この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注によって参照されておらず、情報源が不明瞭です。脚注を導入して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2022年1月)
はくちょう / CORSA-b
所属東京大学宇宙航空研究所
主製造業者日本電気
公式ページ ⇒CORSA-b
国際標識番号1979-014A
はくちょう(第4号科学衛星CORSA-b)は東京大学宇宙航空研究所(後の宇宙科学研究所、現宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部)が打ち上げた日本初のX線天文衛星である。開発・製造は日本電気が担当した。1979年2月21日14時0分(JST)に、鹿児島県内之浦町(現肝付町)にある鹿児島宇宙空間観測所(現内之浦宇宙空間観測所)からM-3Cロケット4号機によって打ち上げられ、日本初の天文衛星となった。名前は有名なX線源のあるはくちょう座に由来する。 はくちょうは1976年2月4日に打ち上げ失敗したX線天文衛星CORSAを作りなおしたものである。CORSAの失敗当日にメーカーから再開発の申し出があり、計画が開始した。それからわずか3年で打ち上げられ、近地点545km、遠地点577kmの略円軌道に投入された。1985年4月15日に大気圏に突入して燃え尽き、運用を終了した。 はくちょうの主要な目的は、X線バーストの観測、あらたなX線源出現の監視とスペクトル・強度変化の観測などである。 同時期に稼働したX線天文衛星にはアインシュタイン衛星(1978年11月12日-1981年4月)、てんま(1983年2月20日-1985年11月22日)がある。 はくちょうは早期打ち上げを実現するため、打ち上げに失敗したCORSAの設計を基本的に踏襲しているが幾らかの変更点がある。アメリカのSAS-3衛星によって特異な性質が確認されたX線バースト源の位置を正確に測定出来るようにX線検出装置が追加され、代わりに重粒子線観測装置は非搭載となった。また、観測データ蓄積量の増加のためにテープレコーダが搭載され、ニューテーションダンパの改良も行われた。
概要
観測装置
超軟X線測定器 (VSX) -- 0.1-1.0keVのX線を観測する装置
軟X線測定器 (SFX) -- 1.5 - 30.0 keVのX線を観測する装置
硬X線測定器 (HDX) -- 10 - 100 keVのX線を観測する装置
主な成果
新たなX線バースト源の発見
パルサーの異常な周期変化の観測
ラピッドバースターの発見
CORSAからの変更点
その他
当機は打ち上げられる前までは研究者の間で「ぎんが」というニックネームで呼ばれていたが、プロジェクトを率いた小田稔の強い希望で「はくちょう」と名付けられた。なお、「ぎんが」の名は後に打ち上げられたX線天文衛星「ASTRO-C」に対し名付けられた。
関連項目
X線天文学
てんま(ASTRO-B)
ぎんが(ASTRO-C)
あすか(ASTRO-D)
すざく(ASTRO-EII)
外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、はくちょう (人工衛星)に関連するカテゴリがあります。