ななつ星 in 九州
ななつ星 in 九州
(阿蘇駅 2013年11月)
概要
国 日本
種類団体専用列車
現況運行中
地域福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県
運行開始2013年10月15日[1]
運営者九州旅客鉄道(JR九州)
路線
起点博多駅
終点博多駅
車内サービス
クラス
ななつ星 in 九州(ななつぼし イン きゅうしゅう、SEVEN STARS IN KYUSHU)は、九州旅客鉄道(JR九州)が運行する周遊型臨時寝台列車(クルーズトレイン)である。
概要「ななつ星in九州」のエンブレム
(隼人駅 2013年10月)
九州各地を巡り、自然・食・温泉・歴史等を楽しむことを目的とした観光寝台列車である。2013年10月15日に運行を開始した[2][3]。
列車名は、九州の7つの県(福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県)[4]と、九州の主な7つの観光素材(自然・食・温泉・歴史文化・パワースポット・人情・列車)[4]、さらに7両編成の客車を表現したものである。
JR九州では本車両を「大人の空間」と位置づけているため、ツアー参加者は中学生以上に限定されている。車内の共用スペースでのドレスコードは「スマートカジュアル」と定められ、ジーンズやサンダルは禁止である。車内は全面禁煙で、寝台個室にテレビは設置されていない[5]。
2017年春時点で申し込み倍率は約22倍、最多リピーターは5回[6]。
2014年にブルネル賞を[7]、2016年に第1回日本サービス大賞内閣総理大臣賞を受賞[8][9]。2021年にはアメリカの旅行誌「コンデナスト・トラベラー」が実施した「コンデナスト・トラベラー リーダーズ・チョイス・アワード 2021」のトレイン部門第1位を獲得した[10]。2022年と2023年にも1位となり、3年連続の世界一受賞となった[11][12]。 この計画は以前からJR九州のデザイン顧問である水戸岡鋭治が構想を練っていたもので[13]、列車名などの公式発表以前は仮称として「クルーズトレイン」などと呼ばれていた[14][15]。なお、当初水戸岡は近未来風のデザインを提案していたが、JR九州社長の唐池恒二の「未来的なデザインはすぐ古びるし、豪華さを出すのが難しい」という判断を受けて、修正したという[16]。
沿革
2011年(平成23年)
1月30日:JR九州から構想が発表される[14]。
5月28日:JR九州から列車名や詳細が発表される[2]。
2012年(平成24年)
10月1日 - 31日:第1期(2013年10月から12月の出発分)の予約受付。定員の7倍以上の応募があったため抽選となった[17]。2013年10月 - 12月出発分の平均倍率は7.27倍だった[18]。
2013年(平成25年)
4月2日:博多駅の専用ラウンジ「金星」での旅行相談および対面販売開始[19]。
7月2日:牽引機DF200-7000が製造元の川崎重工業兵庫工場から黒いラッピングによるカバーがされた状態で大分へ向けて甲種輸送される[20]。
7月18日:客車77系のうち、日立製作所(笠戸事業所)担当の客車4両(4 - 7号車)が黒いラッピングを施した状態で小倉へと甲種輸送される[21]。
8月15日:客車77系の小倉総合車両センターで製造された客車3両(1 - 3号車)を含む全社のJR九州管内での本線試運転開始。
9月13日:機関車と客車がラッピングを解いた状態で報道陣に公開される[22]。
10月15日:運行開始[2][3]。
2014年(平成26年)10月31日:ブルネル賞を受賞[7]。
2015年(平成27年)
9月10日:肥薩おれんじ鉄道と2016年春より3泊4日コースの3日目において肥薩おれんじ鉄道線を経由するルートとすることを合意[23][24][25]。
2016年(平成28年)
4月6日:当日博多駅発の運行より肥薩おれんじ鉄道線への乗り入れを開始[23][24][25]。