にこにこぷん
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『にこにこぷん』(または『にこにこ、ぷん』[注釈 2])(Niko. Niko. Pun[注釈 3]、Niko Niko Poon[注釈 4]、Nico Nico Pun[注釈 5]) は、井出隆夫原作・脚本の1982年昭和57年)4月5日から1992年平成4年)10月3日までNHKの幼児向け番組『おかあさんといっしょ』内で放送されていた着ぐるみによる人形劇[2]。全2,229話。第8作目に当たる[3]
概要

宇宙のかなたの地球によく似ている星の「にこにこ島」を舞台に、じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりの3人が、共に笑い、時にはケンカをして泣き、またあるときは冒険をしたりする、勇気と友情あふれる物語。次作『ドレミファ・どーなっつ!』の舞台である「どーなっつ島」は、にこにこ島の近くにあるという設定になっている。

本作の原作者の井出隆夫は、1970年代より『おかあさんといっしょ』に作詞家として楽曲提供しており、最終的に『ドレミファ・どーなっつ!』が終了する2000年平成12年)3月までの18年間に渡って同枠の脚本を書く事となった[4]

番組タイトルが全て平仮名表記なのは第5作『うごけぼくのえ』以来8年ぶりで、2022年令和4年)から放送中の第14作『ファンターネ!』までで最後の作品になっている。同じく、番組タイトルに句読点(読点)が入るのは[3]、歴代人形劇で初めてになる。

ぴっころは、前作『ブンブンたいむ』の"ごじゃえもん"に続き、哺乳類以外の動物(鳥類)のメインキャラクターとして登場し[注釈 6][6]、実在する動物をメインキャラクターに入れている作品の中で、哺乳類以外の動物が選ばれたのは彼女が最後だが、それと同時に今作以降、女の子が必ずメインキャラクターに含まれている[7]。また、『ファンターネ!』までで「男の子のメインキャラクターの声が全員男性声優」の唯一の人形劇になっている。そのため、じゃじゃまるは前々作『ゴロンタ劇場』以来の「男性声優が声を当てた主人公」になり、こちらも『ファンターネ!』までで最後の作品になっている[8][9]

放送中の1988年昭和63年)5月には、当時最も長く放送された第1作『ブーフーウー』(6年7か月)の記録を塗り替え、最終的には10年半に渡り放送され、『おかあさんといっしょ』内の歴代人形劇では最も放送期間が長い(『ドレミファ・どーなっつ!』は7年半、次々作『ぐ?チョコランタン』は9年)。以降、『ぐ?チョコランタン』まで長期間放送の作品が続いた。1989年1月8日より元号が平成に変わったため、本作は昭和最後の人形劇作品であり同時に平成最初の人形劇作品となった。

『おかあさんといっしょ』の放送チャンネルが、今作が放送中だった1985年(昭和60年)4月1日から再放送のみ教育テレビに移行し[10]、『ドレミファ・どーなっつ!』が放送中だった1998年(平成10年)4月6日から本放送も教育テレビに完全移行した[11]。そのため今作は、全話総合テレビで放送された最後の人形劇である[12]と同時に、教育テレビで最終回を放送した最初の人形劇でもある[13]

ビデオパソコンゲームも発売され、アニメーション作品も多数製作された。また、夏休み・冬休み時期に北海道富良野市ロケを行ったこともある。主人公3人がテレビ番組やイベントに度々ゲスト出演したり、グッズが発売されるなど、放送終了から30年以上が経過した現在でも放送当時に本番組を視聴していた世代を中心に非常に人気が高い作品となっている(後述[14][15]

性格については、特技以前にハンデを必ずもっているように設定している。これは井出隆夫の「欠点があるほうが仲良くなりやすいし、それぞれのキャラクターがいきいきするんじゃないか」と言う考えに基づいている。
登場人物
メインキャラクター

