のらみみ
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のらみみ
ジャンル
コメディ
漫画
作者原一雄
出版社小学館
掲載誌スピリッツ増刊IKKI
月刊IKKI
レーベルIKKI COMIX
発表号13号 - 2009年12月号
発表期間2003年2月1日号 - 2009年12月1日
巻数全8巻
話数全68話+特別編
アニメ
原作原一雄
監督湖山禎崇
シリーズ構成中村誠
キャラクターデザイン増田敏彦
音楽中川孝
アニメーション制作トムス・エンタテインメント
製作中部日本放送
「のらみみ」製作委員会
放送局放送局参照
放送期間第1期:2008年1月9日 - 3月26日
第2期:2008年10月1日 - 12月17日
話数第1期:全12話 / 第2期:全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『のらみみ』は、ビッグコミックスピリッツ増刊『IKKI』(現・『月刊IKKI』)13号(2003年2月1日号)から2009年12月号まで連載された原一雄漫画作品。
概要

子供のいる家庭に居候する「キャラ」という存在が当たり前になった時代を舞台とした物語。主人公であるキャラ、のらみみとその居候先である「居候キャラ紹介所」(キャラと人間の仲介業)、ハローキッズ59号店を中心に、さまざまなキャラと子供たち、その周囲の人々に起こる出来事を基本的に1話完結で描く。一見すると子供向けアニメのような親しみやすいキャラ造形と、登場人物の機微を丹念に描写した作風が特徴的。

連載4周年にあたる『月刊IKKI』2007年2月号掲載の第45話「はじめの一歩」(コミックス5集収録)を最後に休載していたが、半年後、2007年8月号掲載の第46話「おたまじゃくそんの夏」(6集収録)より再開している。

テレビアニメ化され2008年1月より放送され、さらに10月より『のらみみ2(に)』と題して第二期が放送開始された
登場人物
のらみみ
- 加藤奈々絵この物語の主人公。正式名称は「見習いこぼうず・のらみみくん」(以前は「カミナリ小僧・のらみみくん」)。肌は白く、鼻(実は付け鼻)だけが朱色で、大きなでべそがある。どうも人気がない為に本来いるべき子どものいる家庭に居候できず(ただし、10年以上前だが居候していたことはある)、居候キャラ紹介所の「ハローキッズ」59号店に居候している。本当はカミナリ小僧タイプのキャラ(オニ族)であるが、今はこぼうずの格好をしており、(半田と初めて出会った頃に起きた、ある事件が元で)角もなくなっている。特技は人間のへそを抜き取る「へそぬき」だが、本編中では見せたことがない。みずあめが大好物で、いつも甕に入った大量のみずあめを大切に持っており、暇になるとさじでこね回したりすくって舐めたりしている。普段は59号店の職員として掃除やおつかいをしているが、サボる事もしばしば。非常に寒さに強く(カミナリ小僧は基本的に裸のため)、真冬に平気で防寒具なしで歩き回ったり、屋外でアイスを食べたりすることもある。初対面の相手に対しても友達感覚で気軽に話すので人当たりは良いようだが、居候先があるキャラには嫉妬心を抱くことも多い。「チェッ」と舌打ちをする癖がある。字の読み書きは数字と自分の名前以外できなかったが、後におたまじゃくそんとの出会いがきっかけで字の練習を始め、ハローキッズでの事務作業ができるようになる程度にまで読み書きができるようになった。

アニメでは鼻が黄色っぽい色に、帯が緑から白に変更されている。また、自分がカミナリ小僧であること(特にへそぬきの能力)について語るときに両手を前方に向けて構える独特のポーズをとるようになっている。

