援護もあり事件は解決。少年課や少年補導所[15]への転属の薦めを蹴り、刑事課で死ぬ気で頑張ると決意を表明した。第7シリーズ最終話で警部補昇進試験に合格、係長として他署へ栄転異動。
山岡雄作
演 -
城島茂TOKIO)(第8シリーズ - 第11シリーズ(1995年 - 1998年)、1999年スペシャル、第16シリーズ第1話(2003年))階級は巡査部長警部補警視(後述)。若手刑事では最多[16]となるレギュラー4シリーズに渡り在籍。着任早々ユカとバーゲン会場で互いの素性を知らぬまま出会って以降意識するようになり、安浦の娘と知っても果敢にアプローチを続け交際に漕ぎ着ける。1999年スペシャルで警部補に昇進し、八丈島警察署[17]へ係長として栄転、ユカとは遠距離恋愛を続行する。第16シリーズ第1話で八丈島から事件関係者を追跡し池袋で張り込み中にユカと再会し将来を誓い合ったが、事件解決後ユカとの待ち合わせ場所の東池袋の公園で犯人逮捕の意趣返しの命を受けた2人組の男に刺され、その2人に自ら手錠をかけた後、安浦とユカに見守られながら殉職した(2階級特進警視)。第16シリーズ第3話の終盤(さくらで安浦が片桐と話をしている)に一瞬だが、回想シーン(第1話で張り込み中の飲食店でユカと一緒にいるシーン)で登場する(第3話のキャストには表記されていない)。レギュラー2人目の殉職刑事でもある。そしてこの山岡の殉職がユカの警察官を志す強い動機となる。
森村玲子
演 -
七瀬なつみ[18](第8シリーズ - 第9シリーズ(1995年 - 1996年)、第10シリーズ第1話、同第15話(1997年))階級は警部補。転勤した(のちに復帰)田崎の後任として山手中央署へ。警部補だが係長ポストではなく一刑事である(番組内では、階層は課長以下はフラットであり、捜査係といった部署も存在しない)。田崎同様、署外活動時は私服だが署内では原則として制服を着用している。第10シリーズの第1話で警視庁捜査第二課に異動。同シリーズの中盤ではゲストとして登場。家族についてはストーリーに登場する機会はあまりないが、離婚し1女のシングルマザーであると言及。第10シリーズでゲスト出演した回では、別れた夫(演・海津亮介)が事件に関係しているような描写があった。
野田秀幸
演 - ケイン・コスギ(第12シリーズ - 第14シリーズ(1999年 - 2001年)、2002年スペシャル)階級は巡査部長警部(後述)。交番から山手中央署へ配属。長らくニューヨーク在住だったため英語のほうが堪能で、武術を嗜んでいて体格が良い。ハンサムかつ、いたって誠実な性格。事件関係者のことを心の底から想い、涙を流したことも一度や二度ではない。女性にも好印象を持たれることが多いのだが、女運がない。彼がメインとなる話では女性との淡い想いが破綻してしまうことが多く、最後まで特定の恋人を得ることはなかった。2002年に捜査中の事案関係者の護衛中に淡路島で犯人側の暴力団員達に刺傷と銃撃を受け、安浦に見守られながら殉職した(2階級特進で警部)。


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