のだめカンタービレ 最終楽章
前編 / 後編
監督武内英樹(前編)
川村泰祐(後編)
脚本衛藤凛
製作亀山千広
製作総指揮石原隆
和田行ほか
出演者上野樹里
玉木宏
撮影山本英夫
編集松尾浩
配給東宝
公開 2009年12月19日(前編)
2010年4月17日(後編)
上映時間121分(前編)
123分(後編)
製作国 日本
言語日本語
興行収入41.0億円(前編)[1]
37.2億円(後編)[1]
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『のだめカンタービレ 最終楽章』(のだめカンタービレ さいしゅうがくしょう)は、二ノ宮知子の漫画『のだめカンタービレ』を原作とした日本の映画である。テレビドラマ版の続編という形で前後編2部作で制作された。監督はドラマ版の演出に引き続き、前編を武内英樹、後編を川村泰祐が務め、共に映画初監督デビューを果たした。2010年上半期邦画興収は前編が2位、後編が3位という結果となった。
撮影は国内だけでなく、フランス、チェコ、スロバキア、オーストリアといった海外でも敢行された。新キャストは谷原章介、なだぎ武(ザ・プラン9)、チャド・マレーンが参加しており、外国人役には現地の役者が多数採用されている。ル?・マルレ・オーケストラはブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団、映画冒頭ベートーヴェン交響曲第7番、楽友協会での演奏はハラデッツ・フィルハーモニー。オーケストラのシーンではブルノ・フィルハーモニーのほか、フラデツ・クラーロヴェー・フィルハーモニー管弦楽団などのメンバーもエキストラとして協力した。ドラマ同様にのだめオーケストラもR☆Sオケメンバーとしてエキストラ出演した。また、のだめのピアノ演奏は、中国人ピアニストのラン・ランが担当した。 2009年12月19日に公開された。公開前日の2009年12月18日放送金曜プレステージ『映画公開記念ドラマレジェンドのだめカンタービレinヨーロッパ完結への序章?第1夜』および、19日放送土曜プレミアム『映画公開記念ドラマレジェンドのだめカンタービレinヨーロッパ完結への序章?第2夜』で新撮影部分を含めた再編集版を放送。また、2008年1月4 - 5日には同局系列で2夜連続でスペシャルドラマ『のだめカンタービレ 新春スペシャルinヨーロッパ』が地上波再放送されている。 全国409スクリーンで公開され、12月19日 - 20日の初日2日間の成績は動員31万7,302人、興収3億9,429万1,600円となり週末興行収入で第2位、2009年フジテレビが製作した映画の中でも『アマルフィ 女神の報酬』を抜いて最高位となる好スタートとなった[2]。香港、マカオ、台湾、シンガポールでも2010年3月に前編が公開されており、特に香港では初登場2位を記録するヒットとなった。最終興収は41億円になり2010年度興行収入邦画第6位となっている[1]。 後編公開前の2010年4月10 - 16日には、復習上映会と称し再上映された。 2010年4月17日に公開された。映画公開を記念して、2010年4月15日にはフジテレビ系『めざましテレビ』とのタイアップの視聴者参加型演奏コンテスト、『のだめファイナルみんなで“ベト7”ロードto武道館』が開催。コンテストにはベートーヴェン交響曲第7番第1楽章が使われた。 全国410スクリーンで公開。初日は主演俳優および監督が4チームに分かれ、東京3カ所、神奈川2カ所、大阪2カ所で18回の舞台挨拶が行われた。舞台挨拶の累計観客動員は1万2,107人となり、東宝では舞台挨拶の歴代最高回数となった[3]。また、2010年4月17-18日初日2日間で動員43万7,613人、興収5億6,307万5,250円になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第3位となった[4](第1位は『アリス・イン・ワンダーランド』、第2位は『名探偵コナン 天空の難破船』)。 公開第2週目には累計動員109万人、興収13億5500万円となり[5]、公開第3週目には興収20億円を突破し、前後編を通じての観客動員数が500万人を突破[6]、公開第5週目には動員259万人、興収31億3,000万円[7]、公開第6週目で累計動員数は275万913人、興収は33億2,833万9,870円となる大ヒットとなっている[8]。最終興収は37.2億円になり2010年度興行収入邦画第8位となっている[1]。 ※外国人キャストのセリフは、声優などが声を当てる形となっている。 前後編共通 前編のみ 後編のみ 楽団員 のだめカンタービレ 最終楽章 前編 のだめカンタービレ 最終楽章 後編※ 異動があったもののみ記載。 のだめカンタービレ 最終楽章 前編
解説
前編
後編
キャスト
野田 恵:上野樹里
千秋 真一:玉木宏
峰 龍太郎:瑛太
三木 清良:水川あさみ
奥山 真澄:小出恵介
フランク・ラントワーヌ:ウエンツ瑛士
タチヤーナ・ヴィシニョーワ:ベッキー
孫 Rui:山田優
松田 幸久:谷原章介
テオ:なだぎ武 (ザ・プラン9)
鈴木 薫:松岡恵望子
黒木 泰則:福士誠治
エリーゼ:吉瀬美智子
峰 龍見:伊武雅刀
フランツ・フォン・シュトレーゼマン:竹中直人
ジャン・ドナデュウ:ジリ・ヴァンソン
シャルル・オクレール :マヌエル・ドンセル
マジノ:猫背椿
並木 ゆうこ:山口紗弥加
ポール・デュボワ:チャド・マレーン
トマ・シモン:マンフレット・ウダーツ
ノエミ・クルベ :シンシア・チェストン
アレクシ・ソラン :ニコラス・コントス
ノースリーブ:ジリ・N・ジェリネク
ストライプ :ローラン・リグレ