半田 トシオ
声 - 白石稔(少年期:岡田幸子)ハローキッズ59号店に三ヶ月前(連載開始時点)に入社した新入社員。以前は「ニコニコ紹介所」という場末の小さなキャラクター紹介所に勤めていたが、居候できず一人で暮らしていたのらみみとの出会いがきっかけでハローキッズに入社した。のらみみの良き相棒でもあり、のらみみからは「半田っち」と呼ばれている。相当のキャラマニアでもあり、出会ったキャラのオリジナルトレカ(トレーディングする相手がいないため正確には「トレカ」ではないが)や手形、フィギュアを自作している。ドッタリ君とは正式な形でお別れ出来なかった事もあり、彼に新たな居候先が見つかった後も色々とサポートする事が多く、端から見ると過保護なまでに彼の面倒を見続けていたが、その事が後々悲劇を生む結果になった。
トマゴメ
声 - 西村知道ハローキッズ59号店の所長。顔の形がトマト似のナイスなおやじ。人あたりもよく、落ち着いた性格で社員からも信頼を受けている。キャラの仲介人として自分から子どものいる家庭に進んで紹介をしている。飛び込み営業も所長自らが行っている。子だくさんの上、子供一人一人にキャラがいるため家の中は非常に騒がしい。
ナオミ
声 - 中尾衣里ハローキッズ59号店に勤めている女性社員。いつもは事務所の奥の席で電話番や事務作業をしている。かなりいい加減な印象を受けるが、時に話す言葉は鋭い一面も見せる。交際する男性に合わせて服装が大きく変わる。フルネームは「銀閣寺ナオミ」(コミックス5集で判明)だが、本人はこの苗字を恥ずかしく思っているらしく、普段は隠している。

アニメでは、勤務中に結婚相談所のパンフレットを見ていたり、居眠りをしていたりと、いい加減さが強調されている。

更科(さらしな)
声 - 半場友恵ハローキッズ59号店に勤めている女性社員。前髪が渦を巻いたような髪型が特徴的。この物語の中で一番良心的かつまっとうな女性とされているが、周囲の人間からはどこか人間味の薄い、非現実的な人物に見えることもあるらしい。キャラクターの仲介人として子どものいる家庭に紹介をしており外に出る機会が多い。半田によると「あの人はエラくなりたい」らしく、所長になるためのセミナーに通っていたこともある。フルネームは「更科ユキコ」(『月刊IKKI』2008年11月号で判明)。
シナモン
声 - 喜多村英梨コミックス3集『あまのじゃくシナモン』から登場。あまのじゃく(オニ・ヒト)タイプのキャラでのらみみと同じオニ族。正式名称は「あまのじゃく・シナモン」。ツノやキバ、頬にあるヒゲのような模様を除けば外見はほとんど人間の少女と変わらない。関西弁で話す。のらみみが昔居候していたとき近所だった。のらみみにとって妹のような存在で、本人ものらみみのことを「兄ちゃん」と呼ぶ。半年前に居候先とお別れした後、キャラ芸人を目指して全国をひとりで修行していた。「おもしろキャラコンテスト」へ参加するために立ち寄った町で、のらみみとおよそ5年ぶりの再会をする。外見は可愛らしいが性格はきつく、周囲の人やキャラに対して辛らつな事を言ったり、不機嫌そうな表情をしていたりすることも多い。また、あまのじゃくな性格が災いし、居候先に迷惑をかけることも多かったらしい。のらみみ達のいる町に住み着いてからも、いつも59号店にいるとは限らず、キャラホテルに長期間滞在したり、町の中をうろついていたりと非常に気まぐれである。のらみみとは対照的に、極端な寒がり。なお、服装が毎回変わる数少ないキャラクターである。

アニメでは肌の色がのらみみに近い、白っぽい色になっており、服装は初登場時のまま変化しなくなっている。また第1期では、原作でシナモンが登場するエピソードは『あまのじゃくシナモン』以外アニメ化されず、逆にそれ以外の回で登場シーンがアニメ化に際して新たに追加されている。そのためか原作よりも優しい表情やセリフが多くなり、可愛らしいキャラとしての側面が目立っている。

ドッタリ君
声 - 神代知衣コミックス1集「半田オリジナル」から登場する、半田が幼少だった頃に半田の家に居候していた妖怪タイプのキャラ。正式名称は「のそのそ!ドッタリ君」。物忘れが激しく、そのせいで当時、居候していた半田の家から行方不明になる(半田の誕生日プレゼントを探している内に居候先の住所を忘れ、ついには半田のことまで忘れてしまった)。ズタブクロという大きな袋を常に持ち歩いており、中には思い出の品を沢山しまっている。半田は否定しているが、バカキャラ。現在は斉藤タイ三の家に居候している。字は書けないが、絵が非常にうまい。怪力の持ち主でもある。好物はカレーや焼肉(キャラファイルでは「ネバネバしたやつ」となっている)。

