ぬらりひょんの孫
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ぬらりひょんの孫
ジャンル怪奇ファンタジー、ホラー
漫画
作者
椎橋寛
出版社集英社

その他の出版社
ビズメディア
Planet Manga
東立出版社
文化伝信
大元 C.I.

掲載誌週刊少年ジャンプ(WJ)
少年ジャンプNEXT!
レーベルジャンプ・コミックス
発表号WJ:2008年15号 - 2012年30号
NEXT:2012 SUMMER - 2013 WINTER
巻数全25巻
話数全210話
漫画:ぬらりひょんの孫?陰?
作者椎橋寛
出版社集英社
掲載誌ウルトラジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表号2023年5月号 - 2023年8月号
発表期間2023年4月19日[1] - 2023年7月19日[2]
巻数全1巻
話数全4話
小説
著者大崎知仁
椎橋寛(原作)
イラスト椎橋寛
出版社集英社
レーベルジャンプ ジェイ ブックス
刊行期間2009年 -
巻数既刊4巻(2011年9月現在)
ドラマCD
原作椎橋寛
発売元集英社
販売元集英社
発売日2009年12月18日
枚数1枚
ヴォイスコミック
原作椎橋寛
放送局テレビ東京VOMIC公式サイト
番組サキよみ ジャンBANG!
発表期間2009年12月4日 - 12月25日
話数全4話
アニメ:ぬらりひょんの孫(第1期)
ぬらりひょんの孫?千年魔京?(第2期)
原作椎橋寛
監督西村純二(第1期)
福田道生(第2期)
シリーズ構成高橋ナツコ(第1期)
子安秀明(第2期)
キャラクターデザイン岡真里子
音楽田中公平
澤口和彦(第2期)
井内啓二(第2期)
アニメーション制作スタジオディーン
製作奴良組(第1期)
奴良魔京(第2期)
放送局放送局参照
放送期間第1期:2010年7月 - 12月
第2期:2011年7月 - 12月
話数第1期:全24話+総集編2話
第2期:全24話+総集編2話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画文学ラジオアニメ

『ぬらりひょんの孫』(ぬらりひょんのまご)は、椎橋寛による日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2008年15号から2012年30号まで連載された。妖怪を題材とした少年漫画作品。略称・愛称はぬら孫で、後述のラジオの題名等にも使われている。
概要

妖怪の総大将・ぬらりひょんの血を継ぐ少年を主人公とする怪奇ファンタジー。現代の日本を舞台に、百鬼夜行が激突する任侠妖怪の世界を描いた物語となっている。

赤マルジャンプ2006年SPRING号に掲載された後、『週刊少年ジャンプ』2007年35号に第32回金未来杯エントリー作品として読み切り掲載、金未来杯を受賞した(その他の詳細は後述)。『週刊少年ジャンプ』2008年15号より連載開始、2012年30号連載終了。その後、2012年の『少年ジャンプNEXT!』に完結編「葵螺旋城 最終決戦編」が3号連続掲載され[3]、完結した。2018年12月時点で単行本の累計発行部数は1200万部を記録している[4]

2009年12月には小説版とドラマCDが発売され、『週刊少年ジャンプ』2009年53号にてテレビアニメ化が発表された[5]。2010年7月から第1期が、2011年7月から第2期が放送された。さらに2011年11月にはゲームが発売された。

2013年8月より、『ジャンプLIVE』にて番外編『ぬらりひょんの孫 外伝?花開院夜話?眼球蒐集鬼』を全3話で連載、後に『ILLEGAL RARE』の4巻で1話にまとめられたものが収録された。

登場する妖怪の多くは妖怪画集から採用しており、参考文献として鳥山石燕画図百鬼夜行』、竹原春泉絵本百物語』、河鍋暁斎『暁斎妖怪百景』の3つが示されている。

2023年、『ウルトラジャンプ』4月号にて作者の椎橋の作品『岩元先輩ノ推薦』とコラボレートしたイラストを表紙に掲載[6]。本作の15周年を記念し、同誌で11年振りの本作のシリーズ「ぬらりひょんの孫?陰?」(ぬらりひょんのまごかげ)の短期集中連載が発表され[6]、同年同誌5月号より同年8月号まで連載[1][2]。「本編で描かれなかったエピソード」の内容となっている[1]
あらすじ