メインキャラクター3人は基本的に母親不在という設定であるが、これは脚本家の井出隆夫が母親と一緒にテレビを見られない子供への配慮として意図的に設定したものといわれる[16]
ふくろこうじ・じゃじゃまる
- 肝付兼太[注釈 7][注釈 8][17]うらおもて山猫イリオモテヤマネコと「裏表」とのもじり)の男の子。推定年齢5歳。イメージカラーはえんじ色。3人のリーダー的存在。「オッス、じゃじゃまるさんだぞ」と挨拶する[注釈 9]。一人称は「おいら」。口癖は「ゴロニャーゴ」。まれに関西弁などで喋る。身長は220cm、足の長さは63cm、足のサイズは50cm、尻尾の長さは100cm。赤色とオレンジ色の縞柄のシャツとえんじ色のチョッキとズボンを着用し、首には黄色のバンダナを巻き、シャツからは出べそのお腹がのぞいている。力持ちで敏活。義理人情に厚い親分肌な性格だが、威張りん坊で意地汚いのが玉にキズ。怠け者のちゃらんぽらんの為、仲間はずれにされることがしばしば。いわゆるいじめっ子ではあるが、優しい心と義侠心を発揮する時もある。早朝の牛乳配達など、子供らしからぬ苦労人だったりもする。釣りにサーフィン三味線浪花節、木登り、カエルの通訳、ラーメン作りと、豊富な才能の持ち主。第50回NHK紅白歌合戦(以下、第50回紅白)では、速水けんたろう茂森あゆみが「だんご3兄弟」を歌う中、三味線の特技を活かしてバックでコントラバスを弾いた。とっさの判断とたぐいまれな発想力で、2人をあっといわせることもしばしば。字を書くことも読むこともできず、数字は4までしか数えられない。好きな食べ物は、バナナリンゴなどなんでも好き。子猫の頃に鼻をかじられたため、猫ながらネズミが苦手(ぽろりは例外)。この他風呂と床屋が苦手。母親は生き別れになり、顔を覚えておらず、たまに他の2人に届く母からの品物が来るたびに気持ちが沈んでしまう。拗ねると「かあちゃーん!おいら、○○(例:「字が読めないってバカにされても」「暑中見舞いが来なくても」など)ても、強く生きてくよぉー!」と叫ぶのがお約束。ただ、夢の中で母によく叱られている様子が映されることがある。
キャスティング
声を当てている肝付は、過去に『うごけぼくのえ』でカリ役、『ブンブンたいむ』で、ごじゃえもん役を担当した。2作品連続でメインキャラクターを担当するのは第1作『ブーフーウー』→第2作『ダットくん』の黒柳徹子、第3作『とんちんこぼうず』→第4作『とんでけブッチー』の大山のぶ代に続く3人目で、男性声優では初めて[8]。元々肝付は譜面の読解に難儀しており、過去に『ジャングル黒べえ』で主題歌を打診された際は辞退し、掛け声の役で参加していた[17]。番組内では短い歌を3本歌うことになっていたが、最初の2、3年は苦労したと2005年のWEBアニメスタイルとのインタビューで振り返っている。その一方、越部の手掛けた歌の調子を理解するにつれ、譜面を少し理解できるようになったと話している[17]。また、日本武道館でのコンサートでは、「森のくまさん」の歌いだしに苦労し、練習では伴奏者の合図に合わせて歌っていた[17]。ところが、本番では伴奏者が遠すぎて見えないため、共演者[注釈 10]が肩を叩いた際は遅いと思ったが、伴奏者が合わせてくれたと肝付はインタビューの中で振り返っている[17]。その後、関係者がじゃじゃまるの歌[注釈 11]をノートにまとめていた。
名前表記について
過去のムック本などに「ふくろこうじ・じゃじゃ丸」と書かれているものがある[18]が、最も信憑性の高いものとして2023年令和5年)11月現在のNHK公式サイトのものを公式表記とする[2]。なお、名字まで漢字表記にした「袋小路じゃじゃ丸」は完全な誤表記である。
ふぉるてしも・ぴっころ
