ねるねるねるねは、1986年よりクラシエ株式会社 フーズカンパニー(旧カネボウフーズ・ベルフーズ→クラシエフーズ)から発売されている菓子。 砂糖を主成分とした粉に水を加えて「ねるねる」を作り、キャンディチップやチョコクランチを付けて食べる。化学実験を思わせる手順によって自ら菓子を「作る」斬新さや、作る過程でねるねるの色が変わる点などが子供の心を掴み、発売から30年以上経った現在も根強い人気を誇っている。開発当初は「ねりっちょ」という名称も検討されたが、議論の末「ねるねるねるね」となった。2011年時点で、累計7億食を販売している[1]。 ねるねるねるねを始めとして、クラシエフーズが発売する一連の作る菓子は、サイバー菓子(ケミカル菓子)などと呼ばれていたが、社名がクラシエフーズになってからでは知育菓子というジャンルで展開している。「知育菓子」はクラシエの登録商標である。なお、知育菓子の材料は大半が天然由来の既存添加物であり、指定添加物
概要
2011年2月に、味のリニューアルが行われ、現代の子供の味覚に合わせて「おいしいブドウ味」を甘めに変更した[1]。
2019年8月8日に、発売以来初となる値上げが行われた(店頭想定価格が税別100円→120円)[3]。
2023年に服薬補助用に「おくすりパクッとねるねる」が開発された[4]。薬が苦手な子どもを対象としており、通常の「ねるねるねるね」に配合されているカルシウムを一部の薬において効果を阻害する恐れがあるため不使用化され、通常の「ねるねるねるね」に含まれている卵を含むアレルギー物質(表示義務8品目+推奨20品目)も不使用化されている[4]。 1番の袋に重曹と色素が入っている。これに水を加えることで中性からアルカリ性となり、青色に発色する。そこに2番の袋に入っているクエン酸を加えることで酸性になり紫色?赤色になる。同時に炭酸ガスが発生するため膨らむ。炭酸ガスは卵白と増粘多糖類の作用でなめらかなクリーム状の泡となる。3番の袋に入っているキャンディーをつけて食べることで、食べやすくなる(なお、色の説明は「ねるねるねるねブドウ味」の場合[5])。 発売時期によって商品名や作り方や形状などは異なり、1、2年ごとにマイナーチェンジが繰り返されている。
原理
CMキャラクター
1986年発売当初から2000年までは、魔女のような姿をした老婆が登場するテレビCMが流されていた。魔女役を演じていたのは、アメリカ出身のモデル、フランシス・ケネディ[6]。声は声優の鈴木れい子が担当。
2000年は、曲に合わせながら腕が伸びる魔女が登場した[注 1]。
2004年は、キングコングが手品師に扮して出演した。
2005年は、新たなマスコットキャラクターとして、「ねるねるランド」からやってきた「ねるね」が登場した。
2011年2月、魔女の老婆が再登場した新CMが放映された[1]。このCM動画はクラシエフーズの公式サイトにて、「魔女inスーパー篇」として現在も公開中[7]。新・魔女役は、稲川素子事務所所属のCynthia Cheston(シンシア・チェストン)[注 2]。声は、声優の谷育子が担当。先述の2011年2月以降の配役も旧版とは別人である。
主な知育菓子
ムクムク:泡が大量に発生する炭酸飲料系の粉末ジュース。泡は卵白成分(メレンゲの要領)によるもの。
ツブポン:液体の中にもう一方の液体をスポイトで垂らすと凝固し、底にゼリー状の粒が溜まる。
カチンカチン:粉末を水で練ると、次第に固まってラムネ状の菓子が出来上がる。「水入れて、粉入れて、1分経ったらカチンカチン♪」というCMが流れた。
なるなるみになる:枝を模した放射状のスティックの先に水をつけ、粉末をつけると実のようなゼリーが出来上がる。
なるなるグミの実:上記のなるなるみになるの商品名を変更したもの。
すらすらキャンバス:粉末の上にスポイトで字や絵を描くと、その部分だけが固まってゼリーになり、ソースを付けて食べる。
ぴろろんぱ:上記のすらすらキャンバスと同様だが字や絵を描かないで、ひも状を描いてゼリーになりカラフルシュガーを付けて食べる。
かきまショー:すらすらキャンバスと同様に字や絵を描いてゼリーになり泡ソースを付けて食べる。
ガムがため:粉末を特製の型に入れて押し固めると、ガム(のようなもの)が出来上がる。
ぐぐっとガムダス:上記のガムがためと同様。
どこまででるでる:粉末を水に入れてストローを差すと膨らむ。
ずんずんもこもこ:上記のどこまででるでると同様。