奴良リクオは一見はごく普通の中学生だが、実は彼は妖怪「ぬらりひょん」の孫で、4分の1妖怪の血を継いでいる。祖父の組「奴良組」の妖怪達と毎日どたばたと付き合いながら、何とか普通の生活を送っている。

リクオは幼い頃、祖父から色々と武勇伝を聞かされ、妖怪とはかっこいいものであると思っていた。しかし、ある日友人との会話から、妖怪が人間から馬鹿にされる悪い存在であることを知ってしまう。そんな中、妖怪に襲われた友人達を守るために自身の妖怪の血を覚醒させ、友人達を救い出す。だが、4分の1しか妖怪の血を継いでいないリクオは1日の4分の1の時間しか妖怪の姿になれなかった。

そして4年後、中学生になったリクオは人間としての生活を望んでいたものの、組を統率するために妖怪の世界と向き合っていくことになる。
牛鬼の謀反(第2巻 - 第3巻)
リクオと同級生らが所属する「清十字怪奇探偵団」は、妖怪合宿と称して捩眼山を訪れる。そこは奴良組系・牛鬼組の縄張りであったが、リクオたちは牛鬼組からの襲撃を受ける。
対四国八十八鬼夜行(第3巻 - 第6巻)
四国の妖怪組織・四国八十八鬼夜行が、奴良組のシマへの進撃を開始する。百鬼夜行を率いるリクオと、四国妖怪を束ねる玉章の全面抗争が始まる。
ぬらりひょんの過去(第7巻 - 第8巻)
奴良組の初代総大将・ぬらりひょんの過去が明らかになる。リクオの祖母・珱姫とぬらりひょんの出会い、妖刀・祢々切丸、羽衣狐率いる京妖怪との激突など、400年前の物語が描かれる。
遠野編(第8巻 - 第9巻)
京都では、羽衣狐が再び動き出し始めた。リクオは、花開院家に戻ったゆらを助けると同時に、父の命を奪った羽衣狐と決着をつけるため、京都へ向かうことを決意する。しかし、リクオの未熟さを指摘したぬらりひょんは、リクオを遠野の里に送り込む。遠野での修行を経て、リクオは妖怪・ぬらりひょんの持つ真の力を理解する。
京都編(第10巻 - 第16巻)
遠野妖怪を味方につけ帰還したリクオは、奴良組の面々と共に京都へ進撃する。京妖怪の侵攻に対し、花開院家の陰陽師たちは守勢に回っていた。リクオたちは花開院家と共同戦線を張り、「鵺」を産み出そうとする羽衣狐と対決する。
対百物語組(第16巻 - 第21巻)
京都での戦いを終え、リクオは奴良組三代目総大将を襲名。来たるべき鵺との戦いに備え、奴良組は力を蓄えていた。そんな中、百物語組が姿を表し、二代目・鯉伴との因縁が明らかになっていく。
対御門院家(第22巻 - 第25巻)
百物語組との抗争を経て、安倍晴明の子孫である陰陽師の一族・御門院家の存在が明らかになる。彼らは、晴明の生み出した術により不老の体を手に入れていた。晴明の復活を前に、妖怪を粛清する「清浄」を行おうとする御門院家に対し、リクオは日本中の妖怪たちと同盟を組み立ち向かおうとする。.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節の加筆が望まれています。