声 - よこざわけい子[注釈 12]及川ひとみ(代役)ふんボルトペンギンの女の子。推定年齢3.5歳。イメージカラーはピンク色。「ハーイ、ぴっころよ」と挨拶する。一人称は「あたし」。じゃじゃまるからは「どんぴょんペンギン」と呼ばれる。身長は180cm、バスト230cm、ウエスト288cm、ヒップ270cm、足の長さは34cm。花のワンポイントがついた麦藁帽子と胸に「P」と書かれたピンクの服が特徴。むこう島に「ぽっくり」というちょっと負けず嫌いな友達がいる。おしゃまでおしゃべりとお洒落が好き。面倒見がいいしっかり者だが、とても気が強い。女性を軽視したような発言には色をなして反論する。よく肥満気味だと冷やかされる。怒ると「ピッコ!!」と怒鳴ると同時にジャンプして地響き[注釈 13]を起こし、2人をよろけさせる(この動作を「どんぴょん」と呼ぶ)。そのため、2人は彼女には頭があがらない。得意なことは料理に編み物相撲ボクシングレスリングアコーディオン。幼稚園ごっこも好きで、2人はそれらにしばしばつき合わされる。ペンギンだがカナヅチで泳げず、そのことではじゃじゃまるによくからかわれる。劇中の描写上、腕および手は羽であり板状で指が無いため、じゃんけんはパーしかだせない。空を飛ぶペンギンになる夢を持ち、密かに練習している。第50回紅白では、速水と茂森が「だんご3兄弟」を歌う中、バックでバンドネオンを弾いた。
ぽろり・カジリアッチIII世
声 - 中尾隆聖ネズミの男の子。4歳。ぽろぽろ島出身。イメージカラーは藍色。「やあ、ぽろりなのだ」(回によっては挨拶の前に「僕は?海賊?なのだ?、海の?男?なのだ?」と歌う事がある。初期のみ「やあ、僕ぽろり・カジリアッチV世なのだ」)と挨拶する。一人称は「僕」(極めてまれに「わたし」)。語尾に「なのだ」とつけて喋る。じゃじゃまるからは「ヨヨヨねずみ」「いい子ねずみ」などとからかわれる。身長は190cm、おなかの周り170cm、足のサイズは40cm、尻尾の長さは215cm。ピンク色と牡丹色の縞柄のシャツと藍色のサスペンダーつき半ズボンを着用し、ピンク色のバンダナをしているのは、家系が海賊だからである。映画『海だ!船出だ!にこにこ、ぷん』では主人公を演じた。有名な海賊「ねこいらず・カジリアッチ」の子孫。カジリアッチ家のならわしとして幼稚園の卒園後に船を与えられ、祖先の隠した財宝を探す旅に出たところ、にこにこ島に漂着し、じゃじゃまるとぴっころに出会っている。そのため、推定になっている上記の2人とは異なり唯一、年齢が明確に設定されている[2]。頭が良くて謙虚で優しい性格だが、気が弱くて忍耐力がなく、泣き虫ですぐに「ヨヨヨヨ」と泣く。得意なことはヴァイオリンギター、発明、工作、剣道。嫌いな食べ物はピーマンで、見たり名前を聞いたりしただけで寒気がすると同時に気を失うほどである。他2人がそのピーマン嫌いを克服させようといろいろと試みるが、すべて失敗に終わっている。第50回紅白では、速水と茂森が「だんご3兄弟」を歌う中、バックでヴァイオリンを弾いた。声を当てている中尾は、『ドレミファ・どーなっつ!』でも、れおなるど・とびっしー(れっしー)役を担当し、第14作『ファンターネ!』でも、アンモ・チョコモ(アンモさん)役を担当する。
サブキャラクター
かしの木おじさん
声 -
高木均樹齢200年のカシの木。頼りになるおじさん。島の長老的存在で、いつも3人を温かい目で見守っているが、普段は居眠りばかりしている。博識で優しく、島の生き字引。好きなものはヤシ酒。夢は海を見ること。移動が出来ないので、鳥や動物が手足になって働く。
はなばなガールズ
声 - DO!ケシ科の珍種らしき歌う花(4本)たち。状況説明から時間経過にいたるまで、なんでも歌にする。夢は『紅白歌合戦』に出場すること。アイキャッチとエンドキャッチに登場し、アイキャッチの際に左右に揺れながら「あらあら おやおや それからどんどこしょー」、物語の終わりには「わーい わーい にこにこぷん」と歌う。放送開始当初はデザインが違い、歌の中でストーリー解説をしていた。
りんりんとるんるん
カエルの夫婦。天気予報が得意。予報を伝えるにはじゃじゃ丸の通訳が必要。7児のおたまじゃくしの親。
かもめの郵便屋さん
声 - 小林修にこにこ島に手紙を届ける郵便屋。ぴっころ・ぽろりに両親や友人からの手紙や小包を運んでくる。手渡しではなく、空中から配達先へ配達物を落として渡すのが特徴。『ドレミファ・どーなっつ!』にも登場。
くいしんぼうのクマ
にこにこ島に住む獰猛な熊。ただし姿を現したことは一度もなく、じゃじゃまる達の会話の中にのみ登場する。まれに咆哮だけが聞こえることもある。
映画・スペシャルのキャラクター


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