ホルン:ジョナサン・ハミル
チェロ首席:ウォルター・ロバーツ
ファゴット首席:ニコス・ビィファロ・ビィンチェンゾ
シンバル:マーク・トゥリアン
大太鼓:ロイック・ガルニエ
ダニエル:ロビン・デュビー
ジェイムズ・デプリースト:ジェイムズ・デプリースト
いつもの席に座る老人: ルボミール・リプスキー (英
池で船の少年:ギョーム
カトリーヌ :ルカ・プラトン
マダム・ラントワーズ :ナダ・コヴァリンコヴァ
野田辰男 ‐ 岩松了
野田洋子 ‐ 宮崎美子
片平なぎさ ‐ 片平なぎさ(カメオ出演)
ヤドヴィガ(ヤドヴィ) - エグランティーヌ・ランボヴィル(声:蒼井優)
コンセール・パドルー
ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団
プラハ交響楽団
プラハ・ラジオ交響楽団
スタッフ
原作 - 二ノ宮知子
脚本 - 衛藤凛
監督 - 武内英樹
製作 - 亀山千広
エグゼクティブプロデューサー - 石原隆、和田行、吉羽治、畠中達郎、島谷能成
プロデュース - 若松央樹
プロデューサー - 前田久閑、和田倉和利
ラインプロデューサー - 森徹
撮影 - 山本英夫
照明 - 小野晃
録音 - 柿澤潔、北村峰晴
美術デザイン - あべ木陽次
編集 - 松尾浩
記録 - 渡辺美恵
VFXプロデューサー - 大屋哲男
ミュージックエディター- 小西善行
美術プロデュース - 柴田慎一郎
美術進行 - 森田誠之
スタイリスト - 西ゆり子
助監督 - 日垣一博、関野宗紀
製作担当 - 嘉藤博、梶川信幸
製作 - フジテレビジョン、講談社、アミューズ、東宝、FNS27社
製作プロダクション - シネバザール
協賛:ミスタードーナツ
配給 - 東宝
総監督:武内英樹
監督:川村泰祐
演奏
のだめオーケストラ、飯森範親(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ズデニェク・マーツァル(指揮)、Sergei Edelmann(ピアノ)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、大友直人(指揮)
ラン・ラン(ピアノ)
竹内正実(テルミン)
池田昭子(オーボエ)、三輪郁
太田雅音(バイオリン)、沼光絵理佳
金子鈴太郎(チェロ)
小山清(バソン)、原田愛(ピアノ)
Ju-Young Baek(バイオリン)
東京フィルハーモニー交響楽団、三舩優子(ピアノ)
主題曲
オープニング曲:ベートーヴェン「交響曲第7番」第1楽章第4楽章(後編はラン・ランによるピアノソロ)
エンディング曲:ガーシュウィン(原編曲:グローフェ)「ラプソディ・イン・ブルーより」
BGM
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92より第1楽章
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92より第4楽章
チャイコフスキー: バレエ音楽「くるみ割り人形」 小序曲
チャイコフスキー: バレエ音楽「白鳥の湖」 情景(第2幕)
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」より 第4楽章から
グリーグ: 「ペールギュント」組曲作品55- アラビアの踊り
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
グリーグ: 「ペールギュント」組曲作品55 - ソルヴェイグの歌
ラヴェル:「ボレロ」
モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調K.331より 第3楽章「トルコ行進曲」
ショパン: ワルツ第6番「小犬のワルツ」 変ニ長調 Op.64-1
ショパン: 革命のエチュード ハ短調 Op.10-12
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調作品104/B.191より 第1楽章から ピアノ伴奏版
モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調 K.314/285dより 第1楽章 ピアノ伴奏版
サラサーテ:「ツィゴイネルワイゼン」 ピアノ伴奏版
ジョリヴェ:バソン協奏曲より 第1楽章 ピアノ伴奏
グリーグ: ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45- 第2楽章
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」より第2楽章
チャイコフスキー:序曲「1812年」
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052より第1楽章
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052より第3楽章
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」より 第4楽章から
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」より 第4楽章
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調より 第4楽章
エドワード・エルガー:「エニグマ」変奏曲より 第9変奏「ニムロッド」
ジョージ・ガーシュウィン(原編曲:グローフェ)「ラプソディ・イン・ブルーより」