ならず者、?皮[1](ならずもの)とは、社会の一員としての義務や役割を果たさない厄介者のこと。同義語として、ヤクザ者、素行不良者、ごろつき、無頼漢(ぶらいかん)、荒くれ者(あらくれもの)、与太者(よたもの)、チンピラなど。
現代では反社会的勢力を指す言葉として定着しており、犯罪者だけではなく街宣右翼や暴力団員なども該当する。
作品
ならずもの - グリム童話のひとつ。
ならず者 (アルバム) - イーグルスのアルバム。
ならず者 (曲) - ならず者 (アルバム)に収録されたの曲。
ならず者 (1943年の映画) - 1943年のアメリカ映画。
ならず者 (1956年の映画)
英語ではRogue State
や Rogue Traderなどの表現が存在する。これの直訳として日本語でも「ならずもの国家」や「ならず者トレーダー」などの表現が存在する。これは原語の英語では「Going Rogue」から生まれた表現である。もともとは性格が大人しく、集団行動をする象が(負傷などの理由で)突然狂暴化し、人を踏みつけたり家屋を破壊する現象がイギリスの植民地であるインドで「Go Rogue」と表現され、ここから、象のように大人しく、表向きは従順に組織の決まりに従っているにもかかわらず、予期しない形で組織に甚大な損害を与える者がRogueとされる。よって「Rogue Trader」は、密かに規定に違反する取引を行い膨大な損失を銀行に発生させる行為を指している。よって最初から反社会的存在である「ならず者」では英語の意味は伝わらない。これ以外にも 「風変わり、常識を逸した」という意味では gonzo(ゴンゾー)があり、好意的なニュアンスでも用いられる。
脚注^ 『基礎古文書のことば』柏書房、2000年。
関連項目
収賄
汚職
外部リンク
『ならず者』 - コトバンク