アニメでの「ド」に強勢を置く名前の読み方は原作者の意向による。

チョコバット
声 - 峰健一のらみみの好物・みずあめ売りの青年。彼の作るみずあめは評判がよく、遠くからわざわざ買いに来るキャラもいるほどだが、一度売り切れると三ヶ月は待たされるらしい。また、水飴売りの一方で、子供が学校に行っている間暇になるキャラをまとめ「チョコバット団」なる集団を結成し、キャラたちの遊び相手や、居候先との付き合いで悩むキャラの相談相手になったりと、キャラたちの人望も厚い。一時期更科に片思いしていて、実際に彼女に告白したが振られ、傷心の旅に出ていた事もある。

アニメでも第一期・第二期の第3話等に登場したが、タイトル名やエンドクレジットなどでは「チョコハット」と表記されている。

カメチョビン
声 - 志村由美コミックス1集「キャラバス出発進行」から登場する、のらみみと仲が良いカメ(リクガメ)タイプのキャラ。正式名称は「ヤンチャなコウラ・カメチョビン」。ハローキッズの長距離送迎バス「キャラバス」で、バスガイドとして乗っていたのらみみと知り合った。甲羅は服のように着せかえる事が出来る。「チョコバット団」のメンバーでもある。

アニメでは「キャラバス出発進行」が第一期で制作されなかったため、初めからのらみみと顔見知りにという設定になり、後に二期で該当エピソードがアニメ化された際は、カメチョビンの代わりに別のキャラが登場している。

カパユキ
声 - 岡本信彦コミックス2集「タコヤキネバーランド」から登場する、のらみみと仲が良い河童(妖怪)タイプのキャラ。正式名称は「スラスラスイスイ・カパユキ」。キャラを誘拐して外国に売る「キャラさらいのささやん」に連れ去られたことがあり、この事件がきっかけでのらみみと知り合った。失踪癖があるため居候先からたびたび行方不明になり、捜索願が出されることもある。居候先で貰うお小遣いは洋服代につぎ込む事が多いらしい。「チョコバット団」のメンバーでもある。

アニメでは誘拐事件以前からのらみみと顔見知りになっている。また、ほぼすべての回に何らかの形で登場している。

ヘイホーコン
声 - 宮田幸季コミックス3集「のらみみサンシャイン」から登場する、のらみみと仲が良いモンスター(オバケ)タイプのキャラ。正式名称は「フサフサクログロ・ヘイホーコン」。外見は人に近いが、胴体からは黒い毛が伸びて服のようになっている。ものぐさのな性格で人みしりをする。しばらく居候をせず3年も体毛を切らなかった結果、のらみみと初めて出会ったときはモップのような姿になっていた。とがった耳と鼻、自由に伸びる腕が特徴。カパユキと一緒にいることが多い。「チョコバット団」のメンバーでもある。

アニメでは、原作では登場シーンのない『あまのじゃくシナモン』にも登場。その際、「指」を伸ばすという、原作とは異なる能力を見せた。

まめぺん
声 - 川田妙子コミックス5集「春のうららら」から登場する、のらみみと仲が良い赤ちゃんふで(ヒト・フデ)タイプのキャラ。正式名称は「ふで不精・まめぺん」。姿はのらみみにやや似ており、後頭部に筆の穂の部分が生えている。本来のキャラのままでは人気がないため大量の衣装や着ぐるみを自作し、全国のハローキッズ店舗を回りながらありとあらゆるタイプのキャラとしてファイルに登録していた(後にファイルはコバチにより元に戻される)。現在はのらみみ同様こぼうずの格好をしており、59号店の近所で居候している。一見善良そうだが実はタチが悪く、機嫌を損ねられた仕返しにドッタリ君を精神的に追い詰めたり、のらみみ達と共謀して詐欺まがいの金儲けをしたりしたこともある。
おたまじゃくそん
声 - 冨澤風斗コミックス5集「はじめの一歩」から登場する、のらみみと仲が良いおたまじゃくしタイプのキャラ。


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