にあんちゃん
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『にあんちゃん』は、1958年に初版が出版された安本末子(やすもと すえこ)(1943年2月8日 - )の著書。在日コリアンである安本が10歳の頃(小学校3年生?小学校5年生)に書いた日記である。
概要

昭和28年1953年)、佐賀県炭鉱地帯。3歳の時に母を亡くし9歳で父をも失った末子は、炭鉱の臨時雇いの長兄のわずかな稼ぎで兄弟姉妹四人、毎日の糧にもことかく極貧の生活を送っていた。しかしその長兄も会社の首切りに会い失業。四人は炭住を追い出され、一家離散。末子と次兄はつてを頼って他家に居候同然に転がり込むが貧乏はどこも同じであちこちを転々。そんな究極の困難にもめげず、素直なこころと暖かい思いやりを忘れず[1]に熱心に勉強にはげむ末子の日記に、1957年仕事の過労から病床に臥せった[2]長兄が読んで感動。末子の強い反対を押し切って日記帳、全17冊を光文社に送り、神吉出版局長カッパブックスの一冊として書籍化した。

出版に際し付けられた題名の「にあんちゃん」とは、四人兄妹の次兄である高一(たかいち)を指す。

本項では、同書を原作とするラジオドラマテレビドラマ、ならびに映画、および記念碑銅像に関しても記述する。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
書籍

1958年11月に『にあんちゃん 十才の少女の日記』(にあんちゃん じゅっさいのしょうじょのにっき)として出版され、1959年出版ニュース社調べによる年間ベストセラーランキングで第1位を記録した[3]

朝日ジャーナル1966年10月2日号の杉浦明平の解説によると、解説執筆時点での総発行部数は63万部、末子が高校生だった当時に来た手紙が6000通だったそうである[4]

その後も1975年に光文社から改訂版が出版され、1977年に筑摩書房からちくま少年文庫の一冊として、1978年に講談社から講談社文庫の一冊として、2003年に西日本新聞社から、2010年に角川書店から角川文庫の一冊として発行されている。

佐賀県東松浦郡入野村(現在の唐津市肥前町)を舞台[5]に、第1部は昭和28年(1953年)1月22日から12月2日まで[6]を、第2部は昭和29年(1954年)2月25日から9月3日まで[7]を綴っている。

まえがき(安本東石(とうせき)=喜一(きいち))(長兄)

第一部 お父さんが死んで……

1 兄さん、ねえさん

2 「なんでこんなにお金が…」

3 べんとう

4 大雨の日

5 滝本先生

6 びょうき

7 「ストライキは私の大かたき」

8 首切り

9 わかれ、わかれに……


第二部 兄妹四人……

1 友だちのたんじょう日

2 兄さんからの手紙

3 五年生になる

4 人間のうんめい

5 学校の生活

6 どん底に落ちる

7 炭焼き屋に移る(にあんちゃんの日記)

8 「東京へ行こう」(にあんちゃんの日記)

9 にあんちゃん

第三者に日記を見せる意図は全くなかったため、タイトルはすべて編集者が付けたものである。版により、筆者が中学1年生の時に眼の怪我のために入院した時に書いた「入院日記」を付け加えたものがある。最新の角川書店版では前掲の杉浦明平が書いた解説と、「絶対的に甘く美味いぜんざいの存在」と題する崔洋一の一文が付してある。
書籍 (韓国版)

同書は韓国でも数種類が翻訳出版されていて過去に10万部を売り[8]、近年もサナ社から挿絵大小約40枚を散りばめた新刊(タイトル「あんちゃん」(「???」))が刊行された[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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