ねこタクシー
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ねこタクシー
著者永森裕二
発行日2009年9月30日
発行元
竹書房
ジャンル小説
日本
言語日本語
コードISBN 4812439590
ISBN 4812439604(文庫本)

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『ねこタクシー』は、永森裕二による小説。及び、それを原作としたテレビドラマ、劇場版映画作品。
概要

2010年1月からtvkほかの放送局にて放送され、同名の劇場版映画も2010年6月より公開。

実在のアサヒタクシーがロケに協力しており、撮影に使用している営業車もアサヒタクシーのものである。但しあくまでフィクションのドラマであるので、番組の最後に「実際のアサヒタクシーではドラマのような営業は行っておりません」という断りが出る。

各地上波放送時はハイビジョン放送となっていたが、撮影は16:9SD(スタンダード)画質で製作されており、原版もSD素材である。日本映画専門チャンネルではハイビジョンへのアップコンバートを施し放送を行った。
登場人物
間瀬垣家
間瀬垣 勤(ませがき・つとむ)
演 -
カンニング竹山本作の主人公。40歳。元中学校の教師で、現在はタクシー運転手。職場では「マセさん」と呼ばれている。本人のやる気の無さもあって営業成績は悪く、月10万円程度と収入も良くない。妻子が居るが、日々家庭での立場が狭く、居心地が悪い環境で過ごしている。ある日、勤務中に一匹の三毛猫の野良猫『御子神』と出会う。その猫に癒されるようになってから、仕事の合間にちょくちょく公園に顔を出してはエサを与えに行くのであった。役を演じた竹山は、ドラマ撮影当時は自動車の運転免許資格が無く、原付運転免許しか取得していなかった(竹山は2013年に普通自動車の運転免許を取得)。そのため通勤シーンでは自転車を使い、タクシーを運転するシーンではトレーラーでけん引されながら撮影を行った。
間瀬垣 真亜子(ませがき・まあこ)
演 - 鶴田真由勤の妻。中学校の教師。内心、夫のことを気に掛けているが、世間体を気にするタイプ。当初は『御子神さん』を飼うことに反対していた。表向きはペット禁止のマンションに住んでいること、教師という手前それがバレた時(ルール違反を堂々としているため)教育者としての立場がない、といったことを挙げていたが、本音は若い頃に実家で犬を飼っていたことがあり、その犬が死んだとき悲しんだ経験を『御子神さん』に対してもしたくなかったからだった。ちなみに、その飼っていた犬の名前は『つとむ』。
間瀬垣 瑠璃(ませがき・るり)
演 - 山下リオ勤・真亜子の娘。中学3年生で、高校受験を控えていて勉強に忙しい。父のことは、少し鬱陶しく思っている。猫好きで、『御子神さん』を飼うことを快諾してからは、勤の味方に着くことが多くなった。
御子神(みこがみ)さん
演 - みーすけ()オスの三毛猫「御子神」。オスの三毛猫は非常に珍しく、出生率が数十万分の一といわれている[1]。テレビドラマ版では年齢は明示されていないが、映画版では15歳の設定。実際は、テレビドラマ放送時点で8歳とのこと(公式ホームページより)。百足市にある、とある公園の土管の中に住んでいる。『御子神』と書かれた名札が付いた首輪をしている。時々勤にエサを貰ったりタクシーの中に乗り込んだりしているうちに、間瀬垣家の一員となる。野良猫になる前はちゃんとした飼い主がいたが、その人は既に故人となっている。
職場(タクシー)
沼尻 崇(ぬまじり・たかし)
演 -
甲本雅裕職場の同僚。タクシー会社勤務の運転手は、通常2人に1車が与えられ交代勤務で乗車することが多く[注釈 2]、勤と同車なのが彼である。ぶっきらぼうで近寄りがたい雰囲気を晒け出しており、営業所内でも浮いている。勤が教師をしていた頃より「愛人の家に行くため」と指名してくれる市の教育長など固定客の上客がおり、営業所内でトップの売り上げを誇る。また「稼ぎのため」と営業区域外で客を乗車させるなどルール違反を堂々としているため、同業他社のドライバーから疎まれており、「借金返済のためある組織から追われている」など悪い噂を立てられている。実際のところバツイチであり、また自身が引き起こした交通事故が原因で入院中の一人息子の養育費を稼ぐため、お金が必要な様子。ある日、勤から自分の営業成績を上げるために仕事を教えてほしいと頼まれ、嫌々ながらも引き受けたことがきっかけで、勤と親しくなっていく。勤が営業車に御子神さんを乗せていることを知ってから、勤に御子神さんを飼うこと、そして御子神さんと一緒に営業することを勧めた。[注釈 3]また、元教師である勤に、入院中の息子に勉強を教えて欲しいと頼むようになる。
山梨 景子(やまなし・けいこ)
演 - 李千鶴勤が勤める、タクシー会社の無線配車係。営業所ではGPSによってタクシーの現在地が把握が出来るため、何時間も車を止めてサボっている勤に無線で働くよう指示している。
芹沢 健志
演 ‐ 長谷川公彦
丹羽 仁美
演 - 芦名星映画版のみ。職場の同僚で、勤の次に成績が悪い。勤を真似て『ねこタクシー』を始めた上に、それが雑誌に取り上げられたことから騒動になる。後に退職、長距離トラックの運転手になる。
真泉 平
演 - 高橋長英勤が勤める、タクシー会社の営業所長。温厚な性格。テレビドラマ版では、勤が御子神さんを乗せていることは知らない。映画版では、勤が御子神さんを乗せていることを知ってから『ねこタクシー』の営業に理解を示し、後押しする。
その他
DJみちる
演 -
加藤英美里コミュニティラジオ局「FMムカデ」のDJ(加藤英美里は声のみの出演だが、テレビ版のオープニング・エンディングテーマも歌う)。勤がいつも車内で聴いており、そのラジオが癒しの一つ。
藤堂 武忠
演 ‐ 山田明郷タクシーの客。
宗形 誠二
演 - 内藤剛志映画版のみ。保健所の職員であり責任者。動物愛護の使命から、勤の『ねこタクシー』の営業には難色を示す。
松本 スミエ
演 - 室井滋映画版のみ。白髪の老婆で、通称「ねこババァ」。釣銭詐欺を働く、タクシー業界では要注意人物。自宅のボロ屋敷では、猫を10匹ほど飼っている(但し本人は「飼っているのではなく、世話しているだけ」という認識)。
炎 悟(ほむら さとる)
演 - 水木一郎映画版のみ。人気歌手。百足市に来ていた際に、勤の『ねこタクシー』に乗る。それを自身のブログで取り上げたことから、これまた一騒動となる。タクシーに乗る前まで、勤は間違えて「えんご」と呼んでいた。


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