登場人物詳細は「ぬらりひょんの孫の登場人物」を参照
用語
妖怪関連
妖怪
本作において、妖怪たちは現実世界の
ヤクザによく似た集団を形成している。ある程度力のある妖怪が長となって組を作り、その組がさらに多数集まって大きな勢力の一家を構成している。組の妖怪たちは「シマ」(縄張り)の土地神を守る見返りに、彼らのお布施や供物などを「シノギ」(収入源)として集めている。組織の大きさは、信仰の大きい土地神をいかに多く抱えているかに比例するため、有力な土地神を奪い合う国取り合戦が抗争となる。この他、人間に化けテキ屋などの商売を行う妖怪もいる。妖怪の任侠組織は人間のそれとは違い、上位の者が力を失うとすぐに散り散りになってしまうのが当然であり、その点を不義理と咎める者はほとんど居ない。一応、義理人情を重んじる妖怪も存在するが、妖怪任侠の世界では変わり者扱いである。一口に妖怪といってもそれぞれの誕生経緯は大きく異なり、物や動物が変化した場合(例:付喪神・猫又)や、人間が恨み・憎しみなどといった強い負の感情でなる場合(例:青田坊・毛倡妓・牛鬼)、死んだ人間が現世への強い未練からなる場合(例:首無・山吹乙女)、一つの種族として成立している場合(例:雪女・河童・天狗・鬼)、怪談が人々の口に上るうちに畏を得て実体化した場合(例:黒田坊・百物語組の怪談)、など様々である。概して寿命は非常に長く(鴆一族は例外的に短命)、千年以上生きる者も存在する。高位の妖怪は人の姿をしている者、または人に変化できる者が多く、人間と交配が可能な妖怪も存在する。
百鬼夜行(ひゃっきやこう)
妖怪の集団。百鬼夜行の大きさは、主の力の大きさに比例する。主の力が衰えると、配下の者は力を発揮できなくなってしまい、最悪散り散りになってしまう。
土地神(とちがみ)
人間とかかわりが深く、その地方の人々から信仰を集める妖怪。力が弱く、戦いには向かないが、組が持つ「畏」の核となる存在。人間からの信仰がなければやがて弱り、消滅してしまう。
付喪神(つくもがみ)
なんらかの器物が、長い年月を経て妖怪に変化すること。
畏(おそれ)
多元的な意味を持つ言葉であり、「妖怪の力」を総称したもの。人を驚かすために存在し始めた妖怪にもともと備わっている、人を怖がらせたり脅かしたりする能力や特徴。相手に与える畏は「恐怖」「威圧感」「信仰」「尊敬」「憧れ」などの様々な形を取る。妖怪という存在の核であり、畏を失うことは死を意味する。逆に畏を失わない限り、人間なら死ぬような傷を負っても死ぬことはない。「畏」の文字は、普通ではない者「鬼」が「卜(ムチ)」を持つという意味の字であり、「未知なるものへの感情」、すなわち「妖怪」そのものを表す。リクオが目指す「魑魅魍魎の主」「妖の主」は、「人々に畏敬の念さえ抱かせる、真の畏れを纏う者」(木魚達磨談)。ガゴゼや京妖怪のような、人を踏みつけにし恐怖を与える畏とは対極の存在である。「鬼發」・「鬼憑」という呼称で分類されることがあるが、これらは遠野妖怪が命名したものと思われる
[注 1]
鬼發(はつ)[注 2]
「畏の発動」。自らの畏を発揮し、妖怪としての存在感を一段階上に上げる。能力を発揮するということは大気の流れを自分のものにすることであり、怪談に言う「周りの空気がひんやりと変わる」のがこれにあたる。畏の発動によって相手が怯めば、相手の畏は解かれる。妖怪同士の戦いは畏の奪い合いであり、気圧されれば負けと同義である(簡単にいえば「ビビったら負け」)。周囲から視認されなくなるぬらりひょんの「明鏡止水」などは「鬼發」にあたる。
鬼憑(ひょうい)[注 3]
