『ねずみくん』は、日本の絵本作品のシリーズ名およびそれに登場するキャラクター。文はなかえよしを、絵は上野紀子が担当している。出版社はポプラ社。ねずみくんとその仲間たちとの日常が描かれている物語。1974年に「ねずみくんのチョッキ」が刊行されて以後、シリーズ化されている。2021年1月時点でシリーズ累計発行部数は400万部を突破している[1]。 なかえと上野は、もともと日本大学の芸術学部に所属しており、上野の方が絵がうまかったため、上野が挿絵を担当した[7][8]。一方、なかえは物語の組み立てと絵画の制作に通ずるものがあるという理由から、物語の考案を担った[8]。なかえは2020年のダ・ヴィンチとのインタビューの中で、「2人だからできたというよりも、2人でないとできなかった。絵本が不思議なぐらいに向いていたのですね。
キャラクター
ねずみくん
主人公。年齢は6歳(小学1年生になったばかりくらい)[2]。お母さんに編んでもらった赤いチョッキを着ている。その赤いチョッキはトレードマークでもある。体は小さいし、怖がり屋で、運動神経もなく力もなく、そのうえ何をしても失敗ばかりだが、優しい性格で友達には人一倍優しく、やるときはきちんとやる一面もある。ねみちゃんのことが大好きで、ねみちゃんといつも一緒にいて、ねみちゃんと一緒に遊ぶのが好きであり楽しい時である。ねみちゃん以外の他の仲間たちと一緒に遊ぶのも楽しい時である。ねみちゃんといつも一緒にいたくて、将来はねみちゃんと同棲し、そして結婚したいことも考えているだとか。歯が自慢で、将来は歯医者になりたいと思ったこともある(『ねずみくん おおきくなったらなにになる?』より)[3]。一人称は「ぼく」。なかえよしをによると、身長は2.6センチ(第一作『ねずみくんのチョッキ』で上野紀子が描いた原画での大きさ)[2]。家族構成は明らかにされていないが、「たぶん一人っ子だと思う」とのこと[2]。
ねみちゃん
ねずみくんの同級生[4]で、大好きな友達であり彼女。頭につけている赤い水玉模様のリボンがトレードマーク。ねずみくんと同じく体は小さい。ねずみくんが好きで、好きな理由はねずみくんが人一倍優しいから[3]。ねずみくんと一緒にいてねずみくんや他の仲間たちと遊ぶのが楽しい時である。ねずみくんと一緒に歩くときは必ず手をつなぐ。普段は優しいが怒る時もある。編み物と料理が得意[3]。一人称は「わたし」。
ぞうさん
体が大きく、ねずみくんはそれに憧れている[5]。逆にぞうさんはねずみくんを「自分のことより他の人のことを思える立派な心の持ち主」と称えている[5]。
くまさん
さるさん
てながざるさん
きりんさん
ぶたさん
うさぎさん
ライオンさん
うまさん
たぬきさん
あひるさん
りすさん
かばくん
カンガルーくん
サイくん
いぬくん
とりさん
ペンギンさん
ブルくん
ねずみくんとねみちゃんの友達。
いじわるねこ
いじわるぎつね
いつもいたずらばかりしているが、いつも返り討ちに遭ってしまう。
シリーズ一覧
シリーズ
ねずみくんのチョッキ 1974
りんごがたべたいねずみくん 1975
サーカスへいったねずみくん 1976
そらがとびたいねずみくん 1976
また!ねずみくんのチョッキ 1976
ねみちゃんとねずみくん 1976
きかんしゃとねずみくん 1977
ねずみくんねずみくん 1978
ねずみくんのたんじょうび 1978
またまた!ねずみくんのチョッキ 1979
コップをわったねずみくん 1980
ねずみくんのひみつ 1981
ぞうさんとねずみくん 1982
ねずみくんとブランコ 1983
とびだせ!ねずみくん 1984
ねずみくんとおんがくかい 1987
ねずみくんのおともだち 1989
ねずみくんのおやくそく 1990
ねずみくんといっしょ 1992
やっぱりねずみくんのチョッキ 1993
とりかえっこ!ねずみくんのチョッキ 1999
ねずみくんとホットケーキ 2000
ねずみくんとゆきだるま 2001
ねずみくんのしりとり 2002
なぞなぞねずみくん 2002
また!ねずみくんとホットケーキ 2003
ねずみくんのクリスマス 2003
ねずみくんのプレゼント 2004
ねずみくんとおてがみ 2004
ねずみくんとかくれんぼ 2005
ねずみくんとシーソー 2006
ねずみくん おおきくなったらなにになる? 2007
だから!ねずみくんのチョッキ 2008
ねずみくん うみへいく 2009
どうしちゃったの!?ねずみくん 2010
ごちそうだよ!ねずみくん 2011
うそついちゃったねずみくん 2012
あめあめふれふれねずみくん 2013
へんし?んねずみくん 2014
ちっちゃなねずみくん 2015
ねずみくんとおばけ 2016
ねずみくんといたずらビムくん 2017
ねずみくんのうんどうかい 2018
ねずみくんはめいたんてい 2020
作画の上野紀子没後初のシリーズ。絵は過去のシリーズのイラストをなかえがパソコンで加工して作成している[6]。『おしりたんてい』に対抗しようと思い、探偵ものにしたという[6]。
ねずみくんのピッピッピクニック 2021
上野紀子没後シリーズの第2弾。
しかけ絵本
それいけ、ねずみくんのチョッキ 1997
ブルくんとねずみくん 1997
いじわるねことねずみくん 1998
ミニシリーズ 2000
ちいさい、おおきい
だーれだ
ごあいさつ
単行本
ねずみくんのきもち 2007
ねずみくんといっしょ ははは 2009
ランチボックス付き絵本
ねずみくんの LUNCH BOX 2019
制作