畏を以って畏を破る、対妖怪用戦闘術。自らの畏を具現化し、技として昇華させる。時が経つにつれ妖怪が増え、縄張り争いをするようになったことから生まれた。畏を武器に移動させることが多く、イタクの「レラ・マキリ」(鎌)や首無の「殺取」(紐)などは「鬼憑」にあたる。
鬼纏(まとい)[注 4]
半妖である鯉伴が生み出した、人と妖の血が成せる技。人である部分に下僕の畏を取り憑かせ、力に変える。百鬼夜行の畏を主の体に纏わせる奥技であり、「百鬼の主の御業」。心から信頼されるような大きな畏の持ち主が、より大きな畏を纏うことで、折り重なる畏は何倍もの力となる。畏を全力で発動するため、「鬼纏」直後は下僕の妖怪は身動き一つ出来ない。
畏砲(いづつ)
下僕の畏を主の刃に乗せ、何倍もの威力を敵に向かって放つ術。威力はあるがスキが大きい。
畏襲(かさね)
下僕の畏を羽織り、主の畏と合わせて新たな力を生み出す術。
盃事(さかずきごと)
妖怪任侠世界では、盃を交わすことで、種族の異なる妖怪同士が血盟的連帯を結ぶことができる。
五分五分の盃
お互いが対等な立場にある義兄弟の盃。祖父・父の代で組の百鬼となった者、あるいはその子孫と交わすもの。互いの腕を交互させ盃を交わすのが特徴。
七分三分の盃
絶対の忠誠を誓うという親分と子分の盃。絶対の信頼がなければ出来ない契り。
代紋(だいもん)
妖怪が所属する組織の紋章。奴良組の場合は「畏」。この字に誓いをたて掲げている。
貸元(かしもと)
本家の傘下組織の頭目のこと。
総会(そうかい)
一家のトップを始め、組の幹部によって組織される会合。定期的に開かれているが、緊急事態の時にも臨時で開かれる。食事を囲って行われることが多い。
妖怪の組織
奴良組
奴良組(ぬらぐみ)
関東任侠妖怪総元締の極道一家。ぬらりひょんが初代総大将で、鯉伴が二代目、リクオが三代目。本拠地は東京の浮世絵町。代紋は人間から畏れられることを誓う「畏」。所属団体数は70で、奴良組の威光が常時届くのは44団体程度[注 5]。構成妖怪は約1万匹。結成は戦国時代。隠神刑部狸の言葉から、総大将のぬらりひょんが若かった頃は百鬼夜行の名前通りに100団体を統べていたと思われる。70団体まで減ったのはぬらりひょん曰く「従わせられるような気力がないから」で、鯉伴の死後は弱体化が進み、幹部の中には自己保身的な妖怪が多くなっている。しかしながら決戦空中妖塞「宝船」などの巨大な妖怪も従えるなど、その勢力は完全に衰えたわけではない。なお、本家の地下には隠し道場がある。以下は奴良組の傘下組織。
牛鬼組(ぎゅうきぐみ)
滋賀県の捩眼山に本拠を置く武闘派勢力。構成妖怪は75匹。組長は牛鬼、若頭は牛頭丸、若頭補佐は馬頭丸。代紋は人や妖を騙し操る「?」。
薬師一派(やくしいっぱ)
別名「鴆一派」。医術に長けた医療部隊。本拠地は神奈川県の薬鴆堂。構成妖怪は34匹。組長は鴆。
達磨会(だるまかい)
本拠地は東京都調布市。構成妖怪は48匹。会長は木魚達磨。
化猫組(ばけねこぐみ)
浮世絵町一番街で博打場を兼ねた妖怪和風御食事処「化け猫横丁」を経営している。構成妖怪は82匹。当主は良太猫。
関東大猿会(かんとうおおざるかい)
別名「狒々組」。本拠地は山梨県。構成妖怪は300匹。会長は狒々、若頭は猩影。玉章・犬神・ムチ達により、会長を含むほぼ全ての会員が殺害された。その後猩影が二代目会長となる。
独眼鬼組(どくがんきぐみ)
本拠地は埼玉県。構成妖怪は701匹。組長は一ツ目入道。
三ツ目党(みつめとう)
本拠地は千葉県。構成妖怪は316匹。党主は三ツ目八面。
百足一族(むかでいちぞく)
本拠地は埼玉県。構成妖怪は66匹。


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